Windows 10 & Office 2016 Excel 2016

フィルターモードの詳細な抽出条件はデータの種類で異なる

投稿日:2017年1月9日 更新日:

Excelのフィルター機能を使用すると、条件に合うデータを簡単に抽出できます。

表をフィルターモードにするには、表内のセルをアクティブにして、[データ]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[フィルター]をクリックします。

列見出しに▼ボタン(フィルターボタン)が表示されます。

列見出しにこのボタンがあるときは、フィルターモードになっていると思ってください。

また、データによってフィルターの抽出条件は異なります。

[データ]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[フィルター]

[フィルター]が無効になっている場合の確認

[データ]タブの[フィルター]が無効になっている場合は、以下を確認してみてください。

[データ]タブの[フィルター]が無効

まず、シートの保護が設定されていないかを確認してください。

[シートの保護]が有効になっている場合は、[校閲]タブの[保護]グループにある[シートの保護]が[シート保護の解除]と表示されています。

[校閲]タブの[シート保護の解除]

[シートの保護]については、以下の記事で解説しています。

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グループの設定中も無効になります。

タイトルバーに[グループ]と表示されていれば、複数のシートが選択されている状態です。

タイトルバーに[グループ]と表示されているブック

グループを解除すると使用できるようになります。

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フィルターボタンが意図しない位置に表示される場合

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結合セルがないかを確認したり、範囲選択するとうまく表示されることがあります。以下の記事で解説しています。

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日付フィルター

B列は[売上年月日]で日付が入力されています。

ここで列見出しの▼ボタンをクリックすると、[日付フィルター]というのがあります。

この[日付フィルター]をポイントしてみると、下のようになります。

この詳細なフィルターは、データの種類によって異なります。

ここは日付なので、日付フィルターとして下のような抽出条件が用意されているんですね。

たいていの条件は揃っているのではないでしょうか?

  • 日付の値に等しい
  • 指定の値より前
  • 指定の値より後
  • 指定の範囲内
  • 明日
  • 今日
  • 昨日
  • 来週
  • 今週
  • 先週
  • 来月
  • 今月
  • 先月
  • 来四半期
  • 今四半期
  • 前四半期
  • 来年
  • 今年
  • 昨年
  • 今年の初めから今日まで

参考条件の横に[...]があるものは、ダイアログボックスが表示されて条件を入力するようになっています。

[...]がないものは、ワンクリックでデータが抽出されます。

日付フィルター

テキストフィルター

C列は、[製品コード]で文字列です。

ここで▼ボタンをクリックしてみると、[テキストフィルター]となっています。

[テキストフィルター]をポイントすると、下のような抽出条件が表示されます。

  • 指定の値に等しい
  • 指定の値に等しくない
  • 指定の値で始まる
  • 指定の値で終わる
  • 指定の値を含む
  • 指定の値を含まない

テキストフィルター

指定の値を含む

例えば、ここで[指定の値を含む]をクリックすると、

テキスト尾フィルター-指定の値を含む

[オートフィルターオプション]ダイアログボックスが表示されます。

[抽出条件の指定]の[製品コード]に[9]と入力して、[OK]ボタンをクリックします。

また、[?]や[*]を使って抽出することもできます。[AND]または[OR]を使って抽出もできます。

このダイアログボックスにも[?を使って、任意の1文字を表すことができます。*を使って、任意の文字列を表すことができます。]と表記されています。

[オートフィルターオプション]ダイアログボックス

すると、[製品コード]に[9]を含むデータが抽出されます。

参考条件が[含む]であれば、[検索」ボックスからでも同じ検索結果になりますが、[オートフィルターオプション]では、[AND]または[OR]を使って詳細な条件で抽出ができます。

データの抽出

Microsoft 365のExcelでは、バージョンによっては[オートフィルターオプション]ではなく[カスタムオートフィルター]になっています。バージョン2201では、また[オートフィルターオプション]になっています。

[カスタムオートフィルター]ダイアログボックス

「オートフィルターオプション」は「カスタムオートフィルター」へ

数値フィルター

D列の[販売単価]は数値です。

同じように▼ボタンをクリックすると、今度は[数値フィルター]があります。

ポイントすると、下のような抽出条件が表示されます。

  • 指定の値に等しい
  • 指定の値に等しくない
  • 指定の値より大きい
  • 指定の値以上
  • 指定の値より小さい
  • 指定の値以下
  • 指定の範囲内
  • トップテン
  • 平均より上
  • 平均より下

数値フィルター

トップテン

トップテンは、[トップテン オートフィルター]ダイアログボックスで数値を変えて、トップ3などの抽出も可能です。

トップテンフィルター

参考フィルター機能は、データクレンジングにも役立ちます。

フィルターと置換機能を使って不揃いのデータを整える

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フィルターの解除

フィルターの条件を解除するには、フィルターボタンをクリックして、["○○"からフィルターをクリア]をクリックします。

以下の画像では、[製品コード]でデータを抽出していますので["製品コード"からフィルターをクリア]をクリックします。

フィルターのクリア

または、[データ]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[クリア]をクリックします。

複数列でフィルターを設定している場合は、すべてのフィルターが解除されます。

クリア

現在のデータ範囲に適用されているフィルターと並べ替え状態を解除します。

[データ]タブの[クリア]

フィルターモードの解除

このフィルターモードを解除するには、[データ]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[フィルター]をクリックします。

[データ]タブの[フィルター]

フィルターモードのショートカットキー

フィルターモードのオン/オフは、ショートカットキー[Ctrl]+[Shift]+[L]で切り替えることもできます。(Excel2007以降)

キーボード[Ctrl]+[Shift]+[L]

参考検索ボックスを使ってデータを抽出することもできます。

フィルターの検索ボックスにキーワードを入力してデータを抽出

Excelのフィルターを使うとデータを簡単に抽出することができて便利ですね。 でも、表示されるデータの一覧が多いと、その中から目的のデータを ...

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検索ボックスを利用して検索すると、そのリストを先のフィルタリングのデータに追加することもできます。

フィルタリングしたデータに追加(現在の選択範囲をフィルターに追加する)

Excelのフィルターを設定した表で、多数のリストの中から検索ボックスを利用して検索した後、続けて検索し、そのリストをフィルターに追加する方 ...

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また、フィルター後のデータを行も列幅も維持したまま貼り付ける方法は、以下の記事で解説しています。

行の高さも列幅もそのまま貼り付けするには

行の高さや列幅を調整した表をコピーして、別シートへ貼り付けると行も列幅もワークシートの既定になってしまいます。再度、行の高さも列幅も調整しな ...

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表をテーブルに変換すると、自動的にフィルターモードになります。

表をテーブルに変換してデータベース管理などの作業効率をアップ

Excelのテーブルはとても便利なものです。 通常の表をテーブルに変換することによって、データベースとしての機能が自動的に設定され、管理や分 ...

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より複雑な検索条件でデータを抽出したり、条件に合うデータを別シートへ抽出したい場合は、[詳細設定]の[フィルターオプションの設定]を使用して抽出します。

複数の条件に合うデータを抽出する方法(別シートへの書き出しも可能)

Excelのデータ抽出の方法はいろいろありますが、ここでは[データ]タブの[並べ替えとフィルター]グループにある[詳細設定]を使って、複数の ...

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