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オブジェクトをPDFで保存するには(コマンドボタンの作成までを解説)

投稿日:2017年4月13日 更新日:

AccessのレポートをPDFで保存する方法です。レポートだけでなく、フォームなどもPDFで保存することができます。

また、エクスポート操作を保存しておくと、ボタンに登録してクリック1つでPDFを保存できるようになります。

レポートをPDFで出力

PDFファイルとして保存

まず、PDFで保存したいオブジェクトを表示します。

ここでは、レポートを表示しています。

[外部データ]タブをクリックして、[PDFまたはXPS]をクリックします。

ポップヒントには、以下のように記されています。

PDFまたはXPS

選択したオブジェクトをPDFまたはXPSドキュメントファイルにエクスポートします。

PDFまたはXPS

[PDFまたはXPS形式で発行]ダイアログボックスが表示されます。

[発行後にファイルを開く]のチェックボックスをオンにしていると、自動的にPDFファイが表示されて確認できます。

[最適化]では、[標準]か[最小サイズ]のどちらかを選択できます。

[オプション]ボタンをクリックすると、

[PDFまたはXPS形式で発行]ダイアログボックス

下のような[オプション]ダイアログボックスが表示されます。

ページを指定しての保存も可能です。

[オプション]ダイアログボックス

確認したら、[発行]ボタンをクリックします。

[発行]ボタンをクリック

発行したPDFファイルが表示されて確認できます。

以下は、Microsoft Edgeで開いています。

PDFファイル

参考WordやExcel、PowerPointなどのファイルをPDF形式で保存する方法については、以下の記事で解説しています。

ファイルをPDF形式で保存するには[名前を付けて保存]から

Word、Excel、PowerPointなどでは、名前を付けて保存する時にPDFファイルを作成することができます。 これは、Office2 ...

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エクスポート操作の保存

上記の操作をすると、自動的に下の[エクスポート操作の保存]が表示されます。

エクスポート操作の保存

[エクスポート操作の保存]のチェックボックスをオンにすると、下のようになります。

[名前を付けて保存]のテキストボックスには自動的に名前が入力されますが、分かりやすい名前に変更して構いません。

[説明]のテキストボックスは必要であれば入力してください。

[エクスポートの保存]をクリックします。

名前付け

参考テーブルやクエリをExcelへ出力する場合も、上記と同じ方法で操作を保存できます。

Excelへ出力(エクスポート)するコマンドボタンの作成

Access2010でテーブルやクエリをExcelへ出力するマクロを作成して、それをコマンドボタンに登録する方法です。 独立マクロを作成して ...

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Wordへ出力することもできます。

AccessのデータをWordへ出力

AccessのデータをWordへ出力するには、一度[RTF]ファイルへ出力します。 出力したRTFファイルは、Wordで表示されるので、編集 ...

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保存済みのエクスポート操作の確認と実行

エクスポート操作を保存した後、保存した操作を実行する場合は、[外部データ]タブの[保存済みのエクスポート操作]をクリックします。

[外部データ]タブの[保存済みのエクスポート操作]をクリック

[データタスクの管理]の[保存済みのエクスポート操作]タブが表示されます。

複数ある場合は、実行したい操作を選択して、[実行]ボタンをクリックします。

保存済みのエクスポート操作

[既存のファイルを上書きしますか?]というメッセージが表示されますので、[はい]をクリックすると、PDFが表示されます。

PDFを閉じると、下のようなメッセージウィンドウが表示されますので、[OK]ボタンをクリックします。

[データタスクの管理]を閉じます。

メッセージウィンドウ

コマンドボタンに登録

エクスポート操作を保存しておくと、マクロに登録することができます。

コマンドボタンを作成して、[埋め込みマクロ]として登録します。

フォームのデザインビューでボタンを1つ作成します。

プロパティの[イベント]タブにある[クリック時]の[...]をクリックします。

コマンドボタンの作成

[ビルダーの選択]から[マクロビルダー]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。

ビルダーの選択

[マクロツール]の[デザイン]タブが開きます。

[すべてのアクションを表示]をクリックします。

プルダウンボタンをクリックすると、一番下にある[保存済みのインポート/エクスポート操作の実行]をクリックします。

※[アクションカタログ]では、[保存済みのインポート/エクスポート操作の実行]は表示されませんので、[すべてのアクションを表示]をクリックします。

すべてのアクションを表示

下のようなウィンドウになります。

[保存済みのインポート/エクスポート操作の名前]にあるプルダウンボタンをクリックします。

[保存済みのインポート/エクスポート操作の名前]にあるプルダウンボタンをクリック

プルダウンメニューの中に目的のエクスポート操作があると思いますので、それを選択します。

ここでは、[エクスポート-月間売上報告書]というのがありますので、それをクリックします。

選択後、[閉じる]ボタンをクリック

閉じると、[マクロに対して行った変換を保存して、プロパティを更新しますか?]というメッセージウィンドウが表示されますので、[はい]をクリックします。

メッセージウィンドウ

プロパティには、下のように[埋め込みマクロ]と表示されていると思います。

これで完了です。

[埋め込みマクロ]と表示されたクリック時プロパティ

フォームビューでコマンドボタンをクリックすると、PDFが表示されて保存されます。

便利ですね。後は、コマンドボタンの名前や位置などを調整します。

インポート操作やエクスポート操作を繰り返し行うような場合は、操作を保存してボタンに登録しておくと効率的ですね。

コマンドボタンに画像と標題の両方を表示するには

コマンドボタンには、画像も表示できます。

また、画像と標題(コマンドに表示する文字列)も一緒に表示できます。

作成したコマンドボタンのプロパティを表示します。

[書式]タブの[標題]でボタンに表示する文字列を指定します。

ここでは、[PDFへ出力]とします。

[標題]はボタンに表示されるもので、ボタンの名前とは異なるものです。

ボタンの名前は、[その他]タブの[名前]で変更します。

コマンドボタンのプロパティで[標題]を変更

画像を表示するには、[書式]タブの[ピクチャ]の[…]をクリックします。

コマンドボタンのプロパティ[書式]タブの[ピクチャ]の[…]

[ピクチャビルダー]ダイアログボックスが表示されます。

サンプルに画像が表示されますので、確認しながら任意のピクチャを選択します。

ここでは、[PDFまたはXPS]を選択します。[OK]ボタンをクリックします。

[ピクチャビルダー]ダイアログボックス

画像のみになってしまいますが、これは[ピクチャの標題の配置]で[ピクチャの標題なし]が選択されているためです。

[ピクチャの標題の配置]のプルダウンから位置を選択します。

[標準]を選択すると、左から右へ読む言語の場合はその右に、右から左に読む言語の場合はその左に標題が配置されます。

日本語の場合、[右]を選択した場合と同じになります。

コマンドボタンのプロパティ[ピクチャの標題の配置]

ここでは、[上]を選択します。

以下のように標題が上、ピクチャが下の配置になります。

[ピクチャの標題の配置]で[上]を選択した結果

綺麗に収まらない場合は、コマンドボタンの大きさを調整します。

コマンドボタンは、クイックスタイルを使って簡単にスタイルを変更できます。

コマンドボタンのスタイル変更

Accessのフォームでコマンドボタンを作成して、そのコマンドボタンのスタイルを変更する方法です。 [書式]タブの[クイックスタイル]や[図 ...

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参考[埋め込みマクロ]と[独立マクロの違い]については、以下の記事で解説しています。

独立マクロと埋め込みマクロの違いを知って使い分け

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レポートに画像を挿入して、透かしのように見せることができます。そのままPDFに出力できます。

レポートに透かし画像を入れて印刷するには

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