Windows 11のSnipping Toolがバージョンアップされて録画機能が追加されました。
とてもシンプルな機能で、保存形式はMP4です。
画面操作を録画して記録しておきたい場合などには、重宝すると思います。
ただ、編集機能はありませんので、動画を編集する場合は他のアプリが必要になります。
参考バージョンアップによって、ショートカットキー[Windows]+[Shift]+[S]でもSnipping Toolのコントールバーに[録画]ボタンが表示されるようになっています。
この記事の目次
Snipping Toolの起動
Windows 11のSnipping Toolを起動する方法です。
検索から起動
タスクバーの検索ボックスに[sni]まで入力すると、[Snipping Tool]がヒットすると思います。
すべてのアプリから起動
[スタート」ボタンをクリックして、スタートメニューを表示します。
右上にある[すべてのアプリ]をクリックします。
[Snipping Tool]は、[S]のカテゴリーにあります。
[Snipping Tool]で右クリックして、[スタートにピン留めする]や[タスクバーにピン留めする]を選択してスタートやタスクバーにピン留めしておくとすぐに起動できるようになります。
参考タスクバーに[Snipping Tool]をピン留めしておくと、右クリックして時間差キャプチャのメニューが表示されるので便利です。
Snipping Toolのキャプチャ機能については、以下の記事で解説しています。
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[Windows+Shift+S]で画面領域切り取り(PrintScreenに割り当ても可)
Windows 10では、Creators Updateで、新しいショートカットキーが追加されました。 Windows 10のバージョン 1 ...
また、Windows 11のスタートメニューの画面構成とカスタマイズについては、以下で解説しています。
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Snipping Toolのバージョンの確認
[Snipping Tool]のバージョンを確認する方法です。
起動後、右上にある[もっと見る](…)をクリックして[設定]をクリックします。
下方にある[このアプリについて]の下に記されています。
Snipping Toolに録画機能が追加されたのに気がついたバージョンは、11.2303.17.0 です。
バージョン11.2303.17.0では、[録画]機能以外に[スクリーンショットを自動保存する]という機能も追加されています。
Snippinng Toolでキャプチャ機能を使用すると、[ピクチャ]の[スクリーンショット]フォルダーに自動的に保存されるようになっています。
既定でオンになっています。
また、キャプチャのショートカットキー([Windows]+[Shift]+[S])を[PrintScreen]キーに割り当てる設定も[PrintScreenキーを使用してSnipping Toolを開く]の[Windows の設定の変更]をクリックして表示できます。
どのバージョンからか分かりませんが、[画面録画]に2つの項目が追加されています。
- 画面録画の開始時に既定でマイク入力を含める
- 画面録画の開始時に既定でシステムオーディオを含める
参考Snipping Toolのバージョン 11.2309.16.0 では、文字認識機能が追加されています。
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Windows 11のSnipping Toolに文字認識機能が追加されました。 スクリーンショットを撮って、その中のテキストを自動認識して ...
バージョン 11.2312.33.0 では、ショートカットキーで表示されるコントロールバーに[録画]ボタンが表示されるようになっています。
同じバージョンでも環境によっては、従来のままのコントロールバーということもあります。
Snipping Toolなどのアプリは、既定で自動更新されるようになっています。
この設定は無効にすることができます。いったん無効に設定して、後日、手動で更新するようにしてもいいと思います。
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Windowsアプリの自動更新を無効にして手動で更新するには
Windowsには、標準でインストールされているアプリケーションがあります。 例えば、ペイントやフォト、Snipping Tool、付箋など ...
