Office2007から登場したSmartArtですが、ファイル形式を2003の形式で保存すると、Office2003でファイルを開くことはできてもSmartArtを編集することはできません。
たとえば、PowerPoint2003で、SmartArtグラフィックを選択すると全体が図として認識され、パーツごとに選択することはできません。
下位バージョンであるOffice2003でもSmartArtを編集できるようにする方法を紹介します。
ここではPowerPoint2010で解説します。

SmartArtの全ての図形を選択して切り取り
まず、SmartArtの1つの図形を選択して、キーボードから[Ctrl]+[A]を押して、全ての図形を選択します。
![キーボード[Ctrl]+[A]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/kibord-ctrl-a-e1723293532922.png)
選択したまま右クリックのショートカットメニューから[切り取り]をクリックします。

形式を選択して貼り付けで[グラフィックオブジェクト]を選択
[ホーム]タブの左端にある[貼り付け]の▼ボタンをクリックして[形式を選択して貼り付け]をクリックします。
![[貼り付け]の[形式を選択して貼り付け]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/816smartart301.png)
ショートカットキーは、[Ctrl]+[Alt]+[V]です。
![キーボード[Ctrl]+[Alt]+[V]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/kibord-ctrl-alt-v-e1723442143600.png)
[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスから[Microsoft Office グラフィックオブジェクト]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
クリップボードの内容を Microsoft Office グラフィック オブジェクトとしてプレゼンテーションに貼り付けます。
![[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスの[Microsoft Office グラフィックオブジェクト]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/816smartart302.png)
以下のように貼り付けされます。

下位バージョンで保存
最後にSmartArtの枠線を選択して、[Delete]キーを押して削除します。
ファイルを下位バージョン(PowerPoint97-2003 プレゼンテーション)で保存します。

PowerPoint2003で開いても、各図形の編集ができるようになります。

注意分割した図形を再度Office2007や、Office2010で開いても、SmartArtに変換することはできません。
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