2つのファイルを比較できるINQUIRE（ワークシートやセルの相関関係も）

Excel2013以降では、INQUIREというアドインを使用して、2つのファイルを比較して違いを表示することができます。

また、ワークシートやセルの相関関係図も表示できます。

INQUIREアドインを有効に

まず、アドインを有効にします。

［開発］タブの［アドイン］グループにある［COMアドイン］をクリックします。

［開発］タブが表示されていない場合は、［オプション］から設定します。

［COMアドイン］ウィンドウから使用できるアドインの［INQUIRE］のチェックボックスをオンにして［OK］ボタンをクリックします。

［INQUIRE］タブが表示されます。

注意Excel2016とExcel2019では、［検査］タブとなっています。

比較したいブックを起動

比較したいブックを2つ起動します。

ここでは、［Book1］と［Book2］という2つの同じような表を起動します。

ファイルの比較

［Book1］をアクティブにして、［INQUIRE］タブにある［比較］グループにある［ファイルの比較］をクリックします。

［比較するファイルの選択］が表示されますので、［比較］と［比較対象］のブックを確認して間違いがなければ［比較］ボタンをクリックします。

下のように値が異なるセルに色が付きます。

また、行が削除されていることも表示されています。

便利ですね。

参考2つのワークシートのデータの違いを見つけるには、条件付き書式を使う方法もあります。

以下の記事では、データが修正されたときに塗りつぶしが設定される条件付き書式の解説をしていますが、ワークシートを比較する場合にも同じように活用できます。

ワークシートの参照関係

下のブックは、串刺し計算をしたものです。

このブックで［INQUIRE］タブの［ダイアグラム］グループにある［ワークシートの参照関係］をクリックしてみます。

下のようにワークシートの相関関係図が表示されます。

セルの参照関係

［集計］シートのセル［E4］をアクティブにして、［INQUIRE］タブの［ダイアグラム］グループにある［セルの参照関係］をクリックしてみます。

［セルの相関関係図のオプション］ウィンドウが表示されますので、既定のまま［OK］ボタンをクリックします。

［セルの相関関係図］が表示されます。

串刺し計算であることが視覚的にわかりますね。

［INQUIRE］タブを表示して、業務に活用したいですね。

参考ワークシートを左右や上下に並べて比較したい場合の方法は、以下の記事で解説しています。

2つのセルの文字列を比較する方法も解説しています。