Office2016以降のバージョンでは、読み取り専用にする設定と解除は、Backstageビューの[情報]タブから[常に読み取り専用で開く]をクリックするだけです。
Office2013までは、[名前を付けて保存]ダイアログボックスから[全般オプション]を表示して設定していたので、とても簡単になっています。
ここでは、Office2016 バージョン 2111(14701.20226)での解説です。
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Backstageビューの[常に読み取り専用でひらく]
Excel2016の[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを開くと、[情報]タブの[ブックの保護]に[常に読み取り専用で開く]という設定があります。
以前のバージョンにはなかったと思います。
常に読み取り専用で開く
閲覧者に編集へのオプトインを依頼することで偶発的な変更を防ぎます。
参考以下は、Excel2013の[ブックの保護]です。[常に読み取り専用で開く]という項目はありません。
Office2016も当初はOffice2013と同じだったと思います。
[常に読み取り専用で開く]をオンにする
Excel2016で[ブックの保護]にある[常に読み取り専用で開く]をオンにします。
以下のようになります。
保存して開くと、以下のメッセージウィンドウが表示されるようになります。
作成者は、'○○'を変更する必要がなければ、読み取り専用で開くように指定しています。読み取り専用で開きますか?
[はい]をクリックすると、読み取り専用として開かれ、[いいえ]をクリックすると編集できる状態で開かれます。
[読み取り専用]で開くと、[ブックの保護]は以下のようになります。
参考Excelの場合は、読み取り専用で開いても入力編集ができ、保存するときに別名で保存することになります。Wordの場合は、読み取り専用で開くと、入力することもできません。
[全般オプション]との関連について
この[常に読み取り専用で開く]をオンにすると、[名前を付けて保存]ダイアログボックスの[全般オプション]にある[読み取り専用を推奨する]のチェックボックスがオンになります。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスの[ツール]から[全般オプション]をクリックします。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスは[F12]キーで表示できます。
以下のように[全般オプション]の[読み取り専用を推奨する]のチェックボックスがオンになっています。
Office2013までは、この[全般オプション]を表示して[読み取り専用を推奨する]のチェックボックスをオンにしなければなりませんでしたが、Office2016以降は、Backstageビューから設定すればよくなったわけです。
そして、[常に読み取り専用で開く]と[読み取り専用を推奨する]の2つの設定は連動します。
参考[保護]の[パスワードを使用して暗号化]の設定は、[全般オプション]の[読み取りパスワード]と連動します。
読み取り専用のメッセージウィンドウなしで開くには
Excelの場合ですが、右クリックしてショートカットメニューから[新規]をクリックして開くと、[読み取り専用でひらきますか?]のメッセージウィンドウを表示せずに開くことができます。
末尾に1が付いた別ファイルとして表示されます。
PowerPointもショートカットメニューの[新規]をクリックして開くと、情報バーは表示されずに表示されます。もちろん別ファイルとなります。
Wordの場合は、ショートカットメニューの[新規]をクリックして開いても、メッセージウィンドウが表示されます。[はい][いいえ]のどちらを選択しても、別名ファイルとして表示されます。
また、Excelの場合は、読み取り専用の解除をしなくても、シートの見出しで右クリックして[シートの移動またはコピー]で新しいブックを作成すると、読み取り専用ではない新しいブックを作成できます。
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読み取り専用モード時の[情報]タブは以下のようになっています。
[開く]ダイアログボックスで[読み取り専用として開く]を選択して開いた状態と同じです。
読み取り専用の解除
[読み取り専用で開きますか?]のメッセージウィンドウが表示されたら、[いいえ]を選択して開きます。
[ブックの保護]から[常に読み取り専用で開く]をクリックし、オフにして保存します。以下は、オフの状態です。
[全般オプション]の[読み取り専用を推奨する]のチェックボックスも連動してオフになります。
PowerPointの[常に読み取り専用で開く]の設定
Word2016の場合は、Exel2016と同じように、[常に読み取り専用で開く]をオンにすると、メッセージウィンドウが表示されます。
しかし、PowerPoint2016の場合は、異なります。
PowerPoint2016で[プレゼンテーションの保護]にある[常に読み取り専用で開く]をオンにして保存します。
開くとメッセージウィンドウは表示されません。情報バーに[読み取り専用]の文字が表示されます。
参考PowerPoint2016、2019で[常に読み取り専用で開く]をオンにしたプレゼンテーションをPowerPoint2013、2010などで開くと、情報バーも表示されずに編集できます。気を付けてください。
Microsoft 365のPowerPointであれば問題ありません。
以下は、PowerPoint2013の[プレゼンテーションの保護]です。
PowerPoint2013の[全般オプション]です。[読み取り専用を推奨する]の項目はありません。
ファイルのプロパティで読み取り専用の設定
PowerPointのファイルを読み取り専用にしたい場合は、ファイルの[プロパティ]で設定します。
ファイルを選択して[Alt]+[Enter]でプロパティを表示します。
プロパティは、右クリックしてショートカットメニューから表示することもできます。
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[全般]タブの[読み取り専用]のチェックボックスをオンにします。
メッセージウィンドウは表示されませんが、開くとタイトルバーに[読み取り専用]と表示されます。
この場合は、PowerPoint2013、2010でも[読み取り専用]となります。
編集して上書き保存しようとすると、[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
同名で上書きしようとすると、以下のメッセージウィンドウが表示されて、別名でなければ保存できません。
このファイルは読み取り専用に設定されています。別のファイル名を選んで再実行してください。
メッセージウィンドウが表示されない[読み取り専用]
ファイルのプロパティでの設定は、ExcelやWordでも可能です。
ExcelやWordでメッセージウィンドウが表示されずに、タイトルバーに[読み取り専用]と表示されていたら、プロパティで設定されていると思ってください。
解除したい場合は、プロパティを表示して[読み取り専用]のチェックボックスをオフにします。
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参考読み取り専用に設定されたファイルを右クリックしてショートカットメニューから[新規]を選択して開くと、読み取りなしの新規ファイルとして開くことができます。Word、Excelも同じです。
通常ファイルを読み取り専用で開くには
読み取り専用の設定がされていないファイルを読み取り専用で開きたい場合は、[ファイルを開く]ダイアログボックスを表示して、目的のファイルを選択して[開く]ボタンの▼をクリックして[読み取り専用として開く]をクリックします。
以下は、PowerPoint2016ですが、WordやExcelでも同じです。
読み取り専用として開くと、意図しない編集を防げますし、開いていることを他の人に知られることがない、編集の邪魔をしないというメリットがあります。
注意通常ファイルを[Shift]キーを押しながら、ファイルを右クリックすると、[読み取り専用で開く]というメニューがありますが、読み取り専用にはなりませんので気をつけてください。
[保護ビューで開く]は有効です。以下のように表示されます。
以下の画像は、PowerPoint2016ですが、WordとExcelも同じです。
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