Windows 10の進化に伴って[メモ帳]の機能も充実してきました。
バージョン1903では、既定の文字コードが[UTF-8]に変わりました。
また、未保存の場合はタイトルバーに[*](アスタリスク)が表示されるようになっていますし、新しいショートカットキーも使えるようになっています。
非常に使いやすくなったメモ帳について解説します。
参考Windows 11のメモ帳については、以下の記事に記しています。さらに進化しています。
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メモ帳を[ダークモード]に変更(絵文字の入力・タブ機能も)
Windows 11のメモ帳には[設定]があります。 [設定]画面では、[アプリのテーマ]と[フォント]を変更できるようになっています。[ア ...
この記事の目次
メモ帳とは
メモ帳は、Windowsに標準でインストールされているテキストエディターです。
テキストエディターは書式という機能がなく、文字だけを編集できるアプリケーションです。
Wordなどで書式編集された文字列をコピーして貼り付けても書式は自動的に解除されます。
反対に、メモ帳の文字列を他のアプリケーションに貼り付けても書式は付きません。
拡張子は[.txt]になります。
文字コードの既定が[UTF-8]に
Windows10 バージョン1903では、メモ帳の既定の文字コードが[UTF-8]になりました。
バージョン1809の場合
Windows10 バージョン1809では、既定の文字コードは[ANSI]です。
文字コード[UTF-8]がないわけではないです。[文字コード]の種類は以下のとおりです。[UTF-8]を選択することはできます。
- ANSI
- Unicode
- Unicode big endian
- UTF-8
ただ、既定の[ANSI]で保存すると、ブラウザで表示したりするときに文字化けが起きたりします。
メモ帳で機種依存文字を入力した後、保存しようとうすると、以下のようなメッセージウィンドウが表示されます。
このファイルは、ANSIテキストファイルとして保存すると失われてしまうUnicode形式の文字を含んでいます。Unicodeの情報を保存するには、下の[キャンセル]をクリックし、[文字コード]から[Unicode]を選択してください。続行しますか?
この時に気づいて文字コードを選択し直すといいのですが、[ANSI]のまま保存すると、機種依存文字は[?]で表示されます。
バージョン1903の場合
バージョン1903の場合は、文字コードの既定が[UTF-8]になっているので、文字化けの心配はありません。
バージョン1903での文字コードの種類は、以下のとおりです。
- ANSI
- UTF-16 LE
- UTF-16 BE
- UTF-8
- UTF-8(BOM 付き)
参考メモ帳で作成したテキストファイルをIMEの辞書ツールに登録するときに、エンコードが[UTF-8]になっているとエラーになります。
ユーザー辞書ツールにインポートする場合は、[名前を付けて保存]ダイアログボックスの[エンコード]で[ANSI]か[UTF-16 LE]を選択するようにしてください。
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メモ帳で単語リストを作成してIMEの辞書ツールに一括登録する
登録したい単語が多い場合は、[単語登録]ダイアログボックスを表示して入力するのは面倒かもしれません。 Windows標準搭載の[メモ帳]を使 ...
未保存のファイルにはタイトルバーに[*]が表示
メモ帳を開いて入力して、未保存の場合はタイトルバーに[*](アスタリスク)が表示されます。
名前を付けて保存すると、[*]アスタリスクは消えます。
保存後、再度 編集すると[*]アスタリスクが表示されます。上書き保存すると、[*]アスタリスクは消えます。
使用中のファイルが、未保存の状態ということが一目で分かるようになっています。
ステータスバーの表示
ステータスバーも既定で表示されるようになっていると思います。
もし、表示されていなければ、[表示]メニューから[ステータスバー]をクリックします。
ショートカットキーの追加
新しいショートカットキーが追加されています。
- [Ctrl]+[Shift]+[N] 新しいウィンドウを開く
- [Ctrl]+[Shift]+[S] 名前を付けて保存ダイアログボックスを開く
- [Ctrl]+[W] 現在のメモ帳を閉じる
バージョン1809で[ファイル」メニューをクリックすると、以下のように表示されます。
バージョン1903では、ショートカットキーが増えていることを確認できます。
参考ショートカットキーで3つのキーを押す場合などは、固定キー機能を使用すると便利です。
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ショートカットキーを1つずつ押して操作を実行(固定キー機能を使用)
ショートカットキーとは、キーボードから複数のキーを同時に押して操作を実行できる機能のことです。 入力中にマウスに持ち替える必要がなく、効率よ ...
