Office 2019 Access 2019

テーブルのレコード・フィールド・セルの操作

投稿日:2021年10月1日 更新日:

Accessのテーブルを初めて操作すると、Excelのワークシートに似ているので、つい同じ操作ができるように思いがちですが、異なることもあります。

テーブルの基本的な操作について理解しておくと、のちの編集がしやすくなると思います。

Accessのテーブル

テーブルの各部の名称

ここでは、以下のようなテーブルを基に解説します。

列方向のまとまりを[フィールド]、行方向のまとまりを[レコード]といいます。

データを入力するマス目を[セル]といいます。

テーブルのレコードとセルとフィールド

参考行と列が分からなくなったときは、以下の記事を参照してください。

ワークシートの行と列の覚え方

Excelのワークシートは行と列でなりたっています。 行番号は1行~65,536行までです。 列番号はA列~IV列までの256列です。 参考 ...

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レコードの選択

レコードとは、1個のデータ(1行分のデータ)のことです。

レコードをコピーしたり、または削除する場合は、対象とするレコードを選択して操作します。

1個のレコードを選択

1つのレコードを選択する場合は、レコードセレクターをクリックします。

マウスポインターをレコードセレクターに置くと、以下のように黒い右矢印の形になりますので、この時にクリックします。

レコードセレクターをクリックしてレコードを選択

複数のレコードの選択

複数のレコードを選択する場合は、レコードセレクターをドラッグします。

または、[Shift]キーを使って、連続して範囲選択したい位置のレコードをクリックします。

ドラッグして複数のレコードを選択

カレントレコードが選択されている場合に、[Shift]+[↑]、[Shift]+[↓]を使って、その前のレコード、その次のレコードまでの範囲を拡張して選択できます。

キーボード[Shift]+[↑]

キーボード[Shift]+[↓]

行の高さ

1つの行の高さを調整すると、すべての行の高さが同じ高さになります。

行の境界線にマウスを合わせて、マウスポインターが上下矢印の形のときにドラッグします。

行の境界線にマウスを合わせたときのマウスポインター

すべての行の高さが同じになります。Excelでは、こうはなりませんね。

Excelでは、同じ高さに揃えたい行を範囲選択して高さの調整をします。

行の高さを広げたテーブル

参考数値で設定したい場合は、[行の高さ]ダイアログボックスを表示して指定します。

[ホーム]タブの[レコード]グループにある[その他]ボタンをクリックして、[行の高さ]をクリックします。

[ホーム]タブの[その他]ボタン-[行の高さ]

標準の高さにしたい場合は、[標準の高さ]のチェックボックスをオンにすると、[12]になります。

[行の高さ]ダイアログボックス

すべてのレコードの選択

すべてのレコードを選択するには、左上端のボタンをクリックします。

テーブルの左上端のボタンをクリックして全レコードを選択

ショートカットキーは、[Ctrl]+[A]です。

キーボード[Ctrl]+[A]

または、[Ctrl]+[Shift]+[Space]です。

キーボード[Ctrl]+[Shift]+[Space]

Excelの場合

Excelで行番号を選択すると、行全体の選択になります。

また、左上端の[全セル選択]ボタンをクリックすると、ワークシート全体の選択になります。

Excelの[全セル選択]ボタン

ショートカットキー[Ctrl]+[A]は、表内のセルを選択して実行すると、Excelでも表全体が選択されます。

再度、[Ctrl]+[A]を実行すると、ワークシート全体の選択になります。

データの範囲選択([Ctrl]+[A]と、[Ctrl]+[Shift]+[*]の違い)

Excelでは、[Ctrl]キーを使って、離れた行や列を選択できますが、Accessではできません。

フィールドの選択

フィールドを選択するには、フィールドセレクターをクリックします。

フィールドセレクターにマウスを合わせると、マウスポインターが黒い下向きの矢印の形になりますので、その時にクリックします。

フィールドの選択

複数のフィールドを選択するには、レコードの選択と同じようにドラッグします。

または、[Shift]キーを使って、連続して範囲選択したい位置のフィールドをクリックします。

ドラッグして複数のフィールドを選択

フィールドが選択されている場合に、[Shift]+[→]、[Shift]+[←]を使って、その1つ右のフィールド、その1つ左のフィールドまでの範囲を拡張して選択できます。

キーボード[Shift]+[→]

キーボード[Shift]+[←]

フィールドの幅をダブルクリックして自動調整

列幅は、境界線にマウスポインターを合わせてダブルクリックすると、フィールド内の一番長い文字列に合わせて自動調整されます。

これは、Excelも同じですね。

フィールドの境界線に合わせたマウスポインター

フィールドの幅を自動調整

セルの選択

セルの境界線にマウスを合わせると、マウスポインターが白い十字の形になりますので、この時にクリックします。

セルの選択

マウスポインターが白い十字の形のまま、ドラッグすると複数のセルを選択できます。

複数のセルの選択

Excelとの違い

テーブルで選択したセルのみのフォントの大きさや、フォントの色を変更するようなことはできません。

1つのセルを選択して、書式を変更するとすべてのセルに反映されます。

[ホーム]タブの[テキストの書式設定]グループに書式に関するコマンドがあります。

[ホーム]タブの[テキストの書式設定]グループの書式に関するコマンド

また、既定のテーブルのデータシートビューのフォントサイズは、オプションで設定できます。

データシートビューのフォントサイズ変更

Excelで複数のセルを選択すると、ステータスバーにセルの個数や、合計値が表示されますが、Accessには、そのようなオートカルクの機能はありません。

範囲選択するだけで計算[オートカルク]とは数式不要の簡易計算機能

Excelのワークシートで数値が入ってるセルを範囲選択すると、ステータスバーの右の方に合計結果(集計結果)が表示されます。 この機能のことを ...

