Word97-2003の文書(拡張子.doc)をWord2010で開くと、自動的に[互換モード]になり、タイトルバーに[互換モード]と表示されます。
互換モードの確認
ExcelやPowerPointも同じく、下位バージョンのファイルを開くと[互換モード]と表示されます。
[互換モード]ファイルの[ファイル]タブの[情報]を開くと[変換]ボタンがあります。
変換モードの解説には、以下のように記されています。
Officeの以前のバージョンで作業する際に問題が起きないようにするため、一部の新機能が無効になっています。
このファイルを変換すると、これらの機能は有効になりますが、レイアウトの変更が必要になる場合があります。
たとえば、[スクリーンショット]や[文字の効果]、[オブジェクトの選択と表示]なども互換モードでは使用できません。ご使用中のバージョンによって異なります。
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【スクリーンショット】ボタンでアプリケーションの画面を簡単挿入
[挿入]タブに[スクリーンショット]という機能があります。Office2010からの新機能です。 スクリーンショットのボタンは、WordとE ...
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【オブジェクトの選択と表示】が無効
Word2013で[ホーム]タブの[編集]グループにある[選択]-[オブジェクトの選択と表示]をクリックしたら、無効なコマンドになっています ...
PowerPoint2010では、ビデオの形状を図形に変換できる機能がありますが、これも[互換モード]では編集はできてもスライドショーを実行すると変更した図形になりません。
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ビデオのスタイル変更とデザインのリセット
PowerPoint2010では、ビデオのスタイルの種類が増えました。 [書式]タブの[ビデオスタイル]グループにある[その他]▼ボタンをク ...
参考PowerPoint2016とPowerPoint2019で(.ppt)を開くと、[Compatibility Mode]と英語で表示されます。[互換モード]のことですね。
新バージョンへの変換
[変換]ボタンをクリックすると、下のメッセージウィンドウが表示されます。
この処理では、文書を最新のフィル形式に変換します。
文書のレイアウトが変更される場合があります。
変換すると、Wordのすべての新機能が使用可能になり、ファイルサイズが小さくなります。
この文書は、変換されたバージョンに置き換えられます。
[OK]ボタンをクリックして保存すると、タイトルバーの[互換モード]の文字は消えます。
もちろん、拡張子は[.docx]になります。
ファイルサイズは、手元のWord文書で試してみると、28.5KBから14.7KBになりました。
拡張子が[.docx]の文書を開いたときは、[変換]ボタンはありません。
参考Office2007でも解説しています。
下位バージョンのファイルを開いて新形式に変換(Office2007)
新拡張子でも互換モードとなる
新拡張子でもタイトルバーに[互換モード]と表示されることがあります。
これは、以前のバージョンで作成されているからです。
たとえば、Office2010で作成したファイルをOffice2013で開くと、「互換モード」と表示されます。
以下の記事で解説しています。
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新拡張子なのに[互換モード]と表示される
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