Windows 11 & Office 2021 Access 2021

マクロツールで既存のアクションをコピーして活用(再利用)するには

投稿日:2023年3月23日 更新日:

Accessでは多くのマクロアクションが使用できます。

しかし、毎回アクションを選択して入力するのは面倒ですね。

マクロアクションは、コピー&ペーストができます。

また、アクションカタログで[このデータベースのオブジェクト]フォルダーを開くと、保存済みのマクロ一覧を表示できます。

この中から使用したいマクロを選択して、ダブルクリックやドラッグでコピーできます。

[アクションカタログ]の[このデータベースのオブジェクト]からマクロをドラッグ

マクロアクションの作成

フォームにボタンを作成して、そのボタンをクリックして別のフォームを開くマクロを作成します。

フォームをデザインビューで開いて、ボタンを作成します。

[フォームデザイン]タブのコントロールから[ボタン]を選択して、ドラッグして作成します。

[コマンドボタンウィザード]が表示されたら、[キャンセル]をクリックします。

コマンドボタンウィザードを使用してボタンを作成する方法もありますが、ここではキャンセルします。

コントロールの[ボタン]をドラッグしてコマンドボタンを作成

ボタン名と標題は[顧客一覧を参照]としています。

ボタンを選択して、プロパティを表示します。キーボードから[F4]キーを使用すると、プロパティの表示/非表示を実行できます。

[イベント]タブの[クリック時]の[ビルダーの選択]ボタン[…]をクリックします。

[ビルダーの選択]ダイアログボックスで[マクロビルダー]を選択して[OK]ボタンをクリックします。

[ビルダーの選択]ダイアログボックスで[マクロビルダー]を選択

マクロデザインが表示されます。

マクロアクションの追加は、[新しいアクションの追加]の▼ボタンをクリックして一覧から選択する方法と、[アクションカタログ]の[アクション]から選択して追加する方法があります。

[アクションカタログ]の[アクション]

[新しいアクションの追加]のメニューから選択して追加

ここでは、別のフォームを[読み取り専用]で開くマクロアクションを作成します。

[新しいアクションの追加]の▼ボタンをクリックして一覧から[フォームを開く]を選択します。

下へスクロールすると、見つけられます。

[新しいアクションの追加]の一覧から[フォームを開く]

以下のように[フォームを開く]アクションが表示されます。

マクロアクション[フォームを開く]

[フォーム名]と[データモード]の▼ボタンをクリックして選択肢から、以下のように選択して完成させます。

マクロアクション[フォームを開く]の構成

キーワードを使ってマクロアクションを検索

[新しいアクションの追加]のボックスにカーソルを置いて、マクロアクション名を入力します。

たとえば、[フォーム]と入力します。

[新しいアクションの追加]のボックスにキーワードを入力

確定すると、マクロアクション名の後ろの文字は、自動的に表示されます。

マクロアクション名が補完

[Enter]キーを押すと、[フォームを開く]アクションを表示できます。

[Enter]キーを押してマクロアクション[フォームを開く]を表示

参考複数の同じ文字列で始まるマクロアクションがある場合は、最初にヒットするマクロアクションが表示されます。

[アクションカタログ]から選択して追加

アクションカタログから選択して追加する方法もあります。

アクションカタログが非表示になっている場合は、[マクロデザイン]タブの[表示/非表示]グループにある[アクションカタログ]をクリックしてください。

アクションカタログ

アクションカタログを表示します。ここから、マクロデザイナーへのマクロアクションの追加、マクロアクションの検索、既存のマクロの再利用ができます。

[表示/非表示]グループにある[アクションカタログ]

マクロアクション[フォームを開く]は[データベースオブジェクト]の中にありますので、[データベースオブジェクト]をクリックして展開します。

[フォームを開く]をダブルクリックします。

[データベースオブジェクト]をクリックしてマクロ[フォームを開く]をダブルクリック

または、[フォームを開く]で右クリックして、ショートカットメニューから[アクションの追加]をクリックします。

ショートカットメニューの[アクションの追加]

