ひらがなをカタカナに変換（文字列を指定した文字種に変換）

Accessで［ふりがな］フィールドの［ひらがな］を［カタカナ］に変換したいという場合があります。

また、全角文字を半角文字にしたい場合もあります。

選択クエリで［StrConv関数］を使用すると、文字の種類を変更できます。

テーブルの確認

ここでは、以下のようなテーブル［T_顧客］を使って解説します。

［ふりがな］フィールドには［ひらがな］で入力されています。

クエリの作成

選択クエリを作成します。

［作成］タブの［クエリ］グループの［クエリデザイン］を選択します。

［テーブルの表示］ダイアログボックスが表示されますので、テーブル［T_顧客］を選択して、［追加］をクリックします。

参考バージョンによって異なると思いますが、［作成］タブの［クエリデザイン］をクリックすると、Microsoft 365のAccessとAccess 2021では［テーブルの追加］作業ウィンドウとして表示されます。

クエリデザインの「テーブルの追加」は作業ウィンドウに表示される

デザイングリッドにフィールドを登録

デザイングリッドに必要なフィールドをドラッグして作成します。

ここでは、［ID］と［名前］を追加します。

参考選択クエリは、クエリウィザードを使って作成してもかまいません。以下の記事では、ウィザードで作成する方法を紹介しています。

ひらがなをカタカナに変換

クエリに新しいフィールドを追加します。

この時、テーブルで使用されているフィールド名は設定できませんので気を付けてください。

入力しやすくするために、デザイングリッドで右クリックしてショートカットメニューから［ズーム］をクリックします。

［ズーム］ウィンドウに以下のように入力します。

フィールド名は［読み仮名］としています。

［OK］ボタンをクリックします。

デザイングリッドに追加したフィールドは以下のようになっています。

［表示］ボタンをクリックして確認します。［実行］ボタンをクリックしてもかまいません。

ひらがながカタカナに変換されていることを確認できます。

参考クエリデザインのフォントサイズは変更できます。

StrConv関数について

文字列を指定した文字種に変換する時に使うのが［StrConv関数］です。

レコードをレポートで出力するときなどに、表記統一のために使用することがあります。

StrConv 関数（Microsoft）

以下は、主な内容です。

文字種を組み合わせて使用したい場合は、数値を足し算します。

たとえば、半角カタカナに変換したい場合は、8+16で24を指定します。

そのまま、［8+16］と入力してもかまいません。

以下のように半角のカタカナ表示になります。

参考［ふりがな］は、ふりがなウィザードを使用して入力することもできます。

私の環境だけかもしれませんが、Windows 10の新しい日本語IMEでは、［ふりがなウィザード］を使用すると、正常に動作しないことがありますので気を付けてください。

従来のIMEに変換すると、正常です。

新日本語IMEではAccessの「ふりがなウィザード」が正常に動作しない

Excelでの変換は、以下の記事が参考になると思います。