条件付き書式のデータバーはマイナスの値も表示可能（負の棒の設定）

Excel2010の条件付書式のデータバーでは、マイナスの値も表示可能になりました。

マイナスを表示できると、より分かりやすくなります。

負（マイナス）の棒についての色や軸の詳細な設定も行うことができます。

参考Excel2013以降では、条件付き書式は、クイック分析から設定することもできます。

条件付き書式のデータバー

以下のような表があって、［実績-予算］のセル範囲に条件付き書式のデータバーを表示したいと思います。

まず、［条件付き書式］のデータバーを表示したい範囲を選択します。

ここでは、セル［D4］からセル［D13］までを選択します。

［ホーム］タブの［スタイル］グループにある［条件付き書式］をクリックします。

［データバー］をポイントして任意の塗りつぶしを選択します。

データバーの塗りつぶしは、［グラデーション］と［単色］に分類されています。

データバーは、リアルタイムプレビューなので、各スタイルにポイントするだけで結果を確認できます。

ここでは、［緑のデータバー］を選択します。

以下のように、マイナスの値にもデータバーが表示されます。

プラスとマイナスがはっきりしますね。

参考マイナス値があるグラフの作成は、以下の記事で解説しています。負の棒の色や数値軸の負の数の表示形式を変更して目立たせることができます。

書式ルールの編集

条件付き書式を設定したあとの編集もできます。

条件付き書式を編集したい範囲の1つのセルを選択します。範囲のすべてを選択する必要はありません。

ここでは、セル［D4］を選択しています。

そして、［条件付き書式］の［ルールの管理］をクリックします。

［条件付き書式ルールの管理］ダイアログボックスが表示されます。

［書式ルールの表示］は［現在の選択範囲］が選択されています。

［条件付き書式ルールの管理］ダイアログボックスの［ルールの編集］ボタンをクリックします。

もし、複数の条件付き書式があれば、編集したい条件付き書式を選択して［ルールの編集］ボタンをクリックします。

［書式ルールの編集］ダイアログボックスが表示されますので、ここで諸々の編集ができます。

棒の色などを変更したい場合は、データバーを選択し直す必要はありません。

［書式ルールの編集］の［色］から変更できます。バーの外観は、［塗りつぶし］と［枠線］で分けて色を分けることもできます。

ここで変更できるのは、プラスの棒に対しての設定です。

また、［最小値］と［最大値］はどちらも［自動］になっていますが、［数値］を選択して［値］へ直接入力することもできます。

参考最大値などを変更する方法は、以下の記事で解説しています。

データバーを右から左へ表示するのも、［書式ルールの編集］ダイアログボックスで設定します。

条件付き書式のデータバーを右から左へ表示するには

マイナスの棒と軸と設定

マイナスの棒の設定は、［負の値と軸］ダイアログボックスで行います。

［書式ルールの編集］ダイアログボックスの［負の値と軸］をクリックします。

［負の値と軸の設定］ダイアログボックスが表示されます。

マイナスの棒の塗りつぶしと枠線の色

［負の棒の塗りつぶしの色］と［負の棒の枠線の色］を変更できます。

［正の棒と同じ色で塗りつぶす］という設定もあります。

［負の棒の塗りつぶしの色］のみ［正の棒と同じ色で塗りつぶす］を選択してみます。

以下のようになります。

軸の設定

［軸の設定］は既定で［自動］が選択されています。

セルの中間

［セルの中間］を選択してみます。

条件付き書式のデータバーは、以下のようになります。

値に大小にかかわらず、セルの中央から左右に表示されます。

変更しない

［軸の設定］で［変更しない（正の値と同じ方向に負の値の棒を表示）］を選択します。

［軸の色］は、自動的に無効になります。

条件付き書式のデータバーは、以下のようになります。

セルに棒のみ表示

セルに棒のみ表示することもできます。

［条件付き書式］の［ルールの管理］をクリックして、［条件付き書式ルールの管理］ダイアログボックスを表示します。

その中の［書式スタイル］にある［棒のみ表示］のチェックボックスをオンにします。

条件付き書式のデータバーは以下のようになります。

数値や数式は、セルを選択して数式バーで確認できます。

データバーのみを表示する列を挿入して設定するのもいいと思います。

参考データバーの編集については、以下の記事でも解説しています。

条件付き書式のルールの削除

条件付き書式を削除するには、［条件付き書式ルールの管理］ダイアログボックスを表示して削除する方法と、［条件付き書式］の［ルールのクリア］から削除する方法があります。

［条件付き書式ルールの管理］ダイアログボックスから削除

条件付き書式を削除したい範囲のセルを選択します。範囲のすべてを選択する必要はありません。

ここでは、セル［D4］を選択しています。

［条件付き書式］の［ルールの管理］をクリックして、［条件付き書式ルールの管理］ダイアログボックスを表示します。

［条件付き書式ルールの管理］ダイアログボックスの［ルールの削除］ボタンをクリックします。

削除されたことを確認して［OK］ボタンをクリックします。

［条件付き書式］の［ルールのクリア］から削除

［条件付き書式ルールの管理］ダイアログボックスを表示しなくても、削除できます。

［条件付き書式］の［ルールのクリア］には、［選択したセルからルールをクリア］と［シート全体からルールをクリア］があります。

選択したセルからルールをクリア

条件付き書式を削除したい範囲を選択します。

ここでは、セル［D4］からセル［D13］までを選択します。

［条件付き書式］の［ルールのクリア］から［選択したセルからルールをクリア］をクリックします。

条件付き書式が削除されます。

シート全体からルールをクリア

［シート全体からルールをクリア］は、シート全体の条件付き書式がまとめて削除されます。

シート内に条件付き書式が1つしかない場合は、［シート全体からルールをクリア］をクリックしてもかまいません。

この場合は、範囲選択する必要はありません。

シート内に条件付き書式のルールが1つしかない場合は、［シート全体からルールをクリア］を選択したほうが早いと思います。

ルールを削除しなくても、チェックボックスを設置して、チェックボックスのオン/オフで条件付き書式の表示/非表示を切り替えることもできます。

参考条件付き書式には、［アイコンセット］などもあります。データ内容によって、使い分けてみてください。

関連以下は、条件付き書式の関連ページです。

入力規則（ドロップダウンリスト）と条件付き書式を組み合わせる方法も解説しています。

以下の記事はExcel2003での解説です。