1つのセルに[金○円]と、文字列と数値を一緒に表示したい場合ってありますね。
そういう時は[セルの書式設定]ダイアログボックスの[表示形式]タブにある[ユーザー定義]で設定します。
ユーザー定義は、セルの数値はそのままで、見た目だけを変更することができます。
一度設定しておくと、セルの値が変わっても常に[金○円]と表示されるので便利です。
また、セルの数値の後に[円]などを付けてしまうと計算したときにエラーになります。
ユーザー定義であれば計算することもできます。
[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示
表示させたいセルをクリックしてアクティブにします。
ここでは、セル[C2]に設定します。
セル[C2]には、数式[=D10]と下線の設定をしています。
右クリックのショートカットメニューから[セルの書式設定]をクリックします。
[セルの書式設定ダイアログボックス]が表示されます。
もちろん、メニューバーの[書式]から[セル]をクリックしてもいいです。
参考[セルの書式設定]ダイアログボックスを表示するショートカットキーは、[Ctrl]+[1]です。
ただし、テンキーの[1]では動作しません。
表示形式の設定
[表示形式]タブから[ユーザー定義]をクリックします。
[種類]から[#,##0]を選択します。
[#,##0]の意味は、1000の位ごとにカンマを表示して、入力値が0の場合は0を表示するというものです。
そして種類のテキストボックスに[金#,##0円]と入力します。
先頭に[金]、お尻に[円]と入力します。
金#,##0円
入力するのは、文字列だけですね。サンプルで確認します。[OK]ボタンをクリックします。
[金~円]と思い通りに表示されるようになりました。
再度、[セルの書式設定]ダイアログボックスの[ユーザー定義]を見てみます。
[種類]のテキストボックスには、["]ダブルクォーテーションが自動的に付けられていますね。
文字列はダブルクォーテーションで囲む決まりがあります。
"金"#,##0"円"
参考上記画像は、Excel2003ですが、Excelのどのバージョンでも[セルの書式設定]ダイアログボックスでの設定は同じです。
ユーザー定義について
表示形式については、以下の記事で簡単に解説しています。
詳細は以下の記事を参照してください。
表示形式の書式記号 - Microsoft サポート(Microsoft)
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