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また、オートフィルの機能もありません。

オートフィルによるデータの入力と[ユーザー設定リスト]の作成

オートフィルは元になるセルの■(フィルハンドル)をドラッグして、上下左右の隣り合ったセルにデータを入力します。 文字列や数値のコピーもできま ...

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もし、Excelのオートフィルを使用したい場合は、フィールドごとコピーしてExcelへ貼り付けして、オートフィルで修正した後、Accessのテーブルの同じフィールドへ貼り付けることはできます。

データの入力

Accessのテーブルでデータを入力する方法です。

Excelと同じようにデータを入力できますが、Accessでは、入力中に[鉛筆マーク]が表示されます。

編集中のレコードに[鉛筆マーク]が表示されるということです。

入力途中でも、[鉛筆マーク]をクリックするとレコードは保存されます。

ただし、データ型が異なる場合は入力できません。Accessの[データ型]については、以下で解説しています。

テーブル(フィールド)のデータ型の種類とフィールドプロパティ

文字とか数値といったデータの種類のことをデータ型と呼びます。 Accessでは、フィールドごとにデータ型が決まっていて、同じデータ型のデータ ...

続きを見る

例えば、[数値型]のセルに文字列を入力しようとすると、レコードの保存はできません。

レコードの編集中に表示される[鉛筆マーク]

[Tab]キーを押すと、右隣のセルへ移動して、入力できます。[Enter]キーや[→]キーでも移動できます。

キーボード[Tab]キー

レコードの最後のセルまで入力して、[Tab]キー(または、[Enter]キー)を押すと、レコードは自動的に保存され、次のレコードの先頭のセルへ移動します。

新しいレコードの先頭セル

エラーメッセージが表示された場合など、入力を中止するには[Esc]キーを押します。

また、特定のセルへ移動して入力するには、[Tab]キーや、[↑][↓][→][←]の方向キーで移動します。

[鉛筆マーク]が消えて、レコードが保存されても、[元に戻す]ボタンが有効であれば、戻すことができます。

[元に戻す]ボタン

[元に戻す]ボタンをクリックすると、レコードが削除されます。

ただし、[ID]がオートナンバー型の場合は、欠番になります。

入力したレコードが削除されたテーブル

セル内の改行

Excelのセル内改行は、[Alt]+[Enter]ですが、

セルの中を2行表示にするには(セル内改行)

1つのセルの中をどうしても2行にしたい、セル内で改行したい時ってありますね。その場合の方法です。 また、改行を解除する方法も合わせて解説しま ...

続きを見る

Accessでは、[Ctrl]+[Enter]です。

テキストボックス内の改行について

キーボード[Ctrl]+[Enter]

レコードをコピーして追加貼り付け

レコードをコピーして貼り付けるには、まずコピーしたいレコードを選択して、[ホーム]タブの[コピー]ボタンをクリックします。

ショートカットキーは、[Ctrl]+[C]ですね。

[ホーム]タブの[コピー]ボタン

[ホーム]タブの[貼り付け]ボタンの下方をクリックすると、メニューが表示されます。

メニューの中の[追加貼り付け]をクリックすると、

[ホーム]タブの[貼り付け]ボタンの下方をクリック

レコードの末尾にコピーしたレコードが追加されます。

[追加貼り付け]をクリックしてレコードの末尾にコピーしたレコードが追加

参考[貼り付け]をクリックすると、選択しているレコードの位置に貼り付けられます。

上のセルの値をコピーして貼り付け

上のセルの値をコピーして貼り付けたい場合は、ショートカットキーを使用すると便利です。

セルを選択します。

セルの選択

そして、[Ctrl]+[シングルクォーテーション]を実行すると、直前のレコードと同じフィールドの値が貼り付けられます。

キーボード[Ctrl]+[シングルクォーテーション]

前のレコードと同じフィールドの値が貼り付けられたセル

Excelの場合

Excelの場合は、上のセルの値をコピーして貼り付けるショートカットキーは、[Ctrl]+[D]です。

キーボード[Ctrl]+[D]

Excelの場合は、複数のセルをまとめて[Ctrl]+[D]で貼り付けできます。

複数のセルを選択

複数のセルに上のセルの値が貼り付けられたワークシート

参考Accessでは、データの入力は、フォームから行うこともできます。

Access全体の構成についても把握しておくと、理解が深まると思います。

Accessの全体構成とデータベース作成の流れ

Accessのデータベースは主に4つのオブジェクトから構成されています。 テーブル、クエリ、フォーム、レポートです。なかでも、テーブルは最も ...

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