[表示]タブの[分割]ボタンを使用すると、水平分割バーと垂直分割バーを表示してワークシートを分割して表示することができます。
この機能を使用すると、ワークシート内の離れた位置にある部分を一度に表示できるので、大きな表の場合は便利です。
参考Excel2013では、スクロールバーにあった分割ボックスコントロールが廃止されました。
分割ボックス コントロールの廃止(Microsoft)
この記事の目次
Excel2010の分割ボックスコントロール
Excel2010までは、水平スクロールバーにも、垂直スクロールバーにも[分割ボックスコントロール]というのがありました。
分割ボックスコントロールをワークシート上にドラッグしたり、分割ボックスコントロールをダブルクリックすると、下のように分割バーでワークシートが分割されていました。
参考分割バーを非表示にする場合は、ワークシートの端へドラッグするか、分割バーをダブルクリックします。
[表示]タブの[分割]ボタン
また、[表示]タブにも[分割]ボタンがあり、このボタンをクリックすることで、水平分割バーと垂直分割バーを同時に表示することもできます。
再度、分割ボタンをクリックすると、水平分割バーも垂直分割バーも非表示になります。
ポップヒントには以下のように記されています。
分割
ウィンドウを複数のサイズ変更可能なウィンドウに分割し、それぞれのウィンドウにワークシートを表示します。
この機能を使用すると、ワークシート内の離れた位置にある部分を一度に表示することができます。
シートの分割については、以下の記事でも解説しています。Excel2003での解説です。
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シートの分割表示(分割ボックスコントロールが便利)
大きな表で上の方と下の方を一緒に見たい時、スクロールバーを上下したりしていませんか? Excelには、ウィンドウを分割して表示する機能があり ...
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Excel2013の分割ボックスコントロールは廃止
Excel2013では分割ボックスコントロールは廃止されました。
水平スクロールバーにも、垂直スクロールバーも分割ボックスコントロールはありません。
[表示]タブの[分割]ボタンと操作
でも、[表示]タブには、これまでどおり[分割]ボタンがあります。
ポップヒントには、以下のように記されています。
分割
ウィンドウを複数の表示領域に分割し、個別にスクロールできるようにします。
[分割]ボタンをクリックすると、下のように水平分割バーと垂直分割バーを同時に表示することができます。
参考ワークシートを左右に並べて表示する方法もあります。
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分割領域の調整
分割バーの移動はドラッグで操作します。
垂直分割バーをポイントすると、左右矢印のマウスポインターになるので、この時に左右にドラッグして調整します。
水平分割バーをポイントすると、上下矢印のポインターになりますので、この時に上下にドラッグして調整します。
また、上下左右の分割バーの交わった箇所をドラッグしても調整できます。
分割バーの非表示
分割バーを非表示にするには、3つの方法があります。
- 分割バーでダブルクリックします。
水平分割バーと垂直分割バーと個別に操作できます。
- シートの端へドラッグします。
水平分割バーと垂直分割バーと個別に操作できます。
- [分割]ボタンをクリックします。
水平分割バーも垂直水平バーも非表示になります。
ブックを閉じると、分割バーは非表示になります。
アクティブウィンドウの切り替え
[F6]キーを使って、アクティブウィンドウを次へ切り替えることができます。
アクティブにした分割領域で個別にスクロールすることができます。
Excel2007以降は、[F6]キーを1回押すとステータスバー、2回でリボン、3回でシート分割のアクティブウィンドウが切り替わります。
Excel2016以降は、[F6]キー1回でシート見出しの選択、2回でステータスバー、3回でリボン、4回目でやっとアクティブウィンドウの切り替えになります。
4分割の場合であれば、時計回りに切り替わります。
アクティブウィンドウの切り替え時に選択されるのは、分割されたウィンドウの左上端のセル位置になります。
反時計回りに切り替えたい場合は、[Shift]+[F6]を使用します。
[分割]ボタンをクイックアクセスツールバーに追加登録
[分割]ボタンをクリックして、ワークシートを分割することが頻繁にあるならば、クイックアクセスツールバーに追加登録しておくと多少便利になります。
[表示]タブの[分割]ボタンで右クリックします。
ショートカットメニューの中の[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。
クイックアクセスツールバーに[分割]ボタンが追加されます。
クイックアクセスツールバーに登録しておくと、タブを切り替えずに操作することができるので効率的です。
クイックアクセスツールバーの登録したボタンの削除
クイックアクセスツールバーに追加したボタンを削除する場合は、削除したいボタンで右クリックします。
ショートカットメニューの中の[クイックアクセスツールバーから削除]をクリックします。
[Alt]キーと[数字]キーでコマンドを実行
クイックアクセスツールバーに登録したボタンは、[Alt]キーを押してアクセスキーを表示すると、数字が割り当てられていることが分かります。
[Alt]→[数字]キーでコマンドを実行できます。以下の画像は、Excel2010のクイックアクセスツールバーです。
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参考クイックアクセスツールバーのカスタマイズについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。 また ...
クイックアクセスツールバーに登録すると便利なコマンド
クイックアクセスツールバーのコマンドボタンは、タブを切り替えずに操作できるメリットがあります。
以下は、クリックアクセスツールバーに登録しておくと便利かなと思うものを紹介しています。
目的にあったコマンドを上手に活用してくださいね。
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参考[名前を付けて保存]ダイアログボックスも登録しておくと、Backstageビューを開くことなく表示できるのでお勧めです。
ショートカットキーは[F12]キーですが、忘れがちな人は登録しておくといいかもしれないですね。
Excelでは[読み取り専用の設定/解除]もクイックアクセスツールバーに登録しておくと、便利なコマンドです。
開いているブックを[読み取り専用]にしたり、解除が簡単にできます。
【読み取り専用の設定/解除】コマンドをクイックアクセスツールバーに登録(Excel2007)
以下の記事では、[読み取り専用の設定/解除]ボタンの設定から活用方法まで解説しています。Excel2016での解説です。
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読み取り専用のオン/オフが簡単にできるコマンドボタンの使い方
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