Accessのフォームでフィルター機能を使ってレコードの抽出を行い、その状態のまま閉じて、次回 フォームを開く時に同じフィルターの状態のままで開く方法です。
フォームのプロパティを表示して、[読み込み時にフィルターを適用]を[はい]にします。
フォームのフィルター機能でレコードを抽出
帳票フォームを開いて、レコードの抽出を行います。
抽出したいフィールドにカーソルを置いて、[ホーム]タブの [並べ替えとフィルター]グループにある[フィルター]をクリックします。
ここでは、[商品]フィールドにカーソルを置いています。
[商品]フィールドにフィルターメニューが表示されます。
[コート]チェックボックスをオンにして、[OK]ボタンをクリックします。
結果、[コート]レコードが抽出されます。
この抽出結果のまま閉じて、次回 フォームを開く時もこの状態のまま開く方法です。
既定であれば、次回フォームを開くと、[ID]の昇順になっています。
フィルターを解除するには
フィルターを解除するには、[ホーム]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[フィルターの解除]ボタンをクリックします。
ボタン名は[フィルターの実行]のままですが、ポイントすると、[フィルターの解除]となっています。
フィルターを解除しても、設定した条件はテーブルのプロパティに保存されていますので、再度[フィルターの実行]ボタンをクリックすると直前のフィルターを実行できます。
または、ステータスバーの[フィルター適用]ボタンをクリックします。
参考フィールドで右クリックした時のショートカットメニューからもフィルターを実行することができます。
[ワンピース]で右クリックしてショートカットメニューから、["ワンピースに等しい"]を選択すると、[ワンピース]のレコードを抽出できます。
このショートカットメニューは、フィールドのデータ型によって異なります。
解除する場合は、同じように[フィルターの解除]ボタンを使用します。
フィルターの状態をクエリとして保存することもできます。クエリの抽出条件の書き方が分からない場合も重宝する機能です。
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フィルター実行後にクエリとして保存(抽出条件の書き方が分からない時も)
Accessのテーブルやフォーム、レポートでレコードを抽出するには、フィルターボタンや選択フィルターを使います。 標準で使用できる抽出条件は ...
読み込み時にフィルターを適用
フォームを開いた時に、前回のフィルターの状態で開く方法です。
フォームをデザインビューで開いて、プロパティを表示します。
プロパティは、[F4]キーで表示/非表示の切り替えができます。
[データ]タブにある[読み込み時にフィルターを適用]を[はい]にします。
既定では[いいえ]になっています。
[読み込み時にフィルターを適用]の文字上で、ダブルクリックすると[はい]と[いいえ]の切り替えができます。
次回、フォームを開くと、前回絞り込んだ状態のまま開くことができます。
参考イベントプロシージャの[読み込み時]に下のように書き込んでいる場合などは、上記の設定は無効になります。
イベントプロシージャの設定が有効になりますので、注意してください。
フォームプロパティの[並べ替え]
フォームプロパティの[データ]タブには、[並べ替え]という項目があります。
[並べ替え]プロパティを使用して、フォーム内の特定のフィールドを基準に降順や昇順に並べ替えることができます。
既定では、昇順に並べ替えられます。
また、[読み込み時に並べ替えを適用]は、既定で[はい]になっています。
以下の記事で解説しています。
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フォームでのレコードの並べ替え(プロパティシートで設定)
Accessのフォームでレコードの並べ替えは、フォームのプロパティで行うことができます。 下のようなテーブルを基に作成した帳票フォームがあり ...
参考また、フォームのレコードをボタンをクリックして並べ替えるようにする方法は、以下の記事で解説しています。
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フォームのレコードをボタンをクリックして並べ替える
Accessでは、分割フォームをよく利用しています。 分割フォームは、フォームビュー(単票フォーム)とデータシートビューが同時に表示され、E ...