Excelでデータを基にグラフを作成すると、グラフの要素はデータと同じ順に並びます。
でも、表の並びはそのままにして、グラフの要素だけ降順にしたいということがあります。その場合の方法を紹介します。
グラフのデータ元となる表をコピーして、そのコピーした表を別シートにリンク貼り付けします。
貼り付けた表のデータを並べ替えてグラフを作成し、作成したグラフを元の表があるシートに移動します。
円グラフで解説します。
参考Excel2019 バージョン2109(ビルド 14430.20234)での解説です。
この記事の目次
表の確認
ここでは、以下のような表を基に円グラフを作成します。
参考このデータを基に円グラフを作成すると、以下のようになります。
これを、以下のようにグラフの要素のみ降順にするということです。
D店とB店で全店舗の売上個数の約80%を占めているというのは、以下のグラフのほうが分かりやすいですね。
表を別シートにリンク貼り付け
[Sheet1]の表をコピーします。
ショートカットキーは、[Ctrl]+[C]ですね。
[Sheet2]に切り替えて、リンク貼り付けします。
[ホーム]タブの[貼り付け]の下方をクリックして、[貼り付けオプション]の中から[リンク貼り付け]をクリックします。
[Sheet2]には、以下のように表が貼り付けられます。この表は、[Sheet1]の表とリンクされています。
この表をデータの降順にして円グラフを作成します。
リンク貼り付けの表で[売上個数]の降順に並べ替え
売上個数の降順に並べ替えたいので、データ内のセルをアクティブにして、[データ]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[降順](大きい順)をクリックします。
降順
大きい順に並べ替えます。
または、右クリックしてショートカットメニューから[降順]を選択します。
参考データの昇順に並べたい場合は、[昇順](小さい順)を選択してください。
並べ替えたデータを基に円グラフを作成
Sheet2の並べ替えた表を基に円グラフを作成します。
データを範囲選択して、[挿入]タブの[グラフ]グループにある[円またはドーナツグラフの挿入]ボタンをクリックして、[円]グラフを選択します。
円グラフが作成されます。
グラフの右上にある[グラフ要素]をクリックします。
既定では、[グラフタイトル]と[凡例]のチェックボックスがオンになっていますが、ここではをオフにして、[データラベル]をオンにします。
そして、[データラベル]のサブメニューから[データの吹き出し]をオンにします。
これで、[Sheet2]にデータを降順にしたグラフが完成しました。
参考データラベルについて調整したい場合は、[その他のオプション]をクリックします。
[データラベルの書式設定]作業ウィンドウの[ラベルオプション]が表示されますので、必要な事項を選択してください。
パーセントを小数点まで表示したい場合は、[表示形式]で[パーセンテージ]を選択すると、[小数点以下の桁数]が現れますので、必要な桁数を指定します。
グラフの場所を変更
作成した[Sheet2]のグラフを[Sheet1]へ移動します。
グラフを選択します。
[グラフのデザイン]タブの[場所]グループにある[グラフの移動]をクリックします。
[グラフの移動]ダイアログボックスが表示されます。
[オブジェクト]を選択して、元の表があるシート[Sheet1]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
グラフが[Sheet1]へ移動します。
[Sheet1]のデータを変更しても、リンク貼り付けをしているので、グラフ要素も同時に変更になります。
ただし、順位が入れ替わるようなデータ変更の場合は、[Sheet2]に切り替えて、再度、[降順]の設定をします。グラフを作成し直す必要はありません。
移動後のグラフの編集
グラフを移動しても、グラフを選択してスタイルなどの編集を行うことができます。
吹き出しの向きは、個別にラベルを選択するとオレンジの丸が現れますので、その丸をドラッグして調整します。
ラベルを1度クリックすると、すべてのラベルが選択されます。そのあと、ラベルを選択すると個別に選択できます。
参考グラフを枠線に沿って配置したい場合は、[Alt]キーを押したままドラッグします。また、グラフのサイズを変更する場合も[Alt]キーを使用すると、セルの枠線に合わせてサイズを変更できます。
以下は図形で解説していますが、参考になると思います。
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降順に並べ替えたシートの非表示
[Sheet2]は、非表示にしていてもいいと思います。
シート見出しで右クリックして、ショートカットメニューから[非表示]をクリックします。
再度、再表示する場合は、シート見出しで右クリックしてショートカットメニューから[再表示]をクリックします。
[再表示]ダイアログボックスが表示されますので、[Shhet2]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
参考Microsoft 365のExcel と Excel 2021では、再表示ダイアログボックスで、複数のシートを選択してまとめて表示できるようになっています。
ポイントした時のグラフ要素名とデータ要素の値
Excelでフラフを作成すると、既定ではポイントしたときにグラフ要素名と、データ要素の値が表示されます。
以下の赤枠内の上段がグラフの要素名で、下段が要素の値です。
便利だと思うんですが、Excelでプレゼンテーションを行うような場合は非表示のほうがいいかもしれません。
オプションの設定で非表示にできます。
[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを開いて、[オプション]をクリックして[Excelのオプション]ダイアログボックスを表示します。
または、キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順で押して、アクセスキーを使って[Excelのオプション]ダイアログボックスを表示します。
[詳細設定]タブの[グラフ]にある[ポイントしたときにグラフ要素名を表示する]と、[ポイントしたときにデータ要素の値を表示する]のチェックボックスをオフにします。
参考以下は、円グラフに関する記事です。
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