他のアプリケーションのテキストや画像、オブジェクトなどをコピー&ペーストを行う場合、さまざまな貼り付け方法があります。その1つにオブジェクトとして貼り付ける方法があります。
ここでは、例としてExcelの表とグラフをコピーして、Wordへオブジェクトとして貼り付ける方法を紹介します。
[ホーム]タブの[貼り付け]をクリックすると、[形式を選択して貼り付け]というコマンドがあります。
この[形式を選択して貼り付け]の中にある[Microsoft Excel ワークシートオブジェクト]を選択すると、Excelの表示を維持したままの形で貼り付けができます。
また、貼り付けたオブジェクトをダブルクリックすると、リボンがExcelに変わり、Excelの機能を使って編集ができます。
参考以下の記事では、PowerPointのスライドをコピーして、Wordへオブジェクトとして貼り付ける方法を解説しています。
オブジェクトとして貼り付け(Office2007)
Windows 10であれば、クリップボードの履歴を表示できます。
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クリップボードの履歴[Windows]+[V]で過去の履歴を貼り付け
Windows10 バージョン1809では、クリップボードの履歴を保存できるようになりました。 この機能を使うと、過去のコピーや切り取りした ...
Excelの表とグラフ
Excelの表とグラフを下のように作成しています。
Wordに貼り付けしたい範囲を選択してコピーします。
Wordにオブジェクトとして貼り付け
Wordの文書を表示します。カーソルが貼り付けしたい位置にあることを確認します。
形式を選択して貼り付け
[ホーム]タブの[貼り付け]ボタンの下方をクリックして、メニューを表示します。[形式を選択して貼り付け]をクリックします。
ショートカットキーは、[Alt]+[Ctrl]+[V]です。このショートカットキーは、ExcelやPowerPointでも共通です。
以下のように[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスが表示されます。
[貼り付け]を選択して、[Microsoft Excel ワークシートオブジェクト]を選択します。
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスの[結果]には、以下のように記されています。
クリップボードの内容を文書に挿入します。Microsoft Excel 12 オブジェクトとして編集が可能になります。
[OK」ボタンをクリックします。
カーソルの位置に下のようにコピーしたExcelの表とグラフが貼り付けされます。
オブジェクトとして貼り付けすると、Excelの表とグラフが見た目のままの形で貼り付けることができます。通常のコピー&貼り付けでは、レイアウトが崩れたりしますが、オブジェクトとして貼り付けると、崩れることはありません。
ちなみに以下の画像は、[Ctrl]+[V]で貼り付けたものです。[貼り付け]ボタンの上部(アイコンの部分)をクリックしても同じです。
参考Excelの表をWordへテキストのみ貼り付けして簡単に文字列幅の表にすることもできます。
Excelで編集
Wordの文書に貼り付けた画像にExcelの枠線は、ない方がいいですね。貼り付けた画像の枠線を非表示にしたいと思います。
貼り付けたオブジェクトを選択します。
そのままダブルクリックします。リボンがExcelに切り替わります。
[表示]タブの[表示]グループにある[目盛線]のチェックボックスをオフにします。オブジェクト内の枠線(目盛線)は非表示になります。
オブジェクト以外の箇所でクリックします。
リボンはWordに切り替わります。
注意オブジェクトとして貼り付けすると、ファイルサイズは大きくなります。その点は、注意してください。
以下は、通常に貼り付けした文書とオブジェクトとして貼り付けした文書の比較です。コピー元となるExcelブックのサイズが大きい場合は、小さくするなどの工夫をしたほうがいいと思います。また、コピー元のブックの内容は見られてしまいますので、見られて困る内容であれば削除しておいた方がいいですね。
貼り付けたオブジェクトは、コピー元のExcelとリンクされているわけではありません。
表だけならをテキストのみを貼り付けして簡単に文字列幅の表にすることもできます。
リンク貼り付け(ハイパーリンクを追加)
リンク貼り付けをする場合は、[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスで、[リンク貼り付け]を選択します。
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスの[結果]には、以下のように記されています。
クリップボードの内容をピクチャとして挿入します。
[リンク貼り付け]を選択すると、リンク元ファイルとリンクされます。リンク元ファイルに対する変更は、この文書にも反映されます。
リンクの設定
リンク元の確認や設定変更を行うことができます。
リンクされた図で右クリックして、ショートカットメニューの[リンクされたWordsheet オブジェクト]から[リンクの設定]をクリックします。
参考[編集リンク]や[開くリンク]をクリックすると、元データのExcelを開くことができます。
[リンクの設定]ダイアログボックスが表示されます。リンク先の確認や、更新方法などを変更できます。
以下の記事では、Excelの表をPowerPointのスライドにリンク貼り付けする方法を解説しています。
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スライドにExcelの表をリンク貼り付け(リンク元の確認・編集・削除)
Excelの表やグラフをPowerPointのスライドへリンク貼り付けすることは多いと思います。 リンク貼り付けされたプレゼンテーションを開 ...
参考[貼り付ける形式]の中には、テキストや図など数種類の形式が選択できるようになっていますが、その内容については、以下のMicrosoftのページが参考になると思います。
形式を選択して貼り付け - Microsoft サポート(Microsoft)
オブジェクトとして貼り付けるのではなく、[リンク貼り付け]や[リンクされた図]であれば、[貼り付けオプション]から選択することができます。以下の記事が参考になると思います。
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