Outlookには、よく使う文章をテンプレートとして使う[マイテンプレート]という機能があります。
マイテンプレートは、ウィンドウの右側に表示され、クリックするだけで簡単に入力できます。
もう1つOutlookには、[クイックパーツ]という機能もありますが、設定や使い方などが少し面倒だと感じるのであれば、マイテンプレートの方がおすすめです。
マイテンプレートは、非常にシンプルな機能です。
参考[マイテンプレート]は、使用環境によっては使用できない場合があります。私の環境では、Microsoft Exchangeを使用している場合のみ表示されています。
マイテンプレートは、クラウド上に保存されるので、違うパソコンでも使用できます。
[マイテンプレート]ウィンドウの表示
メッセージウィンドウを表示します。
[ホーム]タブの[新規作成]グループにある[新しいメール]をクリックして、[メッセージ]ウィンドウを表示します。
ショートカットキーは、[Ctrl]+[N]です。
[メッセージ]タブの[テンプレートを表示]
[メッセージ]タブの[マイテンプレート]グループに[テンプレートを表示]というボタンがあれば、使用できます。
クラウドサーバーを使用していない環境では、表示されません。
以下は、クラッシックリボンで表示しています。
テンプレートの表示と管理
プロファイルに保存されているテンプレートとOutlookによって提供されているテンプレートをすべて表示するウィンドウを開きます。テンプレートの追加と削除や、テンプレートの設定の変更を行うことができます。
シンプルリボンであれば、リボンの右端にある[その他のコマンド]をクリックすると、表示されると思います。
シンプルリボンでもウィンドウ幅が広い場合は、表示されます。
参考[シンプルリボン]は、Outlook2021とMicrosoft 365のOutlookにある機能です。
シンプルリボンとクラシックリボンの切り替えは、リボンで右クリックしてショートカットメニューから行うことができます。
クラシックリボンの使用時には、[シンプルリボンを使用]と表示され、シンプルリボンの使用時には、[クラシックリボンの表示]と表示されます。
または、ウィンドウの右端にある[リボンを切り替える]ボタンで切り替えます。
リボンを切り替える
シンプルリボンとクラシックリボンを切り替えます。
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キーボードから[Alt]→[H]→[Y]の順に押すと表示できます。
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[マイテンプレート]ウィンドウのサンプル
[テンプレートを表示]をクリックすると、[マイテンプレート]ウィンドウが表示されます。
メッセージの書式設定は、テキスト形式でもHTML形式でも使用できます。
サンプルとして3つのテンプレートが用意されています。
- ランチ行きますか?
- 後で返信します
- 遅れています
[マイテンプレート]のサンプルをクリックすると、すぐにカーソルの位置に挿入されます。
カーソルが本文内でなく、[宛先]や[件名]の箇所にあっても本文に挿入されます。
挿入後、間違ったテンプレートを挿入したと気がついたら、[元に戻す]ボタンをクリックします。内容が削除されます。
ショートカットキーは、[Ctrl]+[Z]です。
[マイテンプレート]ウィンドウを閉じる
[マイテンプレート]ウィンドウを閉じるには、右上の[閉じる]ボタンをクリックします。
サンプルテンプレートの編集
サンプルテンプレートを編集して使用したい場合は、編集したいテンプレートの[テンプレートの保存]をクリックします。
新規のテンプレートを作成した場合の編集も同じです。
以下のように編集画面になりますので、タイトル、または内容を編集します。
編集が終わったら、[保存]ボタンをクリックします。
以下のように[マイテンプレート]ウィンドウで修正できていることを確認できます。
マイテンプレートの新規作成
マイテンプレートを新規で作成するには、[マイテンプレート]ウィンドウの下方にある[+テンプレート]をクリックします。
新規入力用の画面になります。
タイトルと内容を入力して保存します。タイトルと内容のどちらかが未入力の場合は、保存できません。
かなり長い文章でも保存できるようです。改行も保存されます。
長い文章もワンクリックで挿入できるのは便利です。
新規作成も編集も非常にシンプルで使いやすいと思います。
書式設定も保存したい場合
書式設定も保存したい場合は、HTML形式で本文に入力した書式設定済みの文章をコピーして貼り付けると保存できます。
まず、[書式設定]タブの[形式]グループにある[HTML]をクリックします。
テンプレートに保存したい内容を本文に入力して、書式設定します。
書式設定済みの文章をコピーして、新規テンプレートに貼り付けします。
タイトルを入力して保存します。
書式も保存されたマイテンプレートを作成できます。
ただ、すべての書式設定が保存されるわけではないようです。
書式設定済みのテンプレートを挿入しても書式が反映されるのは、HTML形式のみです。
テキスト形式のメッセージに挿入すると、書式なしで挿入されます。
テンプレートの削除
テンプレートの削除は、テンプレートを選択して、[テンプレートの削除]ボタンをクリックします。
参考[宛先]や[件名]も含めて保存し活用するテンプレートについては、以下の記事で解説しています。
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また、単語登録を活用するのもいいと思います。
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