Windows 11のSnipping Toolに文字認識機能が追加されました。
スクリーンショットを撮って、その中のテキストを自動認識してくれる機能です。
クリップボードにコピーもできますし、右クリックで必要な箇所にマスキング(黒塗り)もできます。
[電話番号]と[メールアドレス]は、クリックのみでマスキング(黒塗り)ができます。
Snipping Toolのバージョンは、11.2309.16.0 です。
Snipping Toolでスクリーンショットを撮る
Snipping Toolでスクリーンショットを撮るには、ショートカットキー[Windows]+[Shift]+[S]を使用すると便利です。
操作については、以下の記事で解説しています。
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[PrintScreen]キーに割り当てて使用
また、[PrintScreen]キーに割り当てることもできます。
Windows 11の最新のバージョンでは、既定がオンになっています。
ショートカットキー[Windows]+[U]を使用して、システムの[アクセシビリティ]の画面を表示します。
一番下までスクロールすると、[キーボード]の項目がありますのでクリックします。
[PrintScreenキーを使用して画面キャプチャを開く]をオンにします。
以下の画像は、Windows 11のバージョン 23H2の画像です。
どのバージョンからか分かりませんが、[PrintScreenキーを使用して画面キャプチャを開く]はオンが既定になっているようです。
スクリーンショットを撮ってSnipping Toolを起動
SnippingToolのコントロールバーから[四角形モード]を選択して、Webページの文章をドラッグで囲んでキャプチャします。
クリップボードに保存された画像は、画面右下の通知ウィンドウに表示されます。
その画像をクリックすると、[Snipping Tool]が起動します。
起動したSnipping Toolです。
Snipping Toolのテキストアクション
Snipping Toolのバージョン 11.2309.16.0 には、[テキストアクション]というコマンドが追加されています。
Snipping Toolで画像からテキストをコピーできるようになりました
スクリーンショットを作成すると、AIによって画像がスキャンされてテキストを操作できるようになります。
[テキストアクション]をクリックします。
画像の周りに青い線が現れます。
しばらくすると、以下のようにテキストの箇所が認識されます。
[すべてのテキストをコピーする]をクリックすると、クリップボードに保存されます。
メモ帳を起動して貼り付けると、以下のように文字が貼り付けられます。
クイック編集で個人情報をマスキング
[テキストアクション]の[クイック編集]をクリックすると、自動的に[電話番号]と[メールアドレス]がマスキング(黒塗り)されます。
スクリーンショットした画像で[クイック編集]をクリックします。
メールアドレスのみがマスキングされました。
複数のメールアドレスがあった場合は、一括でマスキングできるので便利だと思います。
クイック編集の▼をクリックすると、[メールアドレス]と[電話番号]のチェックがオンになっていて、電話番号もマスキングされるはずなのですが認識されません。
ハイフンを外したり、いくつか試したのですが、電話番号だけは認識されませんでした。
また、情報があれば追記します。
マスキングするテキストが1つもない場合は、ウィンドウ下部に[すぐにマスキングするテキストがありませんでした]というメッセージが表示されます。
追記先頭に[81]か[+81]が付くと、電話番号と認識するようです。[81]の後ろはスペースが必要のようです。(2023/10/29)
[クイック編集]をクリックすると、以下のようになります。
右クリックでマスキング
今回は、電話番号は認識されなかったので、自動ではマスキングはされなかったのですが、手動でマスキングすることもできます。
電話番号の箇所をドラッグして、右クリックします。
ショートカットメニューから[テキストを編集する]をクリックします。
以下のようにマスキングされます。
電話番号に限らず、マスキングしたい箇所をドラッグして操作できます。
[テキストを編集する]のショートカットキーは、[Ctrl]+[R]です。
マスキングした状態で保存することができます。
[名前を付けて保存]をクリックすると[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
ショートカットキーは、[Ctrl]+[S]です。
マスキングの削除
マスキングを削除するには、[クイック編集]の[すべての編集を削除する]をクリックします。
または、[元に戻す]ボタンを使用します。
ショートカットキーは、[Ctrl]+[Z]です。
マスキングした状態でコピーして貼り付けると、マスキングした箇所は[マスキング済み]と文字で表示されます。
参考いくつか試したのですが、文字が多い場合はすべては認識されないこともあります。まだ、完璧を求めるのは難しい気がします。
ただ、マスキングは一括でできるので便利です。
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文字認識ができる機能
文字認識機能があるのは、Snipping Tool以外にも以下のようなものがあります。
OneNote2013と2021には文字認識機能があります。以下の 画像のテキストを抜き出すにはOneNoteで で解説しています。
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参考Windows 11のSnipping ToolなどのWindows ユニバーサルアプリは、既定で自動更新されるようになっていますが、[Microsoft Store]の設定で自動更新を無効にすることもできます。
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