Windowsには、[Microsoft Print to PDF]というさまざまなファイルをPDF化できる仮想プリンターが標準で搭載されています。
[印刷]ダイアログボックスを表示すると、プリンターの選択肢に[Microsoft Print to PDF]があり、選択して印刷すると、PDFファイルとして出力されます。
この[Microsoft Print to PDF]はWindowsの設定の[プリンターとスキャナー]から誤って削除しても簡単に復活させることができます。
また、[Microsoft XPS Document Writer]を復活させる場合も同じ同じです。
ここでの解説は、Windows 10(バージョン 22H2)です。
参考[Microsoft Print to PDF]に使い方については、以下の記事で解説しています。
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写真・Webページ・メモ帳などをPDFとして保存するには[印刷]から
WordやExcelなどのMicrosoft Officeで作成したものであれば、[名前を付けて保存]からPDFファイルとして保存することが ...
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予定表のスタイル別の印刷と保存(PDFファイルとして保存もできる)
Outlookの予定表は、スタイルを選択して印刷することができます。 スタイルは、1日や週間、月間などが標準で用意されています。予定表を印刷 ...
Microsoft Print to PDFは、印刷の問題を切り分ける際にも非常に便利なツールとなります。
Microsoft Print to PDFで印刷時のトラブルの原因を切り分け
プリンターとスキャナーの[Microsoft Print to PDF]
Windows 10のスタートメニューを表示して[設定]をクリックして[Windowsの設定]ウィンドウを表示します。
参考[Windowsの設定]ウィンドウを表示するショートカットキーは、[Windows]+[i]です。
[Windowsの設定]の[デバイス]をクリックします。
そして、[プリンターとスキャナー]をクリックします。
この中に[Microsoft Print to PDF]があります。また、[Microsoft XPS Document Writer]もあります。
[Microsoft Print to PDF]を削除
意図的に削除することもあるでしょうし、誤って削除してしまうこともあると思います。
[Microsoft Print to PDF]をクリックして、[デバイスの削除]をクリックすると、確認メッセージが表示されます。
[はい]をクリックすると、簡単に削除できてしまいます。
[Microsoft Print to PDF]は便利なものなので、削除するのはお勧めしません。
[プリンターとスキャナー]に[Microsoft Print to PDF]はありません。消えています。
上記の状態の時は、[印刷]ダイアログボックスに[Microsoft Print to PDF]はありません。
[Microsoft Print to PDF]を使ってPDFファイルを出力しようと思ったら、ない!ということになります。
以下は、メモ帳の[印刷]ダイアログボックスです。
参考Wordで印刷設定したままPDFファイルとして保存したい場合は、[Microsoft Print to PDF]で出力します。
たとえば、1枚に4ページ印刷したい場合などです。
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A4サイズで作成した文書を縮小して1枚に4ページ印刷する方法
A4サイズで作成した文書を縮小して、A4用紙に縮小して1枚に4ページ(2ページ)印刷したいということがあります。 配布用やメモ用にA6サイズ ...
また、Excelでグループ設定して、両面印刷設定をグループのすべてのシートに反映させるには、一時的に[Microsoft XPS Document Writer]や[Microsoft Print to PDF]に切り替えると印刷できます。
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複数シートに両面印刷設定をするには一時的にPDFに切り替えて印刷
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[Microsoft Print to PDF]を復活させるには
私が実際行って復活できた方法です。Windows 10 Homeで バージョンは22H2です。
一番手っ取り早いのは、[検索]ボックスに[Windowsの]で検索する方法だと思います。
Windows 10もWindows 11もヒットすると思います。
[Windowsの機能の有効化または無効化]がヒットすればOKです。
あくまでも私の環境で復活させることができたということです。同じようにできない場合もあるかもしれません。
[Windowsの設定]からの方法と、[コントロールパネル]から辿る方法も紹介します。
Windows 11でも検索して表示するのが一番早いと思いますが、コントロールパネルから辿るや、[ファイル名を指定して実行]を起動して実行でも表示できます。
参考[Microsoft XPS Document Writer]を復活させる場合も同じ同じです。
[検索]ボックスで検索
Windows 10のタスクバーの検索ボックスに[Windowsの]まで入力します。
Windows 11も同じです。
Windowsの
[Windowsの機能の有効化または無効化]がヒットしたら、それをクリックします。
[Windowsの機能]ダイアログボックスが表示されます。
表示した時は、[Microsoft PDF 印刷]のチェックボックスはオンになっていました。
ここのチェックボックスをオフにして、[OK]ボタンをクリックします。
[Microsoft XPS Document Writer]の場合は、[Microsoft XPS ドキュメントライター]をオフにします。
以下の[必要な変更が完了しました。]ウィンドウが表示されます。[閉じる]ボタンをクリックして閉じます。
再度、[Windowsの機能]を表示して[Microsoft PDF 印刷]のチェックボックスをオンにして、[OK]ボタンをクリックします。
[Microsoft XPS Document Writer]の場合は、[Microsoft XPS ドキュメントライター]をオンにします。
また、[必要な変更が完了しました。]ウィンドウが表示されますので、[閉じる]ボタンをクリックして閉じます。
これで完了です。[プログラムと機能]も閉じます。
[Windowsの設定]の[プリンターとスキャナー]を開くと、[Microsoft Print to PDF]が表示されています。
[印刷]ダイアログボックスにも[Microsoft Print to PDF]が表示されています。
Windowsの設定から
[Windowsの設定]を表示して、[アプリ]をクリックします。
アプリから[アプリと機能]をクリックします。一番下までスクロールして、[関連設定]の[プログラムと機能]をクリックします。
[プログラムと機能]が表示されます。左側にある[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックします。
コントロールパネルから[Windowsの機能の有効化または無効化]を表示
[プログラムと機能]の[Windowsの機能の有効化または無効化]は、コントロールパネルから辿ることもできます。
Windows 10では、コントロールパネルは[Windows システムツール]の中にあります。
Windows 11でのコントロールパネルを表示する方法については、以下の記事で解説しています。
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コントロールパネルのピン留めとショートカットアイコンの作成
Windows 11でコントロールパネルを表示するには、[すべてのアプリ]の[Windows ツール]を開いて、その中からコントロールパネル ...
コントロールパネルの[表示方法]を[カテゴリ]にして、[プログラム]をクリックします。
[プログラムと機能]にある[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックします。
[ファイル名を指定して実行]で[プログラムと機能]を表示するには
キーボードから[Windows]+[R]を押して[ファイル名を指定して実行]を表示します。
以下を入力して[OK]ボタンをクリックすると、[プログラムと機能]が表示されます。
appwiz.cpl
[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックします。
参考タスクバーの[検索ボックス]に[appwiz.cpl]と直接入力しても起動できます。(Windows 11でも使用できます)
appwiz.cpl
[コントロールパネル]の[プログラムと機能]が表示されます。
以下、[Windowsの機能の有効化または無効化]から設定する関連記事です。
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