Windows 11では、タッチキーボードの機能が大きく進化しています。
Windows 10にもタッチキーボードはありますが、Windows 11ではユーザーの好みに合わせて、さまざまなカスタマイズができるようになっています。
タッチキーボードは、タッチ操作の時だけでなく、物理キーボードを接続している時も使用できます。
上手に活用すると、パソコン操作に不慣れな方も、入力操作に戸惑うことが少なくなると思います。
色やサイズなども変更できますので、自分好みにカスタマイズして楽しんでください。
参考Windows 11 バージョン22H2での解説です。
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この記事の目次
タッチキーボードの表示
タッチ操作をしている時に、文字入力ができる場所をタップすると、タッチキーボードが自動で表示されます。
もし、自動で表示されない場合は、以下の設定を確認してください。
Windows 11の[設定]を表示します。
タスクバーの[スタート]ボタンを右クリックして、ショートカットメニューから[設定]をクリックします。
ショートカットキーは、[Windows]+[i]です。
[時刻と言語]をクリックします。
[時刻と言語]が表示されますので、[入力]をクリックします。
[タッチキーボード]の▽をクリックして、[キーボードが接続されていないときにタッチキーボードを表示]のチェックボックスをオンにします。
参考タッチキーボードを起動して、歯車マークから[その他の設定]の[入力]をクリックしても、[時刻と言語]の[入力]画面を表示できます。
タスクバーにタッチキーボードのアイコンを表示
物理キーボードを接続していても、タッチキーボードは起動できます。
タッチキーボードは、ノートパソコンだけでなく、デスクトップパソコンでも使用できます。
また、タッチキーボードの自動表示がうまくいかない場合もタスクバーから起動してみてください。
タスクバーで右クリックして、[タスクバーの設定]をクリックします。
[個人用設定]の[タスクバー]の画面が表示されますので、[タッチキーボード]のスイッチをオンにします。
タスクバーに[タッチキーボード]のアイコンが表示されるようになります。
参考Windows 11のバージョンアップにより、3つの選択肢から選択するようになっています。[常に表示する]を選択すると、物理キーボードを接続している時も使用できます。
- 常にオフ
- 常に表示する
- キーボードが接続されていない場合
以下の画像は、Windows 11 バージョン 23H2 です。
タスクバーの設定については、以下の記事で解説しています。
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タスクバーの左・中央・右に表示されるアイコンの表示/非表示
Windows 11のタスクバーには、既定で左右と中央にアイコンが表示されていますが、これはWindowsの設定でカスタマイズできます。 タ ...
デスクトップパソコンとノートパソコンのタッチキーボード
クリックすると、以下のようなタッチキーボードが起動します。以下の画像は、デスクトップパソコンのタッチキーボードです。
デフォルトの状態です。
Windows 10では、設定が必要でしたが、既定で移動できるようになっています。
タッチキーボードの上部にマウスを合わせてドラッグで移動できます。
ノートパソコンであれば、既定でウィンドウの下側に横幅いっぱいに表示されます。
大きすぎると思われるかもしれませんが、コンパクトにすることもできます。
参考Windows 10でのタスクバーの表示については、以下の記事で解説しています。
物理キーボードでキー操作をすると、タッチキーボードは非表示になります。
タッチキーボードの大きさとデザインをカスタマイズ
タッチキーボードを起動すると、キーボードが大きすぎたり、小さすぎたりすると思います。
[歯車マーク]から[サイズとテーマ]をクリックします。
Windows 11の設定の[個人用設定]にある[テキスト入力]の画面が表示されます。
少し下へドラッグすると、[テーマ]が15個確認できます。
テーマの変更
このテーマをクリックすると、タッチキーボードの色が変わります。
[ピンク/オレンジ]を選択すると、以下のようになります。以下の画像では、タッチキーボードはコンパクト表示にしています。
ただ、このテーマの設定は、以下の箇所にも反映されます。
もしかしたら、他にも反映されているところがあるかもしれませんが、私が気が付いた箇所です。
- IMEの変換候補一覧(新日本語IMEのみ、旧のIMEには反映されません)
- クリップボード([Windows +V]で起動されるクリップボードの履歴)
- 絵文字パネル ([Windows + ピリオド]で起動される顔文字パネル)
- 音声入力
注意テーマの[白黒]を選択すると、キーに枠線が付きます。一度、この[白黒]を選択して、ほかのテーマを選択しても枠線が非表示にならないことがあります。[白黒]以外のテーマをいくつか選択していると、消えるようです。
参考テーマの下部にある[カスタムテーマ]をクリックすると、背景などを詳細に設定することができます。
サイズ変更
サイズ変更をするには、テーマの下にある[タッチキーボード]をクリックして展開します。
そして、[キーボードのサイズ]のボタンを左右にドラッグして調整します。タッチキーボードにすぐに反映されます。
タッチキーボードを起動していなければ、[キーボードを開く]をクリックして表示できます。
[キーの文字サイズ]は、[小、中、大]から選択できます。
以下は[大]を選択しているタッチキーボードです。
参考ノートパソコンの場合、以下のようになります。以下の画像は、キーボードのサイズ[65%]で[キーの文字サイズ]は[小]です。
使いやすいキーボードレイアウトを選択
windows 11のタッチキーボードには、6種類のレイアウトが用意されています。
[歯車マーク]から[キーボードレイアウト]をクリックすると、以下の6個の選択肢があります。
デスクトップでは[分割]を除く5個になっています。Windows 11のバージョンは同じ22H2なので、ノートとデスクトップの違いによるものだと思います。
50音
[キーボードレイアウト]から[50音]を選択すると、50音配列のキーボードになります。
キーボード入力に不慣れな方にとっては、この配列は分かりやすいかもしれません。
[abc]キー:アルファベット入力に切り替え
[&123]キー:数字と記号の入力に切り替え
参考50音配列は、IMEパッドのソフトキーボードにもあります。古くからある機能ですが、Windows 11でも使用できます。
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50音配列のキーボードで入力(IMEパッドのソフトキーボード)
キーボードが五十音配列に並んでいたらいいのになぁ~と、思ったことはないですか? 便利なものがあるんですよ♪ Microsoft IMEには、 ...
