Word 2024

複数の写真や画像の高さを揃えてページ幅に左右均等に配置するには

投稿日 2025年8月10日   更新日 

Wordで複数の写真や画像を挿入し、高さを揃えてページ幅いっぱいに左右均等に配置する方法を紹介します。

縦横の大きさが同じ画像であれば簡単ですが、大きさが異なる場合でも、高さを揃えて綺麗に配置できます。

事前に写真や画像を縮小する必要はありません。

高さを固定し、[上揃え]と[左右に整列]を使えば、綺麗に整えることが可能です。

3つの写真をページ幅に左右均等に配置した文書

図を挿入/貼り付ける形式を[前面]に変更

Wordで画像を挿入すると、既定では[行内]で挿入されます。

挿入後に、文字列の折り返しを[前面]に変更してもいいのですが、写真の大きさによっては、既定の[行内]のままだと複数ページにまたがってしまうことがあります。

複数の写真をまとめて挿入しても、1ページに収めたいので、ここでは、既定の形式を[前面]に変更します。

[ファイル]タブをクリックし、Backstageビューを表示して[オプション]をクリックします。

[ファイル]タブの[オプション]

[オプション]が見当たらない場合は、[その他]をクリックすると、表示されます。

[ファイル]タブの[その他]-[オプション]

参考[Wordのオプション]ダイアログボックスは、アクセスキーを使って表示すると効率的です。

キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押します。

キーボード[Alt]→[F]→[T]

[詳細設定]の[図を挿入/貼り付ける形式]で[前面]を選択

[Wordのオプション]ダイアログボックスが表示されますので、[詳細設定]をクリックします。

[切り取り、コピー、貼り付け]にある[図を挿入/貼り付ける形式]の▼ボタンをクリックして、[前面]を選択して[OK]ボタンをクリックします。

既定は[行内]です。

[Wordのオプション]ダイアログボックスの[詳細設定]-[図を挿入/貼り付ける形式]で[前面]を選択

参考[文字列の折り返し]については、以下の記事で詳しく解説しています。

図を挿入したときの[文字列の折り返し]の種類と配置(既定の変更)

Wordの文書に画像を挿入する形式は、既定では[行内]になっていて段落内に配置されるようになっています。 挿入した画像をドラッグで自由に移動 ...

複数画像の挿入

[挿入]タブの[図]グループにある[画像]から[このデバイス]をクリックします。

パソコン内に保存されている画像を挿入する場合は、[このデバイス]を選択します。

[挿入]タブの[図]のグループにある[画像]-[このデバイス]

[図の挿入]ダイアログボックスが表示されますので、目的の写真や画像を選択して[挿入]ボタンをクリックします。

[図の挿入]ダイアログボックス

参考複数の写真を選択するには、[Ctrl]キーや[Shift]キーを使って選択するか、[項目チェックボックス]を使って選択します。

離れたファイルを選択する時は、[Ctrl]キー、連続したファイルの選択は[Shift]キーを使用します。

解除する場合は、ファイル以外の場所でクリックします。

[オブジェクトの選択と表示]を表示してすべての画像を選択

挿入した画像の選択が操作しやすいように、[オブジェクトの選択と表示]作業ウィンドウを表示します。

挿入した画像の大きさが小さい場合は、不要かもしれませんが、画像がページ幅に表示されているような場合は表示したほうが便利です。

[図の形式]タブの[配置]グループにある[オブジェクトの選択と表示]をクリックします。

[図の形式]タブの[配置]グループにある[オブジェクトの選択と表示]

画像の[高さ]と[幅]を確認

ウィンドウ右側に[選択]作業ウィンドウが表示されます。

各オブジェクトを選択すると、[図の形式]タブの[サイズ]グループに[高さ]と[幅]が表示されます。

ここでは、一番小さい画像の高さに合わせたいので、高さをメモしておきます。

[選択]作業ウィンドウと[サイズ]グループの[高さ]と[幅]

すべての画像を選択

[Ctrl]キーを使って、すべての画像を選択します。

キーボード[Ctrl]キー

挿入した画像が重なっている場合は、[選択]作業ウィンドウで操作すると効率的です。

[選択]作業ウィンドウに表示されているオブジェクトを[Ctrl]キーを使ってクリックし、すべて選択します。

[選択]作業ウィンドウが以下のようになっていれば、すべて選択されています。

[図の形式]タブの[サイズ]グループにある[高さ]と[幅]は空白になっています。

これは、3つの画像の[高さ]と[幅]が不揃いのためです。すべての画像の[高さ]もしくは[幅]が同じであれば、数値が表示されます。

すべての画像を選択した状態の[図の形式]タブの[高さ]と[幅]

