Excelでテキストファイルを開くには、テキストファイルウィザードを使います。
テキストファイルウィザードは、[ファイルを開く]ダイアログボックスで[テキストファイル]を選択すると起動します。
テキストファイル
Excelでよく扱うテキストファイルは、txt形式のテキストファイルや、[,](カンマ)で区切ったCSV形式のテキストファイルです。
TXT形式のテキストファイル
以下は、[サンプル1.txt]というテキストファイルをメモ帳で開いた状態です。タブ区切りのテキストファイルです。
CSV形式のテキストファイル
[サンプル2.csv]というCSVファイルをメモ帳で開いた状態です。CSVファイルとは、カンマで区切られたテキストファイルのことです。
ここでは、タブで区切ったtxt形式のテキストファイルを開く方法を解説します。
テキストファイルウィザード
[ファイルを開く]ダイアログボックスを表示させて、目的のテキストファイルを指定します。
[ファイルを開く]ダイアログボックスを表示
クイックアクセスツールバーの[開く]ボタンをクリックします。
[開く]カテゴリーで[参照]をクリックします。
参考既定であれば、[ファイル]タブをクリックしたBackStageビューが表示されますが、[Excelのオプション]で設定すると直接[ファイルを開く]ダイアログボックスを表示させることができます。
以下の記事で解説しています。
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Ctrl+Oで【ファイルを開く】ダイアログボックスを表示するには
Office2013では、[ファイルを開く]ダイアログボックスを開くためのショートカットキー[Ctrl]+[O]を押すと、Backstage ...
ショートカットキーは、[Ctrl]+[O]ですね。
[ファイルを開く]ダイアログボックスの[すべてのExcelファイル]をクリックして、メニューの中から[テキストファイル]を選択します。
目的のテキストファイルを選択して、[開く]をクリックします。
CSVファイルについて
CSVファイルは、上記の方法([ファイルを開く]ダイアログボックスを表示して指定)で開いても、テキストファイルウィザードは起動しません。
すぐにCSVファイルのデータがExcelに取り込まれてしまいます。
重要先頭に[0]がつく場合は、数値として取り扱われるため、[0]が取り除かれてしまいます。また、[1-1]や[1/2]などと入力されたものは、日付と認識されてしまいます。
取り込み元のテキストのデータに先頭に0がつく文字列がないか、[1-1]や[1/2]と入力されたものがないかを確認してください。
もし、上記に当てはまるデータであれば、[外部データの取り込み]機能を使って取り込んでください。
[外部データの取り込み]機能を使って、CSVファイルをテキストファイルウィザードで取り込む方法については、以下の記事で解説しています。
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テキストファイルウィザードで外部データを取り込む
Excelでは、外部からさまざまな形式のデータを取り込むことができます。 [データ]タブにある[外部データの取り込み]機能を使って、テキスト ...
Excel2019では、Power Queryが起動するようになっています。
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Excel2019でテキストファイルを読み込む(Power Queryとテキストファイルウィザード)
テキストファイルをExcelに取り込む方法は、外部データとして読み込む方法と、Excelで開く方法がありますが、Excel2019では外部デ ...
テキストファイル ウィザード - 1/3
[テキストファイルウィザード - 1/3]が表示されます。
[カンマやタブの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ]を選択します。
既定で選択されていると思いますが、念のため確認してください。
参考言語が[932:日本語(シフトJIS)]になっていることも確認してください。
ダイアログボックスの下方にあるプレビューで文字化けしている状態であれば、言語を選択し直す必要があります。
これは、原因はよくわかっていませんが、時々、下のように[ベトナム語]が自動で選択されていることがあります。
この現象については、【ベトナム語が自動選択された事例】として記しています。
テキストファイル ウィザード - 2/3
[テキストファイルウィザード - 2/3]が表示されます。
[区切り文字]で[タブ]が選択されていることを確認します。
[次へ]のボタンをクリックします。
テキストファイル ウィザード - 3/3
[テキストファイルウィザード - 3/3]が表示されます。
ここでは、取り込み時のデータ形式を変更することができます。
重要先頭に[0]がつく場合は、数値として取り扱われるため、[0]が取り除かれてしまいます。
また、[1-1]や[1/2]などと入力されたものは、日付と認識されてしまいます。
なので、[商品コード]と[商品番号]のデータ形式を[文字列]にします。
【操作】[データのプレビュー]で[商品コード]の[G/標準]の箇所をクリックして、[列のデータ形式]から[文字列]を選択します。
同じように、[商品番号]の[G/標準]の箇所をクリックして、[列のデータ形式]から[文字列]を選択します。
[商品コード]と[商品番号]のデータ形式が[文字列]に変更されたことを確認したら、[完了]ボタンをクリックします。
この[テキストファイル ウィザード - 3/3]の説明も読んでおくといいですね。
[G/標準]を選択すると、数字は数値に、日付は日付形式の値に、その他の値は文字列に変換されます。
ちなみに、文字列を選択せずに取り込むと以下のようになります。
取り込み元のテキストのデータに先頭に0がつく文字列がないか、[1-1]や[1/2]などと入力されたものがないかを確認してください。
取り込んだテキストファイル
以下のようにテキストファイルのデータが取り込まれます。
[商品コード]と[商品番号]は、文字列になっています。
タイトルバーを見ると、下のようになっています。
元のテキストはそのままにしておきたい場合は、ファイルに名前を付けて保存してください。
ファイルを開かずにデータのみを取り込みたい場合は、[外部データの取り込み]機能を使って取り込んでください。
取り込み元のテキストファイルに変更があった場合も、すぐに反映させることができて便利です。
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UTF-8のCSV形式で保存するには
Excel2016以降は、CSV(UTF-8)がサポートされています。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスの[ファイルの種類]のプルダウンを開くと、[CSV UTF-8(コンマ区切り)(*.csv)]が見つかります。
CSVファイルがUTF-8で保存できるようになったわけです。
従来の[CSV(コンマ区切り)(*.csv)]もあります。もし、以下と同じように表示されない場合は、バージョンアップをしてみてください。
参考メモ帳も既定の文字コードが[UTF-8]になっています。
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メモ帳の既定の文字コードが[UTF-8]に
Windows10の進化に伴って[メモ帳]の機能も充実してきました。 バージョン1903では、既定の文字コードが[UTF-8]に変わりました ...