12キー
ひらがなのキーが表示され、長押しして入力候補を表示します。
コンパクト
[キーボードレイアウト]の[コンパクト]を選択すると、以下のようにかなり小さくなります。
中央に[移動]ボタン(-)がある場合は、タッチキーボードの上部にマウスを合わせてドラッグすると自由に移動できます。
タッチキーボードの上部にこのマークがあれば、コンパクトでない場合でもドラッグで移動できます。
ノートパソコンでは、このマークは、コンパクト表示にしたときのみ現れます。
ただ、ノートパソコンの場合は、[キーボードレイアウト]の[コンパクト]を選択しなくても、タッチキーボードの右上にボタンがありますので、このボタンで切り替えられます。
コンパクト表示にすると、中央に[移動]ボタンが現れますので、ドラッグで自由に移動させることができます。
分割
[分割]を選択すると、左右に分割されたキーボードになります。
クラシック
クラシックにすると、物理キーボードと同じような配置で表示されます。
[かな]キーを押すと、かな入力に切り替えられます。
参考レイアウトについては、Microsoftのページも参照してください。
タッチ キーボードの概要 - Microsoft サポート(Microsoft)
かな入力については、以下の記事で解説しています。
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ローマ字入力とかな入力の基本(ひらがなと句読点など)
日本語を入力するには、日本語を入力するためのアプリが必要です。 Windowsには、日本語入力システム[IME](Input method ...
タッチキーボードで文字入力
タッチキーボードでの入力は、物理キーボードとほとんど同じように使用できます。
タッチキーボードを閉じる場合は、右上の[閉じる]ボタンをクリックします。
物理キーボードを接続した状態で使用している場合は、物理キーボードで操作すると自動的にタッチキーボードは非表示になります。
タッチキーボードで[Ctrl]を押すと、[Ctrl]キーと一緒に使えるショートカットキーが分かるようになっています。
これは、Windows 10のタッチキーボードにもある機能です。
[↑]キー:アルファベットの大文字と小文字の切り替え
参考Windows 11では、音声で入力もできます。かなり使えるレベルだと思います。
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Windows 11の音声入力は使える!音声認識でパソコンも操作できる
Windowsには、以前から音声入力の機能がありましたが、Windows 11ではかなり進化していて使えるレベルになっています。 キーボード ...
タッチキーボードの予測変換
タッチキーボードは、スマホのように予測変換されます。
以下は、[T][E]と打っています。タッチキーボードの上部に予測変換が表示されます。右端の▽をクリック(タップ)すると、
すべての予測変換が表示されます。
△をクリック(タップ)すると、キーボードになります。
カーソルを移動するには
タッチ操作では、カーソルの移動が思うようにならないことがあります。
タッチキーボードの[スペース]キーを長押しすると、キーの印字が消えます。この状態のときにドラッグするとカーソルを移動できます。
タッチキーボードから絵文字とクリップボードを表示
タッチキーボードから、絵文字やアニメーションGIFなども入力できます。
タッチキーボードの左上部にある小さいハートのマークが付いたボタンをクリックします。
以下のような画面が現れます。
再度、小さいハートのマークが付いたボタンをクリックすると、非表示になります。
上部に並んでいるアイコンは、左から以下の順に並んでいます。目的のものを探すには、このカテゴリー先に選択します。
- 最近使用したもの
- 絵文字
- GIF
- 顔文字
- 記号
- クリップボードの履歴
参考Windows 10のタッチキーボードでも、絵文字を入力できます。
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絵文字😄の入力方法(ショートカットキー・タッチキーボード)
Windows 10のIMEでは、面白い絵文字をたくさん表示し入力することができます。 特にWord2016以降のバージョンでは、色付き絵文 ...
手書き入力
タッチキーボードでは、手書きで入力したものを自動的に認識する機能もあります。
[歯車マーク]から[手書き]をクリックします。
以下のようなウィンドウになりますので、文字を入力します。
自動認識され、上部に変換候補が表示されます。ここでは、1個しかありませんが、複数の候補が表示されることもあります。
目的の漢字をクリックすると入力が確定します。
読めない漢字などを入力する場合は便利です。
手書きから戻る場合は、[歯車マーク]の[キーボードレイアウト]から選択します。
[手書き]のまま閉じると、次回起動したときは[手書き]で表示されますので注意してください。
参考[手書き]は、IMEパッドにもあります。
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読めない漢字を入力するにはIMEパッドの[手書き]を起動
時々、読めない漢字に出会って、キーボードの指が止まってしまうことがあります。 そういう時に便利な機能を紹介します。 また、読めない漢字でも、 ...
また、Windows 10のタッチキーボードにもあります。
Windowsには、スクリーンキーボードというのもありますが、スクリーンキーボードとタッチキーボードの同時使用はできません。
スクリーンキーボードについては、以下の記事で解説しています。
スクリーンキーボード使用のショートカットキーは、[Windows]+[Ctrl]+[O]です。
Windows 10では、スクリーンキーボードで日本語入力の切り替えができなくなっていましたが、Windows 11では切り替えできます。