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フォームを開いた時にテキストボックスを反転表示したくない

投稿日:2017年1月7日 更新日:

フォームを開くと、既定ではTab移動順の先頭のテキストボックスが黒く反転表示します。

このテキストボックスの反転表示をさせたくない場合の方法を4つ紹介します。

帳票フォームを起動した時の状態

参考上記フォームは、以下の記事で解説しているものです。

帳票フォームのボタンをクリックして同じIDの単票フォームを起動する

Accessで、帳票フォームから同じIDの単票フォームをボタンで起動する方法を解説します。 横に長い情報より、1つのウィンドウで表示したいと ...

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[Accessのオプション]の設定から

[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを表示します。そして、[オプション]をクリックして、[Accessのオプション]を表示します。

[オプション]ダイアログボックスは、アクセスキーを使用すると便利です。[Alt]→[F]→[T]の順に押すと表示できます。

これは、Word、PowerPointなどでも使用できます。

キーボード[Alt]→[F]→[T]

[クライアントの設定]の[編集]にある[フィールドの移動時の動作]で[フィールドの先頭に移動]を選択します。

参考データベースの既定の設定をカスタマイズする - Access(Microsoft)

[Accessのオプション]の[クライアントの設定]-[フィールドの先頭に移動]

そうすると、テキストボックスの先頭にカーソルが移動するようになり反転表示にはなりません。

設定後の帳票フォーム

しかし、これは全てのテキストボックスで、どのAccessデータベースでも同じようになりますし、ユーザー側で設定しなければなりません。

フォーカス取得後のイベントに書き込む

テキストボックス[ID]のフォーカス取得後のイベントで設定することもできます。

埋め込みマクロと、コードビルダーで設定する方法で設定する方法を紹介します。

埋め込みマクロで設定

フォームをデザインビューで開いて、[ID]テキストボックスのプロパティを表示します。

そして、[イベント]タブの[フォーカス取得後]にある[ビルダー選択ボタン]ボタン[…]をクリックします。

[ビルダーの選択]ダイアログボックスで[マクロビルダー]を選択して[OK]ボタンをクリックします。

[ビルダーの選択]で[マクロビルダー]を選択

[マクロツール]の[デザイン]タブの[表示/非表示]グループにある[すべてのアクションを表示]をクリックします。

これをオンにしないと、マクロアクション[値の代入]は選択できませんので気をつけてください。

[新しいアクションの追加]の▼ボタンをクリックして、[値の代入]を選択します。

[アクションカタログ]から選択してマクロウィンドウへ追加する方法もあります。

マクロアクションで[値の代入]を選択

[値の代入]の[アイテム]に以下のように入力します。

ID.SelStart

[sel]まで入力すると、入力候補一覧が表示されますので、そこから選択すると効率的です。

マクロアクション[値の代入]の[アイテム]に入力

[式]には、[0]を入力します。[=]は付けないように気をつけてください。

[新しいアクションの追加]の▼ボタンをクリックして、次も[値の代入]を選択します。

マクロアクション[値の代入]の[式]に[0]を入力

2つの目の[値の代入]には、以下のように入力します。

ID.SelLength

[式]には、[0]を入力します。

以下のように入力できたら、[上書き保存]して閉じます。

マクロツールの[上書き保存]と[閉じる]ボタン

設定後のプロパティには、[埋め込みマクロ]と表示されます。

設定後のプロパティ

参考マクロアクションはコピーすることができます。

マクロツールで既存のアクションをコピーして活用(再利用)するには

Accessでは多くのマクロアクションが使用できます。 しかし、毎回アクションを選択して入力するのは面倒ですね。 マクロアクションは、コピー ...

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コードビルダーで設定

フォームをデザインビューで開いて、[ID]テキストボックスのプロパティを表示します。

そして、[イベント]タブの[フォーカス取得後]にある[ビルダー選択ボタン]ボタン[…]をクリックします。

[ビルダーの選択]ダイアログボックスで[コードビルダー]を選択して[OK]ボタンをクリックします。

[ビルダーの選択]で[コードビルダー]を選択

コードウィンドウ(VBE)に以下を記述します。

Private Sub ID_GotFocus()

With Me.ID
.SelStart = 0
.SelLength = 0
End With

End Sub

コードウィンドウを閉じると、[フォーカス取得後]には、[イベントプロシージャ]と表示されます。

[ID]テキストボックスの[フォーカス取得後]

参考[フォーカス取得後]のイベントに設定する方法は、分割フォームでタブコントロールを使用している場合は、エラーメッセージが表示されることがありますので注意してください。

タブストップを[いいえ]に設定する

テキストボックスのプロパティから、[タブストップ]を[いいえ]にします。

テキストボックスの[タブストップ]を[いいえ]に設定

しかし、これだと[Tab]キーや[Enter]キーで移動できなくなります。

すべてのテキストボックスで設定してもタブオーダーの先頭が反転します。

ダミーのテキストボックスを作成する

フォームをデザインビューで開いて、非連結のテキストボックスを1つ作成します。

[非連結]とはテーブルやクエリのデータがもとになっていないコントロールのことを指します。

[デザイン]タブの[コントロール]グループから[テキストボックス]を選択して挿入します。

[デザイン]タブの[コントロール]グループの[テキストボックス]

[Ctrl]キーを押しながらドラッグすると、ラベルは挿入されません。

テキストボックス作成時(フィールドの追加時)にラベルを挿入したくない

Accessのフォームやレポートのデザインビューでテキストボックスを作成すると、自動的にラベルも挿入されてしまいます。 これは、意外と面倒に ...

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そして、テキストボックスのプロパティで[背景スタイル]を[透明]に、[境界線スタイル]も[透明]にして、[幅]と[高さ]を小さく設定します。

または、背景色を詳細セクションの色と同じにします。

テキストボックスのプロパティ

タブオーダーで、ダミーのテキストボックスを先頭に設定します。

こんな方法もありかなと、思います。

タブオーダーの設定でダミーのテキストボックスを先頭に設定

注意分割フォームでは、データシートビューでダミーのテキストボックスを非表示にすると、タブオーダーの設定どおりにならなくなります。

分割フォームを使用している場合は、気を付けてください。

分割フォームのデータシートのフィールドを非表示にする時の注意点

Accessの分割フォームでは、データシートのフィールドは簡単に非表示に設定することができます。 ですが、データシートでフィールドを非表示に ...

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参考タブオーダーについては、以下の記事で解説しています。

フォームのタブオーダーとタブストップの設定

タブオーダーとは、キーボートの[Tab]キーや[Enter]キーを押して、カーソルがフォーム内のコントロールを移動するときの順番のことです。 ...

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反対にフォーカスのあるテキストボックスに背景色を付けて、目立たせるのは簡単です。

条件付き書式のみで設定できます。

また、ちょっと工夫すると、フォーカスのあるレコード全体に背景色を付けることもできます。

カーソルがあるテキストボックスのレコード全体に背景色をつける

Accessの帳票フォームでフォーカスがあるテキストボックスに色を付けるのは、条件付き書式で簡単に設定できます。 でも、フォーカスがあるレコ ...

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