Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。
また、クイックアクセスツールバーをリボンの下へ表示すると、コマンドラベルを表示することもできます。
クイックアクセスツールバーは、使いやすいようにカスタマイズできます。
参考Office2021では、[クイックアクセスツールバーを非表示にする]というメニューが消えています。どのバージョンから消えたのかは、はっきりしませんが、気づいたのはバージョン2409(ビルド 18025.20104)です。
Office2024にもありません。
ただし、Outlook2021には、リボン右下のコマンドに[クイックアクセスツールバーを非表示にする]というメニューがあります。
Microsoft 365のOfficeは、消えていません。
この記事の目次
クイックアクセスツールバーの非表示設定
Microsoft365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーを非表示にすることができます。(一時期、Office2021にもありました)
クイックアクセスツールバーで右クリックすると、以下のショートカットメニューが表示されますので、[クイックアクセスツールバーを非表示にする]をクリックします。
リボンで右クリックしてもショートカットメニューに[クイックアクセスツールバーを非表示にする]があります。
または、[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]を表示して[クイックアクセスツールバーを非表示にする]をクリックします。
以下のように、クイックアクセスツールバーは非表示になります。
参考以下は、Office2019のショートカットメニューです。
クイックアクセスツールバーで右クリックしても、リボンで右クリックしても[クイックアクセスツールバーを非表示にする]というメニューはありません。
クイックアクセスツールバーを非表示にするつもりはなく意図せずにクリックしてしまって、「消えた?」と思うこともあるかもしれません。
Microsoft 365のOfficeには、非表示にする設定があることを知っておくと慌てずに済むと思います。バージョンによっては、Office2021にも[クイックアクセスツールバーを非表示にする]というメニューがあります。
クイックアクセスツールバーを再表示するには
再表示するには、1つのタブで右クリックしてショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーを表示する]をクリックします。
または、リボンで右クリックして[クイックアクセスツールバーを表示する]をクリックします。
クイックアクセスツールバーが再表示されます。
コマンドボタンは、非表示にしたときの状態で表示されますし、位置(リボンの上/下)も元の位置に表示されます。
クイックアクセスツールバーをリボンの下へ表示
クイックアクセスツールバーは、リボンの下へ移動させることができます。
これは、Office2007からある機能です。
クイックアクセスツールバーで右クリックして、ショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーをリボンの下に表示]をクリックします。
以下のようにリボンの下に表示されます。
リボンの上では、表示されていなかったコマンドラベルが表示されます。
Office2021のバージョンアップにより、コマンドラベルの表示も消えています。365のOfficeにはあります。
参考クイックアクセスツールバーをリボンの下へ表示すると、ショートカットメニューは[クイックアクセスツールバーをリボンの上に表示]になります。
ショートカットメニューからリボンの上か下かを選択できます。
コマンドラベルの表示と非表示
クイックアクセスツールバーをリボンの下へ表示すると、コマンドラベル(コマンド名)が表示されますが、これは非表示にすることができます。
クイックアクセスツールバーで右クリックして、ショートカットメニューから[コマンドラベルを表示しない]をクリックします。
または、[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]から[コマンドラベルを表示しない]をクリックします。
以下のようにアイコンのみが並びます。
ポイントすると、コマンド名とショートカットキーが表示されます。リボンの上に表示したときと同じです。
参考[コマンドラベルを表示しない]のメニューは、クイックアクセスツールバーをリボンの下へ表示した時のみに表示されます。
Office2021のバージョンアップにより、コマンドラベルの表示も消えています。Microsoft 365のOfficeにはあります。
確認したのは、バージョン2409(ビルド 18025.20104)です。
コマンドをクイックアクセスツールバーへ登録するには
クイックアクセスツールバーにコマンドを登録する方法は、3つあります。
クイックアクセスツールバーのユーザー設定から表示/非表示
クイックアクセスツールバーのユーザー設定を展開すると、標準で用意されたコマンドが表示されますので、チェックをオン/オフにすることでコマンドの表示/非表示ができます。
リボンのコマンドで右クリックして登録
頻繁に使用するコマンドは、クイックアクセスツールバーに登録しておくと、タブを切り替えずに操作ができて便利です。
リボンのコマンドで右クリックしてショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。
以下のように、クイックアクセスツールバーに登録されます。ポップヒントも表示されます。
クイックアクセスツールバーをリボンの下へ表示している場合は、新規登録したボタンもリボンの下へ登録されます。
[オプション]ダイアログボックスから登録
リボンにないコマンドは、[オプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブから追加することができます。
