Excelでは、HTML形式のデータを取り込むことができます。社内イントラネットのデータや、一般的なWebページのデータなどを取り込むことができます。
Excel2019では、Power Query(パワークエリ)の機能を使って、Webページに接続してデータを取り込みます。
参考Power Query(パワークエリ)については、以下の記事が参考になると思います。分かりやすく解説されています。Power Queryって何?って方は、ぜひお読みください。お勧めの記事です。
【初心者向け】Power Queryで元データを整形しよう(概要編)
以下は、Microsoftのページです。
Excel の Power Query について - Microsoft サポート(Microsoft)
Power Query (Excel で変換 & 取得) を使用すると、外部データをインポートまたは接続し、そのデータを整形できます (たとえば、列の削除、データ型の変更、テーブルのマージなど)。 次に、Excel にクエリを読み込んで、グラフとレポートを作成できます。 データを定期的に更新して、最新の状態にすることができます。(上記ページより)
この記事の目次
サンプルデータ
ここでは、以下のWebページのデータをインポートしたいと思います。
探してみよう統計データ(こんなことが分かるよ)|なるほど統計学園
県別の人口データを取得したいので、[こんなことが分かるよ]の[9-3 乗用車を何台持っているか(県別にみる)]のリンクをクリックします。
以下のポップアップページが表示されます。URLは以下のとおりです。このデータは、ダウンロードもできるようになっていますが、ここではWebページから取り込みます。
このアドレスをコピーしておきます。
https://www.stat.go.jp/naruhodo/c1data/09_03_stt.html
注意Webページによっては、見た目は表に見えても画像になっている場合があります。その場合は取り込むことはできません。
Webからデータをインポートするコマンドボタン
[データ]タブの[データの取得と交換]グループにある[Webから]をクリックします。
または、[データの取得]をクリックして、[その他のデータソースから]をポイントして[Webから]をクリックします。
Excel2016でPower Queryを使用するには
Excel2016でPower Queryを使用するには、[データ]タブの[取得と変換]グループにある[新しいクエリ]から[その他のデータソース]をポイントして[Webから]をクリックしてください。
参考Power Queryは、Excel2010とExcel2013にもアドインとしてインストールして、使用することができます。
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Excel2013にPower Queryをインストールして[POWER QUERY]タブを表示
Excel2013にPower QueryアドインをMicrosoftのダウンロードセンターのページからインストールしてみました。OSは、W ...
Webからデータをインポート
[Webから]というウィンドウが表示されます。
[基本]が選択されていることを確認して、[URL]のテキストボックスにアドレスを貼り付けます。[OK]ボタンをクリックします。
[ナビゲーター]ウィンドウが表示されます。
テーブルを選択すると、右側にプレビューが表示されます。
プレビューで確認すると、Webページの右と左の表が1個ずつのテーブルとなっていることが分かります。
テーブル2個を取り込みたいので、[複数のアイテムの選択]のチェックボックスをオンにして、[乗用車保有台数(都道府県別)(平成26年)]の2個のチェックボックスをオンします。
[読み込み]ボタンをクリックします。
[クエリと接続]作業ウィンドウが右側に表示されます。これで、2個のテーブルが読み込まれています。
各クエリをポイントすると、読み込まれたテーブルのデータをポップアップで表示することができます。
2つのテーブルの行を連結
Power Queryで2つのテーブルを連結して、1つのテーブルにします。
[クエリと接続]作業ウィンドウにある上のクエリで右クリックします。ショートカットメニューから[追加]をクリックします。
[追加]ウィンドウが表示されます。
2つのテーブルの行を連結して1つのテーブルにします。
[2つのテーブル]を選択して、[主テーブルに追加するテーブル]の▼ボタンをクリックします。以下のように[乗用車保有台数(都道府県別)(平成26年)(2)]を選択します。
そして、[OK]ボタンをクリックします。
Power Queryエディターで並べ替え
Power Queryエディターが表示されます。
順位の昇順に並べ替えたいので、[順位]の列を選択して、[ホーム]タブの[並べ替え]グループにある[昇順で並べ替え]ボタンをクリックします。
以下のように順位の昇順になります。
参考ウィンドウ右側にある[クエリの設定]の[適用したステップ]にはクエリに記録された作業が順に表示されていきます。通常のワークシートのように元に戻すボタンなどはありませんが、[適用したステップ]の[×]をクリックすることで、操作を取り消しができます。
Power Queryエディターで列を削除
1列目の番号は、県番号です。ここでは、この列を削除します。
1列目をクリックして選択します。そして、[ホーム]タブの[列の管理]グループにある[列の削除]をクリックします。
以下のように1列目の[番号]の列が削除されます。
Power Queryエディターで行の削除
1行目の全国の集計の行は不要なので、削除したいと思います。
[ホーム]タブの[行の削減]グループにある[行の削除]クリックします。メニューから[行の削除]を[上位の行の削除]をクリックします。
以下の[上位の行の削除]ウィンドウが表示されます。
先頭から削除する行の数を指定します。
[行数]のテキストボックスに[1]と入力して、[OK]ボタンをクリックします。
1行目が削除されます。
閉じて読み込む
これで、求めたい目的のデータになったので、ワークシートに読み込みます。
Power Queryエディターの[ホーム]タブの左端に[閉じて読み込む]ボタンがあります。
[ホーム]タブの[閉じて読み込む]の下側の文字の箇所をクリックします。すると、[閉じて読み込む]と[閉じて次に読み込む...]のメニューが表示されます。
[閉じて次に読み込む…]をクリックします。
このクエリへの変更を保存します。クエリエディターウィンドウを閉じて、結果の読み込み先を指定してください。
[データのインポート]ダイアログボックスが表示されます。表示する形式とデータの出力先を選択できます。
既定では、[テーブル]と[新規ワークシート]が選択されています。
ここでは、[テーブル]と[既存のワークシート]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
ワークシートに以下のように読み込まれます。
参考[ホーム]タブの[閉じて読み込む]を選択すると、[データのインポート]ダイアログボックスの既定どおり、[テーブル]で[新規ワークシート]に読み込まれます。それで、問題がなければ、[閉じて読み込む]をクリックしてください。
このクエリへの変更を保存します。クエリエディターウィンドウを閉じて、結果を既定の読み込み先に読み込んでください。
Excelに取り込まれたデータは、テーブルとして取り込まれているので、テーブルのフィルター機能を使って、データを抽出するなどの操作ができます。
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Power Queryについて学習するなら、以下のテキストがお勧めです。
従来の方法でインポートするには
Power Queryを使用せずに従来の方法でインポートしたい場合は、[Excelのオプション]での設定が必要です。
[ファイル]タブをクリックして、[オプション]をクリックします。
[Excelのオプション]ダイアログボックスが表示されます。
[データ]タブの[レガシデータインポートウィザードの表示]にある[Webから(レガシ)]のチェックボックスをオンにして[OK]ボタンをクリックします。
再起動の必要はありません。
[データ」タブの[データの取得と変換]グループにある[データの取得]をクリックします。
メニューの中から[従来のウィザード」をポイントして[Webから(レガシ)]をクリックします。
参考Excel2019でAccessのデータを取り込む方法は、以下の記事で解説しています。
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Power Queryエディターを起動するショートカットキーは、[Alt]+[F12]です。慣れたらPower Queryエディターを直接開いて操作してみてください。
バージョンアップにより[レガシデータインポートウィザードの表示]に[Microsoft Queryから(レガシ)]が追加されています。画像は、Excel2021です。