Word、Excel、PowerPoint、Outlookには透明色を指定して、それと同じ色のピクセルをすべ透明にする機能があります。
イラストの背景を透明にしたい場合などに便利です。
また、透明化した部分には、塗りつぶしの色を設定できます。
イラストの挿入
Wordで下のような文書を作成していますが、このイラストに、もう1つイラストを追加して重ねたいと思います。
注意イラストを追加する時は、挿入済みのイラストを選択したまま、挿入しないようにしてください。イラストが入れ替わってしまいます。
必ず、挿入したい位置にカーソルを置いて、操作してください。
イラストを挿入しました。
既定では[行内]で挿入されるので、自由に移動させることができるように[レイアウトオプション]から[前面]を選択します。
イラストの背景を透明に
ドラッグでイラストを移動させて、画像を重ねます。
でも、追加したイラストの背景が青なので、これを透明にしたいですね。
イラストの背景を透明にする方法です。
イラストを選択したまま、[書式]タブの左側にある[調整]グループの[色]をクリックします。
メニューの下のほうに[透明色を指定]がありますので、これをクリックします。
[透明色を指定]のポップヒントには、以下のように記されています。
透明色を指定
現在の画像の色を透明にします。
現在のグラフィックのピクセルをクリックすると、それと同じ色のピクセルがすべて透明になります。
マウスポインタの形が下のように変わります。
イラストの青い部分(透明にしたい色の箇所)でクリックします。
すると、下のように青い色の部分だけが透明になります。
最後にサイズや位置を調整して完成です。
参考Office2007でも解説しています。
挿入した画像に透明度を設定することもできます。Office2021とMicrosoft 365のofficeでは、[透明度]というコマンドが追加されています。
また、Office2019以前のバージョンで透明度を設定する方法も解説しています。
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透明化した部分に塗りつぶしを設定
透明色を指定した後は、塗りつぶしを設定できます。透明化した部分に塗りつぶし色が反映されます。
例えば、以下のような画像を挿入して、背景に[透明色を指定]します。
[書式]タブの[図のスタイル]グループにある[図の書式設定]ボタンをクリックします。
[図の書式設定]作業ウィンドウが表示されます。
[図の書式設定]作業ウィンドウの[塗りつぶしと線]をクリックすると、[塗りつぶし]のコマンドが表示されますので任意の塗りつぶしを設定できます。
以下の画像は、グラデーションを設定しています。
参考以下の記事では、背景の削除について解説していますが、背景を削除した場合も削除した箇所に塗りつぶしを設定できます。
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背景を透明にした画像の保存
背景を透明にしたイラストは、画像のみ保存することもできます。
Excelには、右クリックしたショートカットメニューに[図として保存]のメニューはありませんが、PowerPointとWord、Outlookなら[図として保存]ができます。
PowerPointなら、右クリックしてショートカットメニューの[図として保存]をクリックして、背景を透明にした画像を保存できますが、WordとOutlookでは少し操作が必要です。
追記Microsoft 365のExcelとExcel2021には、右クリックのショートカットメニューに[図として保存」があります。
Microsoft 365のWord(Outlook)とWord(Outlook)2021では、加工したものでも[図として保存]でそのまま保存できます。
アプリケーションとバージョンの違いによって、ショートカットメニューの[図として保存]が表示される場合とされない場合があります。
また、[図として保存]メニューがあったとしても、加工した状態では保存できない場合もあります。
詳細は、以下の記事を参考にしてください。
[図として保存]がない/加工した状態で保存できない場合の方法
以下は、WordとOutlookで右クリックのショートカットメニューに[図として保存]がない場合の方法です。
一度、背景を透明にした画像をコピーして、任意の場所へ[図]として貼り付けます。
そして、図として貼り付けたイラストで右クリックして、ショートカットメニューから[図として保存]をクリックします。
保存する時のファイルの種類は、[PNG形式]、[GIF形式]、[TIFF形式]のいずれかを選択してください。
参考Windows 10には、ペイント3Dという機能があります。ペイント3Dでも背景透過の画像を作成できます。
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