マクロウィンドウへドラッグして追加することもできます。

マクロウィンドウへマクロアクションをドラッグ

アクションカタログで検索

アクションカタログからマクロアクションを探す場合、どのアクションを開けばいいのか分からないこともあります。

アクションカタログの上部には検索ボックスがありますので、キーワードで検索できます。

アクションカタログの検索

以下は、[開く]で検索した結果です。

[開く]で検索した結果

選択すると、アクションカタログの下方に説明が表示されます。

ポイントすると、同じ内容のポップヒントも表示されます。

ダブルクリックすると追加されますので、ヒントを見たい場合はクリックで選択します。

マクロアクションのヒント

もし、間違えて追加した場合は、アクションの右上にある[削除]ボタンで削除してください。

アクションの右上にある[削除]ボタン

マクロアクションの追加とコピー

マクロアクションを追加する場合は、すぐ下にある[新しいアクションの追加]へ追加していきます。

マクロウィンドウの[新しいアクションの追加]

フォーム[F_顧客一覧]には、[Excelへ出力]ボタンと[PDFを作成]ボタンがあります。

ボタン名は[出力ボタン]と[PDFボタン]としています。ボタンに表示されているのは、[標題]です。

フォームの[Excelへ出力]ボタンと[PDFを作成]ボタン

読み取り専用として開くので、2個のコマンドボタンは非表示にします。そのマクロアクションを作成します。

すべてのマクロアクションを表示

マクロアクション[値の代入]を追加します。

ただ、既定のままでは一覧に[値の代入]はありません。

[表示/非表示]グループの[すべてのアクションを表示]をクリックしてオンにすると、表示されるようになります。

すべてのアクションを表示

[アクション]列のドロップダウンリストに表示される内容を切り替えます。全アクションを表示するか、信頼されていないデータベースで許可されるアクションのみ表示するかを選択できます。

[表示/非表示]グループの[すべてのアクションを表示]

マクロアクションの一覧であれば、下から4番目にあります。

アクションカタログであれば、[データベースオブジェクト]を開くと表示されます。

どの方法でもよいので、[値の代入]を追加します。

[データベースオブジェクト]の[値の代入]

以下のようにマクロアクション[値の代入]が追加されます。

マクロアクション[値の代入]

参考[値の代入]を追加すると、先頭に黄色い三角のマークが表示されます。これをポイントするとポップヒントに[Unsafe Action]と表示されます。

[すべてのアクションを表示]をクリックして表示されるアクションに表示されます。

マクロアクション先頭の[Unsafe Action]ボタン

このアクションは無効モードでは実行できないという意味のマークです。

Accessでは、既定では[セキュリティの警告]メッセージバーが表示されます。無効になっている機能を有効にするには[コンテンツの有効化]をクリックします。一度、有効化を実行すると、次回からは有効化された状態で開かれます。

一時的に有効化することもできます。

[セキュリティの警告]メッセージバー

マクロアクション[値の代入]のアイテムと式を入力

マクロアクションの[アイテム]と[式]には、以下のように入力します。

これでフォーム[F_顧客一覧]の[出力ボタン]の[可視]プロパティを[いいえ]に設定できます。

フォームビューで[出力ボタン]を非表示にできるということです。

[Forms]![F_顧客一覧]![出力ボタン].[Visible]

False

マクロアクション[値の代入]の[アイテム]と[式]へ入力

マクロアクションをコピー&ペーストして編集

もう1つ、フォーム[F_顧客一覧]の[PDFを作成]のボタンを非表示にします。

再度、[値の代入]を追加して作成するより、作成済みのアクションをコピーしたほうが効率的です。

[値の代入]が選択されている状態で、右クリックします。アクション全体が選択されていることを確認します。

[値の代入]と表記されている箇所をクリックすると、全体が選択されます。

[アイテム]や[式]のテキストボックス内でクリックしないようにします。

ショートカットメニューから[コピー]をクリックします。

ショートカットメニューの[コピー]