録画の開始
Snipping Toolで画面を録画する方法です。
Snipping Toolを起動して、[録画]ボタンをクリックした後、[新規](新しいレコーディング)ボタンをクリックします。
ショートカットキーは、[Ctrl]+[N]です。
ウィンドウ上部中央に操作バーが表示されますので、[スタート]ボタンをクリックします。
ウィンドウで録画したい領域をドラッグで範囲指定します。
以下のように白い枠で囲まれます。この範囲が録画されます。
バージョンアップにより、[マイク]と[システムオーディオのミュート]のボタンも追加されています。Snipping Toolの[設定]でオン/オフを選択できます。
録画領域の中央に[3][2][1]と表示された後(3秒後)に録画が開始されます。
録画中は、録画範囲に赤い点線枠が表示されています。
録画機能の操作バーです。
開始後は、以下のようなボタンが並んでいます。
左から以下の順です。
- 録音を一時停止(録画が一時停止されます)
- 録画を停止
- 記録を破棄する
[録音を一時停止]をクリックすると、[レコーディングを再開]に変わります。
[録画を停止]ボタンをクリックすると、以下のようなウィンドウが表示されます。
ショートカットキーでコントロールバーを表示して開始
Snipping Toolのコントロールバーに[録画]ボタンが追加されています。バージョン 11.2312.33.0 以降です。
コントロールバーを表示するショートカットキーは、[Windows]+[Shift]+[S]です。
以下のようなコントロールバーが表示されます。[録画]ボタンをクリックします。
録画したい範囲をドラッグすると、以下のような画面になりますので、[スタート]ボタンを押して開始します。
どのバージョンからか分かりませんが、[マイク]と[システムオーディオのミュート]のボタンも追加されています。オン/オフは、Snipping Toolの[設定]から行います。
参考これまでは、以下のようなコントロールバーで[録画]ボタンはなく、画面のスクリーンショットを撮る機能しかありませんでした。
Windows 10では、このコントロールバーが表示されます。
Windows 11のコントロールバーで画面のスクリーンショットを撮る場合は、左端の[切り取り領域](カメラ)ボタンをクリックしてドラッグします。
既定では四角形が選択されていますので、変更する場合は[四角形]のボタンをクリックすると一覧が表示されます。
ショートカットキーを[Print Screen]キーに割り当て
コントロールバーを表示するショートカットキー[Windows]+[Shift]+[S]は、設定で[Print Screen]キーに割り当てることができます。
[Windows]+[U]で設定の[アクセシビリティ]を表示します。
一番下までスクロールして、[操作]から[キーボード]を選択します。
[プリントスクリーンボタンを使用して画面切取りを開く]をオンにします。
これで[PrintScreen]あるいは[PrtSc]と印字されたキーを押してコントロールバーを表示できるようになります。
参考キーボードによっては、[Fn]キーと同時に押すタイプのものもあります。
ノートパソコンなどでは、[Fn]キーと一緒に使用することが多いと思います。
動画の再生と保存
ウィンドウの左下にある[再生]ボタンをクリックして、録画した動画を再生して確認できます。
Snipping Toolでは、マウスポインターもキャプチャされます。
Snipping Toolには、マウスポインターのキャプチャをする/しないの設定はありません。
保存するには、右上の[もっとみる](…)をクリックして[保存]をクリックします。
バージョンアップされて[Clipchampで編集]ボタンが追加されています。
名前を付けて保存のショートカットキーは、[Ctrl]+[S]です。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
既定では、[ビデオ]フォルダーが表示されます。
名前も自動で表示されますが、フォルダーも名前も変更してかまいません。
[保存]ボタンをクリックして保存します。[ファイルの種類]は、[mP4]のみです。
保存先の[ビデオ]フォルダーを表示すると、mp4ファイルが保存されています。
ダブルクリックして、動画を確認できます。
以下の動画は、MP4をGIFに変換しています。
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録画の自動保存機能が追加
バージョンアップにより、録画終了時に自動で保存されるようになっています。
[録画を停止]ボタンをクリックすると、以下の画面になります。このまま閉じても、自動保存されています。
保存先は、[ビデオ]>[画面録画]です。自動的にフォルダーが生成されます。
[名前を付けて保存]をクリックして保存してもかまいません。
この機能は、設定からオフにすることができます。以下は、バージョン11.2405.32.0の設定画面です。
[画面録画を自動的に保存する]をオフにします。既定はオンになっています。
動画の編集
Snipping Toolでは、動画の編集は行うことができません。
他のアプリを使用する必要があります。
Windows 11であれば、[Microsoft Clipchamp](動画編集アプリ)が標準でインストールされています。
Clipchampは、画面録画もできます。
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また、[フォトレガシ]でも動画を編集できます。
Windows 10で標準インストールされていた[フォト]です。
Windows 11でもインストールして使用することができます。
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ルーラーは、マウスのホイールボタンを使って回転できます。
Windows 11で画面録画できるアプリケーション
画面を録画できる機能は、他にもあります。
以下の2つの録画機能には、マウスポインターをキャプチャする/しないの設定があります。
[Windows]+[G]でゲームバーを表示して録画することもできます。
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カメラと同時に録画することもできます。
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