Officeには、[オートコレクト]という機能があり、入力中の文字列を自動的に修正します。
この機能は、Word、Excel、PowerPoint、Access、Outlookなど、Officeの各アプリケーションに搭載されています。
すべてのバージョンで共通の機能ですが、ここではWord2010を使って解説します。
[オートコレクト]の設定を確認して、不要な項目はオフにしたり、自動修正したい文字列を登録したりすることができます。
さらに、[オートコレクトの例外処理]を使えば、修正したくない文字列を登録することもできます。
この記事の目次
オートコレクトとは
英字を入力すると、文頭のアルファベットが大文字に変換されます。
これはオートコレクト機能が有効になっているからです。
また、(a)(b)(c)(d)(e)と入力しようとすると、[c]と[e]は自動的に修正されてしまいます。
参考(c)と(e)を自動修正されないようにするには、初めに()括弧を入力した後に括弧の中にカーソルを置いて、入力すると修正されません。
[オートコレクトのオプション]を表示して元に戻す
小文字で入力した英字が大文字に変換された場合、その文字にマウスポインターを合わせると、[オートコレクトのオプション]が表示されます。
[Enter]キーで確定してしまった場合でも、その文字列へマウスポインターを合わせると、薄い水色のマークが表示されます。
クリックすると、3つのメニューが表示されます。
[元に戻す-大文字の自動設定]をクリックすると、小文字に戻ります。
以下のようになります。
参考[オートコレクトのオプション]が表示されない場合は、[オートコレクト]の設定を確認してください。
[文の先頭文字を自動的に大文字にしない]をクリックすると、[オートコレクト]の設定がオフになります。
[オートコレクトオプションの設定]をクリックすると、[オートコレクト]ダイアログボックスが表示されます。
[オートコレクト]ダイアログボックスを表示して確認
[オートコレクト]ダイアログボックスは、[オプション]ダイアログボックスからも表示できます。
[ファイル]タブをクリックして、Backstageビューを表示します。
そして、[オプション]をクリックして、[Wordのオプション]ダイアログボックスを表示します。
または、キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押して表示します。これは、ExcelやPowerPointなどでも使用できます。
[Wordのオプション]ダイアログボックスの[文章校正]から[オートコレクトのオプション]ボタンをクリックします。
[オートコレクト]ダイアログボックスを開くアクセスキー
[オートコレクト]ダイアログボックスを直接開くには、キーボードから[Alt]→[T]→[A]の順で押すと表示できます。
Outlookでは、使用できません。
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オートコレクトの各機能
[オートコレクト]ダイアログボックスの[オートコレクト]タブの各機能です。
不要だと思う機能は、チェックボックスをオフにします。
[オートコレクトオプション]ボタンを表示する
オフにすると、[オートコレクトのオプション]が非表示になります。
非表示になるだけで、オートコレクトの機能が無効になるわけではありません。
1つのアプリケーションでオフの設定にすると、他のアプリケーションにも反映されます。
2文字目を小文字にする
英字の2文字目を大文字で入力したら、小文字に変換されます。
文の先頭文字を大文字にする
1文字目が小文字で始まった場合、先頭文字を大文字に変換します。
表のセルの先頭文字を大文字にする
表のセル内に小文字で入力して、[スペース]キーを押すと先頭文字が大文字になります。
曜日の先頭文字を大文字にする
曜日を入力すると、先頭文字が大文字に変換されます。
CapsLockキーの押し間違いを修正する
[CapsLock]が有効な時で大文字と小文字が切り替わったときに、大文字と小文字が変換されます。
通常、アルファベットは小文字で入力され、大文字を入力する時は[Shift]キーを押しながら入力しますが、[CapsLock]を有効にすると大文字入力が固定されます。
[Capslock]を有効にするには、[Shift]キーと [CapsLock]キーを押します。解除する場合も同じです。
以下のようになったときに、変換されます。
入力中に自動修正する
多くの文字列が登録されています。
オートコレクトの自動修正項目には、矢印やフェイスマークなどをキーボードから入力できるようになっているものもあります。
以下の記事の[矢印やファイスマークをキーボードから入力]で解説しています。
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[入力中に自動修正する]のチェックボックスをオフにすると、登録済みの項目が変換されなくなりますし、[入力中にスペルミスを自動修正する]のオフになります。
参考[入力中に自動修正する]のチェックボックスをオフにすると、[=rand()]で表示できるWordとOutlookのサンプル文の表示ができなくなります。
PowerPointの英文のサンプル文は表示されます。
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書式付き文字列をオートコレクトに登録
[入力中に自動修正する]の項目には、[書式付き]文字列を登録することもできます。
例えば、以下のような組み文字を使用した文字列を登録してみたいと思います。
文書内の文字列を選択して、アクセスキー[Alt]→[T]→[A]で[オートコレクト]ダイアログボックスを呼び出します。
自動的に[修正後の文字列]のテキストボックスに選択した文字列が入力されていて、[書式付き]がオンになっています。
[修正文字列]に[さいん」と入力して[追加]ボタンをクリックします。
登録できたことを確認できます。[OK]ボタンをクリックして閉じます。
文書に[さいん]と入力して[Enter]キーを押すと、登録した文字列を入力できます。
参考以下の記事では、Excelで漢数字の[〇]を記号の[○]に自動修正する方法を解説しています。
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オートコレクトの項目を削除するには
[オートコレクト]ダイアログボックスを表示して、削除したい項目を選択して、[削除]ボタンをクリックします。
オートコレクトの例外処理
[オートコレクト]タブにある[例外処理]ボタンをクリックすると、[オートコレクトの例外処理]ダイアログボックスが表示されます。
オートコレクトされたくない文字列を登録することができます。
テキストボックスに入力した後、[追加]ボタンをクリックします。
先頭の大文字
[先頭の大文字]タブでは、文頭でも大文字にしない文字列を登録します。
ピリオド+スペース文字に続く文字列を文頭とみなすため、先頭文字を大文字にします。
このタブには、ピリオドを使った略号が登録されています。
参考各タブの下にある[リストに自動的に追加する]のチェックボックスをオンにしておくと、オートコレクトの結果を[オートコレクトのオプション]で取り消した場合に、その文字列が登録されます。
大文字と小文字
[大文字と小文字]タブでは、商品名など大文字と小文字が混在する英単語が修正されないように設定することができます。
先頭の2文字が大文字でも修正されたくない単語などを登録します。
その他の修正
[その他の修正]では、修正されたくない英単語を登録します。
特にパターンが決まっていない文字をオートコレクトの対象外とする場合に登録します。
ExcelとAccessには、[その他の修正]タブはありません。
参考WordとOutlookの[入力オートフォーマット]の機能については、以下の記事にまとめています。
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[オートコレクト]ダイアログボックスの[操作]タブの設定については、以下の記事で解説しています。
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