文書の中に、分数のように上下に文字を配置したいことはありませんか?
行間やフォントサイズで無理に調整しても、なかなか思いどおりにいかないものです。
そんな時に使えるのが、[フィールドコード]です。
Wordでは、ページ番号やルビなどにフィールドコードが使用されていますが、文字の縦配置などにも活用できます。
この記事では、フィールドコードを使った以下の方法を紹介します。
- 分数の式を入力する方法
- 行と行の間に文字を入れる方法
フィールドの挿入は、ダイアログボックスを使う方法と、ショートカットキーで直接入力する方法を解説します。

[フィールドコード]ダイアログボックスの表示
式を入力したい位置にカーソルを置きます。
[挿入]タブの[テキスト]グループにある[クイックパーツ]から[フィールド]をクリックします。
![[挿入]タブの[テキスト]グループにある[クイックパーツ]-[フィールド]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2025/06/97562field-code02-e1748762203667.png)
ウィンドウ幅が広い場合は、以下のように[クイックパーツ]と表示されています。
![ウィンドウ幅が広い場合の[クイックパーツ]-[フィールド]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2025/06/97562field-code03.png)
[フィールド]ダイアログボックスが表示されます。
![[フィールド]ダイアログボックス](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2025/06/97562field-code04-e1748773822617.png)
フィールドコードで分数の式を作成
[フィールド]ダイアログボックスの[フィールドの選択]で[Eq]を選択します。
スクロールバーを少し下へドラッグすると、見つかります。
[フィールドプロパティの詳細]のテキストボックスに[EQ]と表示されます。
![[フィールド]ダイアログボックスの[フィールドの選択]-[Eq]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2025/06/97562field-code05-e1748773837710.png)
[EQ]の後ろに以下を入力して[OK]ボタンをクリックします。
自動で[EQ]の後ろには半角スペースが入力されていますので、削除しないように気をつけて入力してください。
[\f(,)]は、分母、分子の順に入力します。
正答率=\f(正答数,総問題数)
![フィールドコードを入力した[フィールド]ダイアログボックス](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2025/06/97562field-code07-e1748773850692.png)
以下のようになります。フォントサイズは、[20]ptにしています。
フォントサイズは、選択して自由に変更できます。

また、数字を入力して表示することもできます。

参考[数式入力コントロール]を使って、手描きで数式を入力することもできます。
-
数式を手書きで挿入するには[数式入力コントロール]を起動
Office 2016の新機能です。 Excel 2016、PowerPoint 2016、Word 2016で手書きの数式を挿入することが ...
フィールドコードの意味
[EQ]の後ろには、半角スペースが挿入されていることを確認してください。記号と英字は必ず半角で入力します。
フィールドコードの意味は以下のようになります。
- [Eq]は[数式を作成する]
- [\f(,)]は[分数にする]
上下の行の文字をフィールドコードで入力
上の行と下の行に文字列を入力して、上下の行の中間に文字を入力する場合もフィールドコードを使用します。
同じく[挿入]タブの[テキスト]グループにある[クイックパーツ]から[フィールド]をクリックして、[フィールド]ダイアログボックスを表示します。
[フィールド]ダイアログボックスの[フィールドの選択]で[Eq]を選択します。

[EQ]の後ろに以下を入力して[OK]ボタンをクリックします。
[\a]の後ろは、上の文字列、下の文字列の順に入力します。
\a(地球,太陽)
![フィールドコードを入力した[フィールド]ダイアログボックス](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2025/06/97562field-code09-e1748773888235.png)
フィールドコードの意味
[EQ]の後ろには、半角スペースが挿入されていることを確認してください。記号と英字は必ず半角で入力します。
フィールドコードの意味は以下のようになります。
- [Eq]は[数式を作成する]
- [\a]は[文字や式を縦に並べる(配列)指定]
以下のようになります。フォントサイズは、[20]ptにしています。フォントサイズは、選択して自由に変更できます。

このまま、文字を入力すると、上下の文字列の中央に文字が表示されます。

参考[表示]タブから[グリッド線]をクリックして表示すると、中央に配置されているのが分かりやすくなります。
以下のフォントサイズは、既定の[10.5]のままにしています。
![[表示]タブの[グリッド線]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2025/06/97562field-code12.png)
フィールドコードの表示と非表示
フィールドコードを編集する必要がある場合は、ショートカットキーを使って、フィールドコードを表示します。
フィールドコードを表示したい箇所を選択して、[Shift]+[F9]を押します。
![キーボード[Shift]+[F9]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/10/kibord-shift-f9-e1723354875703.png)
フィールドコードが表示されますので、直接編集します。

フィールドコードを非表示にするには、再度、[Shift]+[F9]を押します。
フィールドの更新は、[F9]キーです。
![キーボード[F9]キー](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2018/06/kibord-f9-e1723324581871.png)
文書内のすべてのフィールドコードを表示する
文書内のすべてのフィールドコードを表示するには、[Alt]+[F9]キーを使用します。非表示の場合も同じです。
![キーボード[Alt]+[F9]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2018/06/kibord-alt-f9-e1723324451659.png)

[Ctrl]+[F9]でフィールドコードのホルダーを挿入して入力
[フィールド]ダイアログボックスを表示しなくても、フィールドコードのホルダーを挿入して作成することもできます。
普通にキーボードから {} を入力してもフィールドコードにはなりません。必ず[Ctrl]+[F9]を使って挿入します。
![キーボード[Ctrl]+[F9]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2017/01/keybord-ctrl-f9-e1723973960184.png)
以下のようにフィールドコードのホルダーが挿入されます。このまま入力します。

[EQ]の後ろには、半角スペースを入力して、記号と英字は必ず半角で入力します。

キーボードから[Shift]+[F9]を押すと、以下のようになります。

フィールドコードのショートカットキー
フィールド操作のショートカットキーをまとめておきます。
| [Ctrl] + [F9] | フィールドコードのホルダーを挿入 { }が挿入されます |
| [Alt] + [F9] | 文書内のすべてのフィールドコードを表示/非表示 |
| [Shift] + [F9] | カーソルの位置のフィールドコードを表示/非表示 |
| [F9] | フィールドの更新 |
| [Ctrl] + [F11] | フィールドの更新をロック |
| [Ctrl] + [Shift] + [F11] | フィールドのロックを解除 |
| [Ctrl] + [Shift] + [F9] | フィールドコードを削除して文字列表示 |
[Alt]+[F9]は、[Wordのオプション]ダイアログボックスの[詳細設定]タブにある[値の代わりにフィールドコードを表示する]と連動します。
![[Wordのオプション]ダイアログボックスの[詳細設定]-[値の代わりにフィールドコードを表示する]](https://hamachan.info/WordPress2019/wp-content/uploads/2023/05/66328autoformat12.png)
参考以下の記事でもフィールドコードを使った内容を解説しています。
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