または、ショートカットキー[Ctrl]+[C]を使用します。

キーボード[Ctrl]+[C]

キーボードから[Ctrl]+[V]を押します。

マクロアクションの固まりを貼り付ける場合は、ショートカットメニューが表示されませんのでショートカットキーを使用します。

キーボード[Ctrl]+[V]

アクションが貼り付けられます。

マクロアクションの貼り付け

[出力ボタン]の箇所を[PDFボタン]に変更すればOKです。

マクロアクションの[アイテム]を編集

完成したら、上書き保存して閉じます。

マクロデザインの[上書き保存]と[閉じる]

複数のマクロを選択/すべて選択してコピー

マクロデザインでは、複数のマクロアクションを選択できます。

以下の記事で作成したマクロアクションです。埋め込みマクロでフォームに制限をかけるで作成したマクロです。

フォームを参照用と編集用にボタンで切り替え(埋め込みマクロで設定)

Accessで1つのフォームを作成して、すべての内容を見せてレコードの編集ができるようにしています。 でも、そのフォームを開く時に制限を付け ...

続きを見る

4個のマクロアクションを追加しています。

4個のマクロアクションを追加したマクロウィンドウ

複数のマクロアクションをコピーしたい場合は、マクロアクションのインジゲーターをクリックして閉じておくと操作しやすいと思います。

各アクションの先頭に表示されている[-]ボタンをクリックします。

マクロアクションのインジゲーター

アクションの構成内容が非表示になり[+]ボタンに変わります。再度、展開したい場合は、このインジゲーターをクリックします。

すべてのマクロアクションを閉じたマクロウィンドウ

キーボードから[Ctrl]キーや[Shift]キーを使って複数のマクロアクションを選択できます。

複数のマクロアクションを選択

すべて選択するには

ショートカットキー[Ctrl]+[A]を使って、マクロウィンドウ内のすべてのマクロアクションを選択できます。

キーボード[Ctrl]+[A]

このままショートカットキー[Ctrl]+[C]を使ってコピーします。

すべてのマクロアクションを選択したマクロウィンドウ

参考同じデータベース内だけでなく、別のデータベースのマクロウィンドウを開いても[Ctrl]+[V]で貼り付けできます。

データベース内のマクロアクションを再利用する

同じデータベース内で使用したマクロアクションをコピーして使用することもできます。

フォームに[閉じる]ボタンを作成しています。

[閉じる]ボタンをクリックすると、[フォームを閉じますか?]というメッセージウィンドウを表示して、[はい]がクリックされたらフォームを閉じるようにします。

この時、ほかのフォームで作成したマクロアクションがあれば、コピーして貼り付けるだけでOKです。

以下は、[閉じる]ボタンのクリック時イベントのマクロデザインです。

[アクションカタログ]の[このデータベースのオブジェクト]の矢印をクリックして展開します。

[アクションカタログ]の[このデータベースのオブジェクト]

コピーしたいマクロがあるのはフォーム[F_メニュー]なので、展開します。

既存のマクロアクションが表示されますので、目的のマクロ[閉じるボタン.OnClick]を選択してダブルクリックします。

[アクションカタログ]の[このデータベースのオブジェクト]を開いてマクロアクションをダブルクリック

または、目的のマクロで右クリックしてショートカットメニューから[マクロのコピーを追加]をクリックします。

ショートカットメニューの[マクロのコピーを追加]

マクロウィンドウへドラッグしても追加できます。

マクロウィンドウへドラッグ

作成済の独立マクロがあれば、[このデータベースのオブジェクト]に表示されます。

フォームと同じように選択して再利用できます。

参考[閉じる]ボタンをクリックしたらメッセージウィンドウを表示して、[はい]がクリックされたら閉じるというボタンの作成については、以下の記事で解説しています。

MsgBox関数についても記しています。

メッセージボックスで[はい]が選択されたらアクションを実行する

Accessのフォームで[閉じる]ボタンを設置しても、メッセージボックスは表示されずにフォームは閉じられてしまいます。 [閉じる]ボタンをク ...

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