クイックアクセスツールバーで右クリックして、ショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]をクリックします。
または、クイックアクセスツールバーの[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]から[その他のコマンド]をクリックします。
[オプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブが表示されます。
[コマンドの選択]で[リボンにないコマンド]を選択して、登録したいコマンドを選択して[追加]ボタンをクリックします。
右側の[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]にコマンドが追加されます。
[OK]ボタンをクリックして[オプション]ダイアログボックスを閉じます。
リボンにないコマンドとしては、以下のようなコマンドがあります。
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参考[コマンドの選択]で[マクロ]を選択して、作成済みのマクロをクイックアクセスツールバーに登録することもできます。
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[クイックアクセスツールバー]タブの[変更]ボタンは、マクロボタンのアイコンと表示名を変更する時に使用します。
[マクロ]を選択したときのみに有効になります。
クイックアクセスツールバーに登録したコマンドの解除
クイックアクセスツールバーに登録したマクロを解除する方法です。
解除したいボタンで右クリックして、ショートカットメニューから[クイックアクセスツールバーから削除]をクリックします。
コマンドボタンの順番を変更
クイックアクセスツールバーに登録したボタンの順番は、変更できます。
[オプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]を表示します。
移動したいコマンドを選択して、右端にある[上へ][下へ]をクリックして変更します。
参考[オプション]ダイアログボックスを表示すると、左下に[クイックアクセスツールバーを表示する]や[コマンドラベルを常に表示する]の設定項目があります。
ツールバーの位置を[リボンの上]にして[コマンドラベルを常に表示する]をオンにしても、コマンドラベルは表示されません。
コマンドラベルは、リボンの下に表示した時のみに表示されます。
また、Office2019を含めて、それ以前のバージョンには[クイックアクセスツールバーをリボンの下に表示する]の項目しかありません。
特定のファイルのみに登録するには
クイックアクセスツールバーの設定は、特定のファイルのみへ登録することもできます。
[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]にある▼ボタンをクリックして、アクティブになっているファイル名を指定します。
すでにクイックアクセスツールバーに追加されているコマンドボタンは、そのままになります。
既定は、[すべてのドキュメントに適用]です。
参考この操作については、以下の記事でも解説しています。
クイックアクセスツールバーのコマンドを特定のファイルのみに追加する
ユーザー設定の[リセット]と[インポート/エクスポート]
[オプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブには、[ユーザー設定のリセット]と[インポート/エクスポート]のボタンもあります。
[リセット]は、Office2007からありますが、[インポート/エクスポート]は、Office2010以降の機能です。
ユーザー設定のリセット
[リセット]には、[クイックアクセスツールバーのみをリセット]と[すべてのユーザー設定をリセット]があります。
[すべてのユーザー設定をリセット]をクリックすると、リボンとクイックアクセスツールバーがリセットされます。
参考リボンのカスタマイズについては、以下の記事で解説しています。
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[ユーザー設定]の[インポート/エクスポート]には、[ユーザー設定ファイルをインポート]と[すべてのユーザー設定をエクスポート]があります。
現在のユーザー設定をファイルにエクスポートして、他のパソコンにインポートできます。
参考エクスポートした拡張子は、[exportedUI]になります。
クイックアクセスツールバーのカスタマイズについては、Microsoftの記事も参考になると思います。
クイック アクセス ツールバーをカスタマイズする - Microsoft サポート(Microsoft)
クイックアクセスツールバーのコマンドをアクセスキーで実行
クイックアクセスツールバーのコマンドは、アクセスキーを使ってキーボードから実行することができます。
キーボードから[Alt]キー、もしくは、[F10]キーを押します。
クイックアクセスツールバーのボタンに数字が表示されます。数字は、割り当てられた順番によって異なります。
目的のボタンの数字をキーボードから押すと、実行できます。
例えば、ここでは、[PowerPoint]のボタンを登録していて[7]と表示されていますので、キーボードから[7]を押すことでPowePointを起動できます。
参考アクセスキーについては、以下の記事で解説しています。
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[Alt]または[F10]キーを使ってキーヒントを表示してリボンへアクセス
[Alt]キーや[F10]キーを使って、キー操作でタブを切り替えたり、目的のコマンドへ移動したりすることができます。 まず、[Alt]キーを ...