表示の拡大/縮小
- [Ctrl]+[+] 表示の拡大
- [Ctrl]+[-] 表示の縮小
- [Ctrl]+[0] 表示を元に戻す
[表示]メニューの[ズーム]をポイントすると、確認できます。
[+][-][0]は、テンキーでも構いません。[+][-]は、代わりにマウスのホイールボタンを使ってもOKです。
文字が大きくなっても、フォントサイズが大きくなるわけではありません。
拡大/縮小のショートカットキーは、Microsoft EdgeやInternet Explorerでも使用できます。
25%ずつの拡大、縮小になります。
マウスのホイールボタンを使った拡大/縮小する方法は、以下の記事で紹介しています。
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[Ctrl]キーとマウスのホイールボタンで画面の表示倍率を変えよう
マウスのホイール(スクロール)ボタンを使って、画面表示を大きくしたり、小さくしたりして見やすくしましょう。 マウスの真ん中にあるホイール(ス ...
検索ボックスに[折り返しあり]
[編集]メニューから[検索]をクリックするか、
[Ctrl]+[F]で[検索]ダイアログボックスを表示します。[F3]キーでも表示できます。
[折り返しあり]という項目が追加されています。
[折り返しあり]のチェックボックスをオンにすると、指定した箇所から検索して、最後まで検索したら文頭から再検索してくれます。
既定ではオフになっていますが、一度チェックボックスをオンにすると、設定は保存されます。
また、検索したい文字列を範囲選択してから、[検索]ダイアログボックスを表示すると、[検索する文字列]のテキストボックスに選択した文字列が入力されています。
参考Windows 11のメモ帳はさらに進化しています。
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メモ帳を[ダークモード]に変更(絵文字の入力・タブ機能も)
Windows 11のメモ帳には[設定]があります。 [設定]画面では、[アプリのテーマ]と[フォント]を変更できるようになっています。[ア ...
以下は、Windows 11の[検索]ダイアログボックスです。
[ヘルプ]メニューに[フィードバックの送信]
[ヘルプ]メニューをクリックすると、[フィードバックの送信]メニューが追加されています。
バージョン1809
バージョン1809には、[ヘルプ]メニューには[フィードバックの送信]はありません。
- ヘルプの表示
- バージョン情報
バージョン1903
バージョン1903には、[ヘルプ]メニューには[フィードバックの送信]が追加されています。
[.LOG]と入力して自動的にタイムスタンプを表示
新機能ではありませんが、メモ帳で知っておくと便利な機能を紹介します。
メモ帳を開いて、[.LOG]と入力して、名前を付けて保存して閉じます。
保存したテキストファイルをメモ帳で開くと、自動的にファイルを開いた日時が入力されています。
開くたびに、開いた日時が入力されていきます。タイムスタンプ付きのメモが作成できるというわけです。
手動で日時を入力するには
また、手動ですぐに現在の日時を表示したい場合は、キーボードから[F5]キーを押してください。
参考Excel2016以降は、CSVファイルも[UTF-8]がサポートされるようになっています。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスの[ファイルの種類]のプルダウンを開くと、[CSV UTF-8(コンマ区切り)(*.csv)]が見つかります。
CSVファイルが[UTF-8]で保存できるようになったわけです。
従来の[CSV(コンマ区切り)(*.csv)]もあります。
もし、以下と同じように表示されない場合は、バージョンアップをしてみてください。