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Microsoft フォトの[背景のぼかし・削除・置換]の使い方

投稿日:2023年11月4日 更新日:

フォトがバージョンアップされて、背景の[ぼかし]と[削除]と[置換]機能が追加されました。

写真の被写体と背景を自動認識して、背景領域をぼかしたり、削除してくれる機能です。

背景を任意の色で置換することもできます。

写真の自動認識はかなり的確です。

ぼかしの強度は調整できますし、[選択ブラシツール]でぼかしたい領域や削除領域を変更することもできます。

フォトの[背景]コマンド

参考Microsoft フォトは、Microsoft StoreからWindows 10にインストールして使用することもできます。ただ、Windows 11と使える機能は、異なります。

フォトの起動とバージョンの確認

[スタート]ボタンをクリックして、スタートメニューの[フォト]をクリックします。

スタートメニューの[フォト]

スタートメニューに[フォト]がない場合は、[検索]ボックスから起動すると早いと思います。

タスクバーの[検索]ボックスに[ふぉと]または[フォト]と入力するとヒットします。

検索結果に表示されている[フォト]をクリックします。2つ表示されますが、どちらかをクリックすると起動できます。

また、頻繁に使用するのであれば、スタートやタスクバーにピン留めしておくと便利です。

[ふぉと]で検索した結果

[フォト]を[すべてのアプリ]から起動することもできます。以下の記事を参照してください。

Windowsのフォトでスライドショーを実行(音楽も付けて楽しむ)

フォトがバージョンアップされてスライドショーが追加されました。 音楽を付けたり、アニメーションや自動ループなどのオプションも追加されています ...

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また、Windows 11の[スタート]メニューの操作については、以下の記事で解説しています。

Windows 11の[スタート]メニューの画面構成と設定(カスタマイズ)

Windows 11では[スタート]メニューも大きく変わりました。 まずは、[スタート]メニューの構成内容を確認して、使いやすいようにカスタ ...

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バージョンの確認

フォトを起動して、上部にある[設定](歯車マーク)をクリックします。

バージョンは、一番下にある[アプリについて]で確認できます。

私が[フォト]で[背景のぼかし]機能を確認できたバージョンは、2023.11100.11002.0 です。

さらにバージョンアップされて、2024.11010.10002.0では、背景の削除と置換機能も追加されました。

2024.11030.15001.0では、[レタッチ]タブが[消去]に変わり、[生成消去機能]が使用できるようになっています。

フォトの[設定]でバージョンを確認

参考Windows 11のバージョンが23H2になっていれば、[背景]機能は追加されていると思います。

Windows 11のバージョンの確認とWindows Update

Windows 11でバージョンを確認する方法です。 Windows 11のバージョンを確認する方法は、いくつかありますが、ここではシステム ...

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Windows 11のフォトなどのWindows ユニバーサルアプリは、既定で自動更新されるようになっていますが、[Microsoft Store]の設定で自動更新を無効にすることもできます。

Windowsアプリの自動更新を無効にして手動で更新するには

Windowsには、標準でインストールされているアプリケーションがあります。 例えば、ペイントやフォト、Snipping Tool、付箋など ...

続きを見る

写真の選択と編集モードの起動

フォトを起動したら、[背景]をぼかしたり、削除したい写真を選択します。

既定では[すべての写真]が表示されると思いますが、保存先のフォルダーが分かっている場合は保存先を指定して探すと早いと思います。

ウィンドウ幅が狭いと左側のメニューのフォルダー名が非表示になりますので、少し広げると表示されます。

目的の写真を選択したら、上部にある[編集]ボタンをクリックします。

保存先フォルダーから目的の写真を選択

[画像の編集]のショートカットキーは、[Ctrl]+[E]です。

キーボード[Ctrl]+[E]

