Accessで2つのテーブルを比較して差分レコードを抽出し、その結果を追加クエリを使ってテーブルBへ取り込む手順を解説します。
不一致クエリで抽出したレコードを、そのまま目的のテーブルへ追加したいときに便利な方法です。
作成した追加クエリは名前を付けて保存しておくと、ダブルクリックでいつでも実行できます。

参考ここでは[ドキュメントウィンドウオプション]で[ウィンドウを重ねて表示する]を選択しています。[ウィンドウを重ねて表示する]と[タブ付きドキュメント]の違いについては、以下の記事で解説しています。
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[タブ付きドキュメント]と[重ねて表示]の違いと切り替え方法
Access 2007以降、オブジェクトを表示すると、タブ付きウィンドウで表示されるようになっています。 以前からAccessを使っている方 ...
不一致クエリウィザードで差分レコードを抽出
下のような[テーブルA]と[テーブルB]という2つのテーブルがあって、テーブルAには20件、テーブルBには16件のレコードがあります。
そして、不一致クエリウィザードで差分レコードを抽出しました。
差分は、2つのテーブルの差分を求めるで求めたものです。
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不一致クエリウィザードで2つのテーブルの差分を求める
Accessで2つのテーブルの不一致レコードを抽出する方法です。 下のように[テーブルA]と[テーブルB]があります。2つのテーブルのうち、 ...

以下は、クエリ[テーブルAとテーブルBとの差分]で求めた結果です。
ここではテーブルAにのみ存在する4件のレコードを抽出しています。

クエリデザインの表示
求めたレコードをテーブルBに追加します。
[作成]タブの[クエリデザイン]をクリックします。
![[作成]タブの[クエリデザイン]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/1029s_tuika1.png)
[テーブルの表示]から[クエリ]タブに切り替えて、[テーブルAとテーブルBとの差分]を選択して、[追加]ボタンをクリックします。

参考バージョンによって異なると思いますが、[作成]タブの[クエリデザイン]をクリックすると、Microsoft 365のAccessとAccess 2021以降では[テーブルの追加]作業ウィンドウとして表示されます。
クエリデザインの「テーブルの追加」は作業ウィンドウに表示される
デザイングリッドにフィールドを登録
フィールドリストの*(アスタリスク)をダブルクリックか、ドラッグしてデザイングリッドのフィールドへ追加します。
全てのフィールドが追加されます。
これについては、すべてのフィールドを追加するを参照してください。

追加先テーブルのIDが[主キー]の場合
もし、追加先のテーブルBのIDに[主キー]が設定されている場合は、テーブルBの[主キー]は外してから実行してください。
[主キー]のままだとキー違反となり追加クエリが実行できません。
主キーを外したままだとデータの整合性に影響するため、作業後は必ず元に戻してください。
IDに重複がなければ、問題ありません。
![テーブルBのデザインビュー[ID]が[数値型][主キー]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/sabun111.png)
追加先テーブルのIDがオートナンバー型の場合
追加先テーブルBの[ID]がオートナンバー型であれば、クエリデザインに[ID]フィールドは不要です。
オートナンバー型は Access が自動採番するため、追加クエリ側でIDを指定するとエラーになるためです。
![テーブルBのデザインビュー[ID]が[オートナンバー型][主キー]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/sabun110.png)
オートナンバー型なので、追加先テーブルでは自動的にIDが振られます。

参考以下の記事でも解説しています。
追加クエリの作成
[デザイン]タブの[クエリの種類]グループにある[追加]をクリックします。
![[クエリツール]-[デザイン]の[追加]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/1029s_tuika4.png)
追加先を指定します。
[テーブル名]のプルダウンメニューをクリックして、
![[追加]ダイアログボックスで追加先テーブルの指定](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/1029s_tuika5.png)
[テーブルB]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
![[追加]ダイアログボックスでテーブル名を確認](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/1029s_tuika6.png)
追加先テーブルを選択すると、デザイングリッドに[レコードの追加]行が表示されます。
参考テーブルBの[ID]がオートナンバー型なので、[ID]フィールドは追加していません。

クエリの実行
追加クエリは元に戻せないため、必要に応じてバックアップを取っておくと安心です。
[デザイン]タブの[結果]グループにある[実行]ボタンをクリックします。

以下のメッセージが表示されますので、[はい]をクリックします。
4件のレコードを追加します。
[はい]をクリックするとレコードが追加され、元に戻すことはできなくなります。
レコードを追加してもよろしいですか?

参考追加クエリを実行するときに表示される確認メッセージは非表示にすることができます。
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アクションクエリ実行時の確認メッセージを非表示にする
Accesでアクションクエリを実行すると、既定では確認メッセージが表示されます。 このメッセージを非表示にする方法です。 以下の画像は、追加 ...
テーブルで追加レコードの確認
テーブルBを開くと、差分の4件のレコードが追加されています。

追加クエリに名前を付けて保存
追加クエリは、名前を付けて保存しておくといいですね。
ナビゲーションウィンドウの追加クエリ[差分を追加]をダブルクリックすると、追加クエリが実行できます。
保存した追加クエリはダブルクリックで即実行されるため、誤操作には注意してください。

作成したクエリをコマンドボタンで実行するための設定は、以下の記事で解説しています。
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