Excel2013の[ページレイアウト]タブの[シートのオプション]グループには[シート(右から左)]というコマンドボタンがあります。
このボタンをクリックすると、シートの向きを逆にして、列番号が右側に表示されるようになります。
参考今日(2018/12/04)に気が付いたのですが、Excel2013の[ページレイアウト]タブの[シート(右から左)]のボタンが消えていました。Excel2010とExcel2016と同じようになっていました。環境(Windows10、Excel2013)
[シート(右から左)]のボタンがない場合は、[Excelのオプション]から設定してください。
シート(右から左)のボタンとは
[シート(右から左)]ボタンは、[ページレイアウト]タブの[シートのオプション]グループにあります。
ポップヒントには、以下のように記されています。
右から左へ書き進む文書
シートの向きを逆にして、最初の列が右側に表示されるようにします。
この[シート(右から左)]というコマンドボタンをクリックすると、左から始まる列番号が右から始まるようになります。
このボタンを知っておくと、もしかしたら、何かの拍子にこのボタンをクリックして、それに気づかず、突然、右から左の表示になったとしても慌てずにすみますね。
また、通常の左から右の表示にならないというトラブルにも、速やかに対処できます。
縦書きの文書作成には便利
このボタンは、どういうときに使うかというと、Excelのワークシートで縦書きの文書を作成するようなときに便利です。
Excelの縦書きの設定は、[ホーム]タブの[配置]グループの[方向]ボタンの中にあります。
参考横書きの表を縦書きの表へ変換する方法は、以下の記事で解説しています。
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横書き表から縦書き表へ変換
Excelで横書きで作成された表を縦書きの表へ変換する方法です。すでに作成された表なら縦書きで入力し直す必要はありません。3つの手順で完了で ...
注意Windows10のバージョンによっては、縦書きが変になる場合があります。Excel2016とExcel2019では、既定のフォントが[游ゴシック]になっていますが、この[游ゴシック]を縦書きにすると、以下のようになります。Windows10のバージョン1803と1809での現象です。
游ゴシックや游明朝などの場合に起こります。他のフォントに変更すると、正常になります。
Windows10のバージョン1903では、正常になっています。
[ページレイアウト]タブの比較
以前からある機能ですが、コマンドボタンとして表示されているのは、Excel2013だけです。
Excel2010
下は、Excel2010です。
[ページレイアウト]タブの[シートのオプション]に[シート(右から左)]ボタンはありません。
Excel2016
Excel2016です。
[ページレイアウト]タブの[シートのオプション]に[シート(右から左)]ボタンはありません。
参考Excel2016の[シートのオプション]グループのコマンドについては、以下で解説しています。
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枠線(目盛線)の表示/非表示と枠線のダブルクリック操作
ワークシートの枠線を非表示にすると、表やオブジェクトが見やすくなる場合があります。枠線の非表示設定は、とても簡単です。 また、枠線をダブルク ...
[Excelのオプション]から設定
Excel2013以外のバージョンのExcelでこの機能を使う場合は、[Excelのオプション]から設定します。
もちろん、Excel2013にもあります。
下の画像はExcel2013の[Excelのオプション]ですが、他のバージョンも同じです。
[ファイル]タブをクリックして、[オプション]をクリックして表示します。
[詳細設定]タブから[次のシートで作業するときの表示設定]にある[シートを右から左へ表示する]のチェックボックスをクリックしてオンにします。
ワークシートごとの設定になります。
Excel2013の場合、この設定と[ページレイアウト]タブの[シート(右から左)]ボタンと連動します。既定はオフになっています。
クイックアクセスツールバーに登録
[シート(右から左)]ボタンを頻繁に使うのであれば、クイックアクセスツールバーに登録しておくと便利です。
Excel2013であれば[シート(右から左)]ボタンで右クリックして[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。
Excel2013以外は、Excelのオプションから設定します。
Excel2013で解説しますが、他バージョンのExcel2010やExcel2016でも同じ操作で設定できます。
[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]をクリックして、[その他のコマンド]をクリックします。
[Excelのオプション]の[クイックアクセスツールバー]が表示されます。
[コマンドの選択]で[すべてのコマンド]を選択します。
[右から左へ書き進む文書]というコマンドを探して、中央にある[追加]ボタンをクリックします。
右側のボックスに[右から左へ書き進む文書]が追加されたことを確認して、[OK]ボタンをクリックします。
コマンドボタンは特定のファイルのみに追加することもできます。
[クイックアクセスツールバー]に[右から左へ書き進む文書]ボタンが追加されていると思います。
Excel2013のように[ページレイアウト]タブに[シート(右から左)]ボタンがなくても、クイックアクセスツールバーに登録しておくと、使いやすくなります。
参考クイックアクセスツールバーのカスタマイズについては、以下の記事で解説しています。
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クイックアクセスツールバーの表示/非表示設定と位置の変更
Office2021とMicrosoft 365のOfficeでは、クイックアクセスツールバーの非表示設定ができるようになっています。 また ...
[Alt]キーと[数字]キーでコマンドを実行
クイックアクセスツールバーに登録したボタンは、[Alt]キーを押してアクセスキーを表示すると、数字が割り当てられていることが分かります。
[Alt]→[数字]キーでコマンドを実行できます。(以下の画像は、Excel2010です)
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[Alt]または[F10]キーを使ってキーヒントを表示してリボンへアクセス
[Alt]キーや[F10]キーを使って、キー操作でタブを切り替えたり、目的のコマンドへ移動したりすることができます。 まず、[Alt]キーを ...
参考タブに登録することもできます。
以下の画像は、Excel2016の[ページレイアウト]タブに[sheet]グループを追加して[シート(右から左)]ボタンを登録したものです。
リボンにコマンドボタンを登録する方法は、以下の記事を参照してください。
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自作のマクロをクイックアクセスツールバーやリボンに登録するには
Office2010では、リボンのカスタマイズができるようになりました。 Excelのマクロやアドインは、これまでクイックアクセスツールバー ...
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リボンのカスタマイズ
Office2010では、リボンにコマンドを追加したり、新しいタブを作成するなどのカスタマイズできるようになりました。 各アプリケーションの ...
[シート(右から左)]ボタンについては、以下の記事にも記しています。