ダブルクリックで開く場合

写真を[フォト]に関連づけしている場合は、フォルダー内の写真をダブルクリックしてもOKです。

フォルダー内の写真

ダブルクリックで開いた場合の[画像の編集]ボタンは、上部の一番左にあります。

ダブルクリックで開いた時の[画像の編集]ボタン

[背景]タブのコマンド

上部の[保存オプション]の左側のボタンが[背景]タブです。

ポイントすると、以下のように表示されます。

背景タブにフォーカスがあり、現在 トリミングする画面にいます

ウィンドウ幅が狭い時の[背景]ボタン

ウィンドウ幅を広くすると、コマンドボタンの名前が表示されます。

ウィンドウ幅が広い時の[背景]ボタン

背景の自動認識

[背景]タブをクリックすると、すぐに被写体と背景の自動認識が開始されます。

写真の周りが青い線で囲まれ、写真の下には[写真の背景を探しています]と表示されます。

次に写真に斜めの線が入り、写真の下には[成功!写真の背景を見つけて選択されました。]と表示されます。

上部には、[ぼかし][削除][置換]の3つの選択が表示されます。

背景の3つのボタン[ぼかし][削除][置換]

[ぼかし]を使って背景をぼかす

[ぼかし]コマンドを使って、背景をぼかす方法です。

[ぼかし]をクリックします。

フォト[背景]の[ぼかし]

ぼかしの強度を調整

ぼかしの強度は、既定で[50]となっています。

ぼかしの強度を調整するには、[ぼかし強度]のつまみを左右へドラッグします。

[ぼかし強度]が[15]の時の写真です。

[ぼかし強度]を[15]にした時の写真

以下は、[ぼかし強度]が[85]の時の写真です。

[ぼかし強度]を[85]にした時の写真

参考カメラにポートレート機能があれば、自動的に背景をぼかして撮影できますが、普通に写真を撮った場合でも後から[背景]の[ぼかし]を使用して、人物などの被写体を浮き上がらせることができます。

ぼかし領域の調整

背景領域を調整したい場合は、[選択ブラシツール]を使用します。

いくつか試したのですが、背景の領域を修正しなければならなかったことはありません。

しかし、写真の内容によっては調整が必要な場合もあるかもしれません。

[選択ブラシツール]を使って、ぼかし領域を調整できます。

[選択ブラシツール]をオンにすると、下にメニューが表示されます。

ぼかし領域を追加

ぼかしたい領域を追加する方法です。

まず、[選択ブラシツール]の[消去]が選択されていることを確認します。

[ブラシのサイズ]と[ブラシの柔らかさ]を選択して、写真内でドラッグします。

マウスポインターは、黒と白の丸い形になります。

バージョンアップによっては、[追加]は[消去]、[減算]は[復元]という表記になっています。

[選択ブラシツール]の[追加]をオン

反対に背景として認識してほしくない領域がある場合は、[選択ブラシツール]の[復元]を選択します。

[選択ブラシツール]の[復元]

領域の選択を確認するには、[ぼかし強度]のつまみをクリックした状態にすると確認できます。

[ぼかし強度]のつまみを左右に移動させて、ぼかしの強度を調整しながら確認できます。

[ぼかし強度]のつまみをクリック

または、[選択ブラシツール]をオフにすると確認できます。

適用するには[ぼかし]をクリックしてもOKです。自動的に[背景ブラシツール]がオフになります。

[選択ブラシツール]をオフ

参考Windows 11のバージョン 23H2のペイントでは、ドラッグ操作や[サイズ変更と傾斜]の数値でのぼかしの設定はできなくなっています。

[選択ブラシツール]の[エリアの選択と解除]と[領域の選択]でエリアを指定して、部分的にぼかしを設定することはできます。

フォトで人物の顔をぼかした写真

調整後の[背景のリセット]

元に戻したい場合は、[背景のリセット]をクリックします。

[背景のリセット]ボタン

調整した内容がリセットされて、元の写真になります。

[背景のリセット]を実行後の写真

参考前のバージョンには、[新しい背景ぼかしを追加]というコマンドがあったのですが、バージョンアップ後は消えています。

1度保存して、再度、表示してぼかしを追加することはできます。

背景の削除

バージョン2024.11010.10002.0 で追加された機能です。

[削除]をクリックします。

背景と認識された領域が削除されます。

先に[ぼかし]で背景領域を調整していた場合は、その領域が削除されます。

背景の[削除]

