Word2010では、[オブジェクトの選択]ボタンで図形を囲むようにドラッグしても、これまでのように複数の図形をまとめて選択することができません。
描画キャンバスを使用した場合のみ、この操作ができます。
Word2013以降では、描画キャンバスを使用しないでもドラッグ操作で選択できるようになっています。
注意拡張子が[.docx]の場合です。
互換モードの場合は操作が異なりますので、編集中の文書が[互換モード]と表示されていないかを確認してください。
文書のタイトルバーで確認することができます。
作成した画像の確認
以下の画像は、Word2010でクリップアートや図形を組み合わせて作ったものです。
同じ画像が並んでいますが、上は、描画キャンバスを使用していません。
下は、描画キャンバス内で作成しています。
参考現在、Microsoftのクリップアートは終了しています。
写真やイラストの素材は、以下のサイトがお勧めです。
描画キャンバスの挿入
[描画キャンバス]は、[挿入]タブの[図形]から[新しい描画キャンバス]をクリックして表示します。
オブジェクトの選択
[ホーム]タブの右端にある[選択]から[オブジェクトの選択]をクリックします。
ドラッグ操作
作成した図の左上から右下に向かって、全体を囲むようにドラッグします。
上の図は、どの図形も選択されません。
下の描画キャンバス内では、Word2003の時と同じように複数の図形を選択することができます。
オブジェクトの選択と表示
描画キャンバスを使用せずに複数の図形を選択する場合は、[Shift]キーを使って選択します。
または、[選択]の[オブジェクトの選択と表示]をクリックして、
右側に表示される[オブジェクトの選択と表示]ウィンドウから目的の図形をクリックして選択します。
この場合は、[Ctrl]キーを使って複数の図形を選択します。
ただし、図の文字列の折り返しが[行内]の場合は、選択できません。
どうしても、描画キャンバス外でオブジェクトの選択ボタンを使いたいのであれば、名前を付けて保存で、[Word97-2003文書(*.doc)]として保存して、[互換モード]で編集する方法がいいかもしれません。
この互換モードで操作する場合も、図の文字列の折り返しが[行内]の場合は、選択できません。
参考Word2007で描画キャンバスを使用していない図で[オブジェクトの選択]ボタンでドラッグして同じ操作をすると、下のようにクリップアートは選択されません。
Word2007のこの仕様については、図形と画像のグループ化(Word2007)で解説しています。
参考Word2013以降では、描画キャンバスを使用しないでもドラッグ操作で選択できるようになっています。
以下の記事で解説しています。
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複数オブジェクトの選択が可能(描画キャンバス外でも有効)
Word2013では、複数オブジェクトの選択が[オブジェクトの選択]ボタンのドラッグ操作で可能になりました。 オブジェクトの選択 画像や、テ ...
コネクタの接続は描画キャンバス内でのみ有効になります。
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コネクタの再接続とは、最短距離のポイントに自動的に再接続する機能のこと
図形をコネクタで接続すると、コネクタのショートカットメニューに[コネクタの再接続]というコマンドがあります。 これは、[図形間の最短距離にあ ...
注意現在、Microsoftのクリックアートは終了しています。
クリップアートが終了してからは、もっぱら以下のサイトでお世話になっています。
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