閲覧モードとは、Word2013の新機能です。
旧バージョンで作成済みのファイルなどをWord2013で開くと、[閲覧モード]で表示されることがあります。
閲覧モードでは編集はできませんが、文書を読みやすい表示にできます。
長文の文章を読む時などに便利な表示です。
参考Word2010では、[全画面閲覧]という表示モードがあったのですが、これが廃止され、Word2013では[閲覧モード]になっています。
この記事の目次
文書の編集(印刷レイアウトに切り替え)
閲覧モードで開かれた文書の編集をするためにには、左上にある[表示]をクリックして、[文書の編集]をクリックします。
文書の編集
印刷レイアウトに切り替え、このドキュメントを変更したり、編集ツールを使えたりするようにします。
そうすると、[印刷レイアウト]表示になり編集ができるようになります。
ステータスバーの[印刷レイアウト]ボタンをクリックして切り替えることもできます。
または、キーボードから[Esc]キーを押します。閲覧モードが解除されます。
参考閉じるときに[印刷レイアウト]表示のまま閉じると、次回開くときは[印刷レイアウト]表示で開きます。
その文書だけでなく、他の文書も[印刷レイアウト]の編集モードで開くようになります。
閲覧モードの表示
[閲覧モード]にするには、[表示]タブの[文書の表示]グループにある[閲覧モード]をクリックします。
閲覧モード
文書の閲覧に適したモードです。このモードには、入力よりも閲覧を目的としたツールが用意されています。
文書を閉じる時、[閲覧モード]で閉じると、次回開くときも[閲覧モード]で開きます。
ほかの文書もすべて[閲覧モード]で開くようになります。
閲覧モードで開かないようにオプションで設定
Word2013では、閲覧モードで開かれることが多かったのですが、Word2016以降はほぼなくなりました。
それは、[Wordのオプション]の設定によるものだと思います。
メールの添付ファイルがWord文書だった場合、開くと閲覧モードで表示されることがあります。
Word2013では、[電子メールの添付ファイルや編集できないファイルを閲覧表示で開く]が既定でオンになっています。
Word2016以降は、既定がオフになっています。
ただ、添付ファイルからウィルス感染ということもありますので、よく考えて判断してください。
キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押して、[Wordのオプション]ダイアログボックスを表示します。
Word2013の場合です。[Wordのオプション]ダイアログボックスの[基本設定]にあります。
電子メールの添付ファイルや編集できないファイルを閲覧表示で開く
電子メールの添付ファイルなど、編集できない文書を閲覧表示で開きます。
これらの文書を既定のビューで開くには、このオプションをオフにします。
以下は、Word2016です。
Word2016以降は、[Wordのオプション]ダイアログボックスの[全般]タブにあります。
閲覧モードの操作
閲覧モードで表示すると、文字が大きくなり、行間も広くなって読みやすい表示になりますが、画像は小さくなります。
ですが、閲覧モードでは、画像をダブルクリックでして拡大表示できます。
また、クリックで一画面前に戻ったり、次の画面にスクロールできます。
参考詳細は、以下の記事で解説しています。
閲覧モードの[表示]メニュー
閲覧モードの[表示]メニューをクリックすると、以下のようなメニューが表示されます。
ナビゲーションウィンドウ
[ナビゲーションウィンドウ]をクリックすると、ウィンドウの左側に[ナビゲーションウィンドウ]が表示され、検索バーなどが表示されます。
参考ナビゲーションウィンドウは、見出しの設定をしていると、[見出し]タブに表示され、内容を入れ替えたりすることができます。
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列幅
列幅は、3つの選択肢があります。閲覧しやすい、読みやすい幅に切り替えてみてください。
- 狭い
- 既定
- 広い
ページの色
ページの色を[セピア]や[反転]にすることもできます。
ページの色を変更すると、閲覧モードで開くときに常に設定した色になります。
以下は、[セピア]を選択した状態です。
[反転]を選択すると、以下のようになります。
レイアウト
[レイアウト]は、[列のレイアウト]と[用紙レイアウト]があります。
[用紙レイアウト]を選択すると、[列幅]と[ページの色]は無効になります。
Word2019以降に追加された[表示]メニューの機能
Word2019では、閲覧モードの[表示]に[音節]、[テキストの間隔]、[音声読み上げ]コマンドが追加されています。Microsoft 365のWordにもあります。
[音声読み上げ]をクリックすると、
ウィンドウの右上に[音声読み上げ]ツールバーが表示されます。
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閲覧モードから[フォーカスモード]に切り替えることができます。[表示]メニューとステータスバーのボタンから切り替えができます。
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閲覧モードの[ツール]メニュー
閲覧モードの[ツール]をクリックすると、[検索]コマンドが表示されます。
検索したい文字列を選択しておきます。
[検索]ボタンをクリックすると、ウィンドウ左側にナビゲーションウィンドウが表示されます。[表示]タブの[表示]グループにある[ナビゲーションウィンドウ]をクリックした状態と同じです。
[Bing検索]をクリックすると、新規ウィンドウでブラウザが起動してBing検索の結果が表示されます。
[検索]は、ドキュメント内の検索で、[Bingで検索]は、Web検索になります。
参考[Bingで検索]は、文字列を選択した時のショートカットメニューにもあります。
ショートカットメニューの[Bingで検索]については、以下の記事で解説しています。[印刷レイアウト]表示でも検索は行うことができます。
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Word2016以降の[ツール]メニュー
Word2016以降の[ツール]には、[翻訳]メニューが追加されています。
また、Word2016以降は、上から2番目の[検索]をクリックすると、ウィンドウ右側の作業ウィンドウにBingの検索結果が表示されます。
主にWebの検索結果ですが、さまざまなオンラインソースからの検索結果が表示されます。
以下の画像は、Word2021の[ツール]メニューです。
参考閲覧モードは、文書を読みやすく閲覧に適したモードですが、Word2019には、1行ずつ、または3行ずつなど行をフォーカスして読み進められる[イマーシブリーダー]という機能もあります。
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[イマーシブリーダー]は1行ずつフォーカスして読み進められる
Word2019には、[イマーシブリーダー]という機能があります。文章に集中して読み進めるための表示モードです。 長文の文章を1行ずつ集中し ...
また、Word2019には、[並べて表示]という長文を横へスクロール(スライド)しながら読み進められる機能もあります。
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長文を[並べて表示]で横へスクロール(スライド)しながら読む
Word2019では、複数ページにわたる長文を横へスクロール(スライド)しながら読み進めることができる[並べて表示]という機能があります。 ...