[削除]も[ぼかし]と同じように、認識領域を調整することができます。

[背景ブラシツール]をオンにすると、[ブラシのサイズ」と[ブラシの柔らかさ]が表示されます。

背景の[削除]で[背景ブラシツール]をオン

削除したい領域を追加したい場合は、[消去]を選択して、[ブラシのサイズ]と[ブラシの柔らかさ]を選択して、写真内でドラッグします。

マウスポインターは、黒と白の丸い形になります。

調整後、[削除]をクリックします。

以下のように追加した領域も削除されます。

背景の[削除]で[削除]をクリックして適用

反対に削除したくない領域がある場合は、[背景ブラシツール]で[復元]を選択して操作します。

[背景のリセット]で元に戻すことができます。

背景の置換

背景の[置換]もバージョン2024.11010.10002.0 で追加された機能です。

[置換]をクリックすると、カラーピッカーが現れて、背景領域を任意の色で置換することができます。

背景の[置換]をオン

カラーパレットでクリックして色を選択すると、16進カラーコードも変化します。

16進数に直接入力して色を指定することもできます。

置換の色を選択

置換も[背景ブラシツール]をオンにして、[消去]または[復元]で背景とする領域を調整できます。

[削除]で背景領域を先に調整した後に、[置換]することもできます。

[削除]で範囲を指定した後で[置換]する方が分かりやすいかもしれません。

[背景のリセット]で元に戻すことができます。

背景の[置換]で[背景ブラシツール]をオン

保存オプション

[保存オプション]をクリックすると、3つの選択肢が表示されます。

以前は、[コピーとして保存]のみでしたが、バージョンアップにより[クリップボードにコピー]が追加されています。

  • コピーとして保存
  • 保存
  • クリップボードにコピー

フォトの[保存オプション]ボタン

参考フォトには、[背景]以外にも[トリミングする][調整][フィルター][マークアップ][消去]のコマンドがあります。

興味があれば、触ってみてください。楽しいと思います。

間違えたり、変になってしまった場合は、元に戻したり、[リセット]ボタンを使用してください。

[リセット]すると、すべての編集内容がクリアされて編集する前の画像になります。

フォトの[背景]以外のコマンド

フォトがバージョンアップされて[レタッチ]が[消去]ボタンになっています。不要なオブジェクトなどを簡単に消去できます。

フォトの[生成消去]で不要なオブジェクトを自動で消去

Windows 11のフォトには、[消去]タブに[生成消去]という機能があります。 写真の不要なオブジェクトをドラッグするだけで綺麗に消去で ...

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コピーとして保存

ここでは、[ぼかし強度]-[50]で保存します。

[保存オプション]から[コピーとして保存]をクリックします。

元の写真を上書きしないように、必ず[コピーとして保存]を選択してください。

[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されますので、保存場所を指定してファイル名を付けて保存します。

[F12]キーでは、[名前を付けて保存]ダイアログボックスは表示されません。

[名前を付けて保存]ダイアログボックス

クリップボードに保存

Windows 10と11では、クリップボードの履歴を表示することができます。

クリップボードの履歴[Windows]+[V]で過去の履歴を貼り付け

Windows10 バージョン1809では、クリップボードの履歴を保存できるようになりました。 この機能を使うと、過去のコピーや切り取りした ...

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[保存オプション]で[クリップボードに保存]をクリックすると、クリップボードの履歴を表示して貼り付けることができます。

ショートカットキーは、[Windows]+[V]です。

キーボード[Windows]+[V]

ペイントへ貼り付けることも簡単に行うことができます。

ペイントに貼り付け

Windows 11では、ペイントもバージョンアップされて、[背景の削除]と[レイヤー]機能が追加されています。

フォトと合わせて使用すると面白いと思います。

Windows 11のペイントにある[背景の削除] と[ レイヤー]

Windows 11のペイントがバージョンアップされて、[背景の削除]と[レイヤー]機能が追加されました。 [背景の削除]が先に追加され、そ ...

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レイアウトなどを選択して印刷することができます。

[写真の印刷ウィザード]からレイアウトなどの各種設定をして印刷

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注意Windows 11のバージョン 23H2のペイントでは、ドラッグ操作や[サイズ変更と傾斜]の数値でのぼかしの設定はできなくなっています。

フォトの[背景]-[ぼかし]でエリアを指定して設定することはできます。

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