画像の高さを指定

すべての画像が選択されている状態であることを確認したら、[図の形式]タブの[サイズ]グループにある[高さ]に数値を入力します。

ここでは、[49.39]と入力します。[mm]は入力する必要はありません。自動的に表示されます。

これで高さが揃いました。

[サイズ]グループの[高さ]に数値を入力

横に並ぶように再調整

すべての画像を横に並べて重なるようであれば、再度、すべての画像を選択して、高さを調整します。

ここでは、[40mm] にします。表示は、[39.99mm]になりますが、これは[px]で計算されるためです。

[サイズ]グループの[高さ]を再調整

参考同じ方法で幅を揃えることもできます。

幅を揃えた3つの画像

画像の縦横比は維持される

[サイズ]グループで[高さ]のみを指定しても、画像が横伸びしたり、縦伸びしたりすることはありません。

その理由は、以下のとおりです。

[図の形式]タブの[サイズ]グループにある[レイアウトの詳細設定: サイズ]をクリックします。

レイアウトの詳細設定: サイズ

図形や画像のサイズを変更するその他のオプションを表示します。

[図の形式]タブの[サイズ]グループにある[レイアウトの詳細設定:サイズ]

[レイアウト]ダイアログボックスの[サイズ]タブが表示されます。

[縦横比を固定する]が、既定でオンになっていることを確認できます。これにより、画像の高さと幅の比率を保ったままサイズを変更できます。

縦横比が変わってしまったと思ったら、この設定がオフになっていないかを確認してみてください。

また、[元のサイズを基準にする]も既定でオンになっていますので、倍率指定やリセット操作を行ったときも、挿入した時の元のサイズを基準に計算されます。

[レイアウト]ダイアログボックスの[サイズ]タブ

参考すべての画像を選択して、[レイアウト]ダイアログボックスの[サイズ]タブで[高さ]を指定することもできます。

複数の画像を[上揃え]

一度、画像以外の箇所をクリックして、選択を解除します。

そして、適当にドラッグで横に並べます。揃えなくてOKです。

3つの写真を横に並べた文書

[Ctrl]キーや[Shift]キーを使ってすべての画像を選択します。

[選択]作業ウィンドウを使って、選択してもかまいません。

すべての画像を選択

[図の形式]タブの[配置]グループにある[オブジェクトの配置]をクリックして、[上揃え]をクリックします。

[図の形式]タブの[オブジェクトの配置]-[上揃え]

ウィンドウ幅が広い場合のリボンは、以下のように[配置]グループに[配置]と表示されています。

[配置]グループの[配置]-[上揃え]

以下のようにすべての画像の上の位置が揃います。

上揃いになった3つの画像

複数の画像を[左右に整列]

次に3つの画像を左右に均等に配置します。

まず、左端と右端の画像をページの端に合わせます。

文書内の左端と右端の画像

少しずつ移動させるには、キーボードから方向キーを使うと効率的です。

キーボード[方向キー]

配置ガイドを使って配置

左と右の余白にピッタリ合わせるには、配置ガイドを使用します。

1つの画像を選択して[図の形式]タブを表示し、[配置]グループにある[オブジェクトの配置]から[グリッドの設定]をクリックします。

グリッドの設定

文書のグリッドと配置ガイドの設定を変更します。

[図の形式]タブの[配置]グループにある[オブジェクトの配置]-[グリッドの設定]

[グリッドとガイド]ダイアログボックスが表示されますので、[配置]ガイドにある[余白ガイド]のチェックボックスをオンにして、[OK]ボタンをクリックします。

既定では、[ページガイド]のみがオンになっていると思います。

[グリッドとガイド]ダイアログボックス

左端の画像をドラッグすると、左右に緑の線(配置ガイド)が表示されますので、その時にマウスから指を離します。

左端の画像を選択してドラッグして配置ガイドを表示

右側の画像も同じように、ドラッグして配置ガイドに合わせます。

右端の画像を選択してドラッグして配置ガイドを表示

[オブジェクトの配置]から[左右に整列]を選択

すべての画像を選択して、[図の形式]タブの[配置]グループにある[オブジェクトの配置]から[左右に整列]をクリックします。

[図の形式]タブの[オブジェクトの配置]-[左右に整列]

これで左右均等に配置されます。

ページ幅に左右に均等に配置された画像

オブジェクトをドラッグで選択するには

図や画像をドラッグで選択するには、[オブジェクトの選択]をオンにします。

[ホーム]タブの[編集]グループにある[選択]から[オブジェクトの選択]をクリックします。

オブジェクトの選択

インク、図形、テキスト領域などのオブジェクトを選びます。

これは特に、テキストの背後にあるオブジェクトを操作する時に使うと便利です。

[ホーム]タブの[選択]-[オブジェクトの選択]

ウィンドウ幅が広い場合は、[編集]グループに並んでいると思います。

ウィンドウ幅が広い場合の[編集]グループの[選択]-[オブジェクトの選択]

そうすると、画像を囲むようにドラッグして選択できるようになります。

[オブジェクトの選択]を解除するには、キーボードから[Esc]キーを押します。

画像を囲むようにドラッグして選択

参考[オブジェクトの選択]については、以下の記事で解説しています。

ドラッグで複数オブジェクトの選択が可能(描画キャンバス外でも有効)

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[図の変更]で写真や画像を簡単変更

挿入した画像を変更したい場合は、右クリックしてショートカットメニューから[図の変更]をクリックします。

ショートカットメニューの[図の変更]-[このデバイス]

同じ縦横比の写真であれば、幅も高さも同じサイズのままで綺麗に収めることができます。

画像を削除して、新たに挿入するより断然効率的です。

参考[図の変更]については、以下の記事で解説しています。

書式とサイズは保持して画像のみを変更するには[図の変更]が便利

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