テーブルに[日付]フィールドがあれば、[四半期]、[期]、[年度]、[月]のフィールドは演算フィールドで追加することができます。
Accessにもピボットテーブルがあります。Excelほど幅広い機能はないですが、やはりデータ分析には便利です。演算フィールドで必要なフィールドを追加しておくと、なお分析に役立ちます。
参考Access2013で、ピボットテーブルは廃止されました。
Access 2013 で廃止、変更された機能 - Access
テーブルの確認
以下のようなテーブル[T_全集計]を作成しています。
テーブルのデザインビューは下のようになっています。
[月]フィールドのデータ型は、[日付/時刻型]です。
クエリの演算フィールド
テーブルに[日付]フィールドはあっても、[四半期]、[期]、[年度]、[月]のフィールドはないという場合が多いと思います。
ピボットテーブルビューを利用しなくても、クエリに演算フィールドで追加しておくと、後々便利です。
テーブル[T_全集計]を元にクエリを作成します。
[四半期]、[期]、[年度]、[月]という演算フィールドを設定します。
日付フィールドである[売上日]は必ずデザイングリッドに追加しておきます。
デザイングリッドの各フィールドには、下のように記述します。
4月から会計年度が変わるケースを例として紹介します。
- 四半期
四半期: "第" & Format(DateAdd("m",-3,[売上日]),"q") & "四半期"未入力セルがある場合
四半期: IIf([売上日] Is Not Null,"第" & Format(DateAdd("m",-3,[売上日]),"q") & "四半期","") - 期(上期、下期)
期: IIf(Month([売上日]) Between "4" And "9","上期","下期")未入力セルがある場合
期: IIf([売上日] Is Not Null,IIf(Month([売上日]) Between "4" And "9","上期","下期"),"") - 年度
年度: Year(DateAdd("m",-3,[売上日])) - 月
月: Format([売上日],"yyyy/mm")
上記のような演算フィールドを作成しておくと、グループ化して集計もできますね。
グループ化については、以下の記事を参照してください。
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クエリでデータをグループ化して集計
クエリのデザイングリッドに[集計]セルを表示すると、データをグループ化して、グループごとに集計することができます。 製品ごとに数量や売上の合 ...
AccessのIIF関数の構文は、以下のようになります。
IIf(条件式,真の場合,偽の場合)
IIf 関数 - Access(Microsoft)
また、Excelから元データをインポートしている場合は、Accessではなく、Excelでフィールドを追加することもできます。
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日付から月・四半期・上期下期を求める(MONTH/IFS/SWITCH関数)
Excel2019では、複数の条件や値を検索して結果を求める[IFS(イフエス)関数]と[SWITCH(スイッチ)関数]が追加されています。 ...
参考パラメータークエリとBetween And 演算子を組み合わせると、パラメーターの入力ダイアログボックスに日付を入力して、指定した期間のみのレコードを抽出できます。
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パラメータークエリで期間を指定してレコードを抽出
パラメータークエリとBetween And演算子を組み合わせると、パラメーターの入力ダイアログボックスに日付を入力して、指定した期間のみのレ ...