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行列を入れ替えて貼り付けるには(関数TRANSPOSEなら連動もできる)

投稿日:2017年1月9日 更新日:

表の行と列を入れ替えたいと思ったことはありませんか?

Excelでは、簡単に入れ替えることができます。

下のような表があります。1月から12月までの列を行として使いたい場合の方法を解説します。

月別売上一覧表

参考Excel2007、Excel2010以降はは、もっと便利になっています。また、関数を使って行と列を入れ替えることもできます。

範囲選択してコピー

1月から12月までをドラッグして範囲選択します。

月の入力したセルを範囲選択

標準ツールバーの[コピー]ボタンをクリックします。

ショートカットキー[Ctrl]+[C]でも構いませんし、右クリックのショートカットメニューから[コピー]を選択しても構いません。

標準ツールバーの[コピー]ボタン

貼り付けしたいセルをクリックして、アクティブにします。

貼り付け先のセルを選択

[形式を選択して貼り付け]から[行列を入れ替える]を選択

メニューバーの[編集]から[形式を選択して貼り付け]をクリックします。

[編集]メニューの[形式を選択して貼り付け]

参考Excel2007以降は、[形式を選択して貼り付け]のショートカットキー[Ctrl]+[Alt]+[V]が追加されています。WordやExcelでも使用できます。

キーボード[Ctrl]+[Alt]+[V]

[行列を入れ替える]を選択

[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスが表示されます。

[行列を入れ替える]にチェックをいれて、[OK]ボタンをクリックします。

[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスの[行列を入れ替える]

縦一列のものが横一列に並べ替えができました。

行列を入れ替えた見出し

また、表全体の行列も入れ替えることができます。

表全体を範囲選択して上と同じように操作してみてください。

行列を入れ替えた表

参考1月から12月までの並びは、オートフィルで入力することもできます。

オートフィルによるデータの入力と[ユーザー設定リスト]の作成

オートフィルは元になるセルの■(フィルハンドル)をドラッグして、上下左右の隣り合ったセルにデータを入力します。 文字列や数値のコピーもできま ...

続きを見る

Excel2010以降の行列の入れ替えは[貼り付けオプション]から

Excel2010では、[ホーム]タブの[クリップボード]グループにある[貼り付け]の下方をクリックした時に表示される[貼り付けオプション]の中にあります。

Excel2010の貼り付けオプション[行列を入れ替える]

[貼り付けオプション]の中に[形式を選択して貼り付け]もあります。

[貼り付けオプション]の[形式を選択して貼り付け]

ショートカットメニューから選択することもできます。

ショートカットメニューの[貼り付けのオプション]

参考Excel2021とMicrosoft 365のExcelでは、[貼り付けオプション]の[行/列の入れ替え]は以下のようなアイコンです。

画像は、Excel2021です。

Excel2021の[貼り付けのオプション]-[行/列の入れ替え]

貼り付けオプションについては、以下の記事で解説しています。

貼り付けオプションの[テキストファイルウィザードの使用]が便利

Office2010の貼り付けのオプションは、リアルタイムプレビューという機能で貼り付けを確定する前に結果を確認することができます。 貼り付 ...

続きを見る

貼り付けオプションのコマンドはコピーしたデータによって異なる

貼り付けオプションのアイコンにマウスをポイントすると(合わせると)、ポップヒントにコマンド名が表示されます。 ポイントするだけで、貼り付けし ...

続きを見る

[形成を選択して貼り付け]ダイアログボックスから選択

[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスに[行列を入れ替える]コマンドがあります。

[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスの[行列を入れ替える]

Excel2016以降は、[行/列の入れ替え]になっています。以下の画像は、Excel2019です。

Excel2019の[形式を選択して貼り付け]-[行/列の入れ替え]

Excel2007でも解説しています。Excel2007には、[貼り付けオプション]はありません。

行列を入れ替えて貼り付けるには「形式を選択して貼り付け」から

[形式を選択して貼り付け]の[入力規則]や[空白セルを無視する]も便利な機能です。

データの入力規則のコピーと貼り付け

Excelの入力規則は、便利ですね。 ですが、この入力規則はコピー・貼り付けができるということは案外知られていないようです。 コピーした後に ...

続きを見る

形式を選択して貼り付けの[空白セルを無視する]使用時は見た目空白に注意

Excelではセルをコピーして貼り付ける場合、[形式を選択して貼り付け]の中の項目を選択して貼り付けることができます。 その中に[空白セルを ...

続きを見る

また、[形式を選択して貼り付け]の[演算]にある[乗算]については、以下の記事で活用例を紹介しています。

複数のセルの値をまとめて100万倍にするには

Excelで表内のセルの数値を単純にN倍したいと言う場合の簡単な方法です。 ここでは、セル範囲の値をまとめて1000000倍(百万倍)にしま ...

続きを見る

Excel2019の[形式を選択して貼り付け]

ショートカットキー

[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスを表示するショートカットキーは、[Ctrl]+[Alt]+[V]です。

コピー操作をした後でなければ、表示されません。

キーボード[Ctrl]+[Alt]+[V]

TRANSPOSE関数で行列を入れ替え(データの連動もできる)

Excel2003にもあった関数です。ここでは、Excel2010で解説します。

[形式を選択して貼り付け]ダイアログボックスや[貼り付けオプション]から行列を入れ替えて貼り付けることができますが、元のデータはそのままにして、行列を入れ替えた表のデータを連動させたい場合は、[TRANSPOSE関数](トランスポーズ関数)を使用します。

行列入れ替えたいデータを表示したい範囲を選択します。この時、行数と列数を間違えないように気をつけてください。

[=tr]まで入力すると、関数の候補が表示されますで、選択された状態で[Tab]キーを押すと入力できます。

範囲選択して関数の候補からTRANSPOSE関数を選択

選択した範囲の左上のセルに[=TRANSPOSE(A3:D8)]と入力します。

参照範囲は、元の表の範囲ですね。ドラッグで範囲選択して指定してかまいません。

そして、キーボードから[Ctrl]+[Shift]+[Enter]を押します。

キーボード[Ctrl]+[Shift]+[Enter]

範囲選択した左上のセルにTRASPOSE関数を入力

以下のように行列を入れ替えた表になります。

数式バーには、中括弧{}で囲まれた配列数式が入力されます。

元の表のデータを変更すると、行列を入れ替えた表のデータも連動して変更されます。

数式バーの配列数式と行列を入れ替えた表の完成

365と2021のExcelの場合

Microsoft 365のExcelとExcel2021では、[Ctrl]+[Shift]+[Enter]は必要ありません。

スピル機能によって、TRANSPOSE関数を入力してセル範囲を指定するだけで、自動的に配列数式が入力されます。

動的配列数式とスピル配列の動作 - Microsoft サポート(Microsoft)

また、TRANSPOSE関数を入力する前に範囲選択する必要もありません。

以下の画像は、Excel2021です。

行列を入れ替えた表を表示したい左上のセルにTRASPOSE関数を入力します。

Excel2021でTRASPOSE関数を入力

上記の状態で[Enter]キーを押すと、完成です。

Excel2021でTRASPOSE関数で行列を入れ替えた表

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