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シートの一部の画像や図形を固定して編集できないようにするには

投稿日:2025年3月2日 更新日:

シートに複数のオブジェクトを挿入した場合、一部のオブジェクトを固定し編集できないようにしたいことがあります。

このような場合、[オブジェクトの選択と表示]を使って固定したいオブジェクトを非表示にする方法があります。

ただし、この方法ではオブジェクトが見えなくなるため、オブジェクトを重ねる場合には不向きです。

オブジェクトのロックを解除したうえでシートの保護をかけると、ロックを解除したオブジェクトのみが編集可能になり、ロックされたオブジェクトは固定され、移動や編集ができなくなります。

[シートの保護]ウィンドウ

参考Microsoft Office365のPowerPointとPowerPoint2024には、オブジェクトをロックする機能があります。

PowerPointでオブジェクトのロックができる

[オブジェクトの選択と表示]で固定したいオブジェクトを非表示設定

シートに、以下のように四角形の図形とグラフィックスを挿入しています。

四角形の図形とグラフィックスを挿入したシート

[ホーム]タブの[編集]グループにある[検索と選択]をクリックして、

[ホーム]タブの[編集]グループにある[検索と選択]

メニューから[オブジェクトの選択と表示]をクリックします。

[選択]ウィンドウの表示

すべてのオブジェクトを一覧形式で表示します。

この形式で表示すると、オブジェクトの選択や色の変更を行ったり、オブジェクトを非表示にしたりする操作が簡単になります。

[検索と選択]の[オブジェクトの選択と表示]

ウィンドウの右側に[選択]作業ウィンドウが表示されます。

[選択]作業ウィンドウ

編集したくない、移動させたくないオブジェクトの目玉マークをクリックします。

ここでは、[正方形/長方形]の図形の目玉をクリックして非表示にします。

こうしておくと、非表示にしたオブジェクトには一切触れることができません。その他のオブジェクトは自由に移動したり編集ができます。

しかし、この方法では、グラフィックスと図形を重ねたりする場合は不向きです。

[選択]作業ウィンドウでオブジェクトを非表示

参考[選択]ウィンドウの操作については、以下の記事で解説しています。オブジェクトの色を変更したりする場合は便利です。

複数の図形や画像を操作するには[オブジェクトの選択と表示]が便利

図形や画像を操作する機能として、[オブジェクトの選択と表示]というのがあります。 この機能は、複数の図形やテキストボックスなどを操作するとき ...

続きを見る

シートの保護を使って一部のオブジェクトを固定

[シートの保護]機能を使用すると、オブジェクトを固定することができます。

固定したくないオブジェクトのロックをオフ

ここでは、四角形の図形のみを移動できないように固定します。

四角形の図形とグラフィックスを挿入したシート

オブジェクトのロックは、既定でオンになっていますので、固定したくないオブジェクトを選択してロックを解除します。

固定したくないオブジェクトを選択して、右クリックのショートカットメニューから[サイズとプロパティ]をクリックします。

ショートカットメニューの[サイズとプロパティ]

[書式設定グラフィック]作業ウィンドウが表示されます。

[プロパティ]の[ロック]は、オンになっています。この[ロック]をオフにします。

[書式設定グラフィック]作業ウィンドウの[ロック]をオフ

[書式設定グラフィック]作業ウィンドウを表示したまま、次の固定したくないオブジェクトを選択してロックを解除します。

別のグラフィックスの[書式設定グラフィック]作業ウィンドウの[ロック]をオフ

参考図形の場合、ショートカットメニューから[サイズとプロパティ]をクリックすると、[図形の書式設定]作業ウィンドウが表示されます。

シートの保護を設定

[校閲]タブの[保護]グループにある[シートの保護]をクリックします。

シートの保護

編集権限を制限して、他のユーザーが不用意にデータを変更することを防ぎます。

たとえば、ロックされたセルの編集や書式の変更を防ぐことができます。

[校閲]タブの[保護]グループにある[シートの保護]

[シートの保護]ウィンドウが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。

[シートの保護]ウィンドウ

参考[ホーム]タブの[セル]グループにある[書式]をクリックして、[シートの保護]をクリックしても同じです。

また、Backstageビューの[情報]の[ブックの保護]から[現在のシートの保護]をクリックしても同じです。

シート見出しを右クリックして、ショートカットメニューから操作することもできます。

シート見出しのショートカットメニュー[シートの保護]

ロックされたオブジェクトとロックが解除されたオブジェクト

ロックを解除したオブジェクトは、選択して自由に移動させることができます。

ロックを解除したオブジェクトを選択

ロックしたオブジェクトには、クリックしてもサイズ変更ハンドルも回転ハンドルも表示されません。

ロックしたオブジェクトを選択

この場合だと、図形とオブジェクトを重ねたりすることができます。

オブジェクトを重ねた図形

参考サイズ変更ハンドルや回転ハンドル、調整ハンドルについては、以下の記事で解説しています。

図形のサイズ変更・回転・調整ハンドルを使って目的の形状に変更

WordやExcel、PowerPointなどで図形を挿入すると、図形の周りには白い丸(○)が表示されます。これは、[サイズ変更ハンドル]と ...

続きを見る

シートの保護の解除

シートの保護を解除するには、[校閲]タブの[保護]グループにある[シート保護の解除]をクリックします。

[校閲]タブの[保護]グループにある[シート保護の解除]

[シートの保護]をしてもオブジェクトの編集ができるようにするには

[シートの保護]の設定をしても、オブジェクトの編集ができるようにするには、[シートの保護]ウィンドウで[オブジェクトの編集]のチェックボックスをオンにして、[OK]ボタンをクリックします。

[オブジェクトの編集]は、スクロールバーを一番下までスクロールすると見つかります。

[シートの保護]ウィンドウで[オブジェクトの編集]のチェックボックスをオン

作業ウィンドウに複数表示した場合はアイコンで切り替え

[図形の書式設定]作業ウィンドウや[選択]作業ウィンドウなど、作業ウィンドウが複数表示した場合は、右上のアイコンをクリックして切り替えができます。

以下は、[図形の書式設定]作業ウィンドウを表示しています。

[図形の書式設定]作業ウィンドウの右上のアイコン

下側のアイコンをクリックすると、[選択]作業ウィンドウが表示されます。

[選択]作業ウィンドウの右上のアイコン

参考以下は、シートの保護に関する記事です。

シートの保護は、パスワードを設定することができます。

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