Office2021とMicrosoft 365のOfficeには、アプリケーションヘッダーに[Microsoft Search]ボックスが表示されています。
Office2016とOffice2019の[操作アシスト]が進化したような感じです。
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操作アシストの活用とヘルプの表示
Office2016の新機能です。 リボンに[操作アシスト]という機能が追加されました。Office2019にもあります。 ここでは、例とし ...
[Microsoft Search]ボックスは、アプリケーションバーに常に大きく表示されていますが、オプションの設定で、折りたたんでアイコンのみの表示にすることもできます。
リボンからコマンドを探せないような場合は、[Microsoft Search]で検索して実行できます。
Microsoft Searchボックスの使い方
Office2021のWord、Excel、PowerPointのアプリケーションタイトルバーには、既定で[Microsoft Search]があります。
Microsoft Searchをポイントすると、以下のポップヒントが表示されます。
Microsoft Search
ここに入力して簡単な操作で機能を表示するだけで、ヘルプを利用できます。
ウィンドウ幅を狭くすると、アイコンのみの表示になります。
ショートカットキー[Alt]+[Q]を実行すると検索ボックスの中にカーソルが移動します。
以下は、Excel2021でショートカットキーを実行した直後の状態です。
コマンドの実行
[Microsoft Search]ボックスに操作したい内容の一部を入力すると、コマンドを検索してくれます。
ここでは、Excel2021で解説します。
検索結果の中に目的のものがあれば選択して、直接コマンドを実行できます。
例えば、以下のような表を作成しています。
数値の範囲に条件付き書式のデータバーを表示したいと思います。
設定したい範囲(セル[C2]からセル[C13])を選択して、[Microsoft Search]ボックスに[条件]と入力します。
[最適な操作]に[条件付き書式]が表示されます。
[条件付き書式]をポイントして[データバー]-[青のデータバー]とたどります。
これでデータバーの表示が完了です。
参考条件付き書式のデータバーについては、以下の記事で解説しています。
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条件付き書式のデータバーを活用して点数をグラフ化
Excelの条件付き書式のデータバーを使用すると、セルの中の数値をグラフのように表示することができます。 Excel2010で試験の点数をデ ...
ドキュメント内を検索
また、ブック内の文字列も検索できます。
[Microsoft Search]ボックスに[田端]と入力すると、[ドキュメント内を検索]に以下のように表示されます。
クリックすると、[検索と置換]ダイアログボックスと検索結果が表示されます。
参考以下の記事では、[検索と置換]ダイアログボックスの便利な使い方を紹介しています。
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ハイパーリンクなどの同じ書式のセルをまとめて選択するには
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ファイルの検索
ファイルの検索も可能です。
[Microsoft Search]ボックスに[集計]と入力すると、一覧の[ファイル]に該当するファイルが表示されます。
最近使用したファイルのうち上位2個が表示されるようです。選択してクリックすると、すぐに起動します。
ヘルプの表示
ヘルプも表示できます。
[Microsoft Search]ボックスに[UNIQUE]と入力すると、以下のようになります。
[ヘルプの表示]にある[UNIQUE関数]をクリックすると、
[ヘルプ]作業ウィンドウが表示され、[UNIQUE関数]に関するヘルプが表示されます。
参考以下は、UNIQUE関数を使った記事です。
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UNIQUE関数で重複しない値をリスト化して表内の該当セルを塗りつぶす
Excel2021とMicrosoft 365のExcelでは、UNIQUE(ユニーク)関数を使用することができます。 UNIQUE関数を使 ...
[ヘルプ]タブについて
[Microsoft Search]の検索結果一覧に表示される[ヘルプの表示]は、[ヘルプ]タブの[ヘルプ]をクリックして表示されるものと同じです。
[ヘルプ]タブは、オプションの[リボンのユーザー設定]に[ヘルプ]をオフにして非表示にすることができます。
この設定は、アプリケーションごとに設定が必要です。
[ヘルプ]タブを非表示にしていても、[Microsoft Search]で検索して[ヘルプの表示]をクリックすると表示されます。
Microsoft Searchの折りたたみ
[Microsoft Search]は、折りたたむことができます。折りたたむというのは、アイコンのみの表示にするということです。
操作は以下のとおりです。
ここでは、Excelで解説しますが、他のアプリケーションでも同じです。アプリケーションごとの設定が必要です。
[Excelのオプション]ダイアログボックスを表示します。
[ファイル]タブの[オプション]をクリックしてもいいのですが、キーボードから[Alt]→[F]→[T]の順に押すことでも表示できます。
[全般]タブの[ユーザーインターフェイスのオプション]にある[既定でMicrosoft Searchボックスを折りたたむ]のチェックボックスをオンにして、[OK]ボタンをクリックします。
再起動の必要はありません。すぐに反映されます。
以下のようにアプリケーションタイトルバーの[Microsoft Search]は、アイコンのみの表示になります。
ショートカットキー[Alt]+[Q]を使用すると、[Microsoft Search]が開いてカーソルが移動します。
参考Microsoft 365のMicrosoft Searchについても記しています。
タイトルバーの[検索ボックス]をアイコンのみの表示にするには
Outlook2021とMicrosoft365のOutlookにもアプリケーションタイトルバーに検索ボックスがありますが、Outlookには折りたたむ機能はないようです。
また、Outlookには、ショートカットメニューに[メニューの検索]ボックスはありません。
最新バージョンでは右クリックのショートカットメニューに[メニューの検索]
Officeの更新プログラムをバージョンアップすると、右クリックのショートカットメニューに[メニューの検索]が表示されるようになります。
Word、Excel、PowerPointで表示されます。Office2016以降とMicrosoft 365のOfficeで表示されます。
Officeの更新プログラムは、2206(ビルド15330.20196)で表示されるようになっています。
365の場合は、バージョン2207(ビルド15427.20210)以降で表示されます。
Microsoft 365 Apps の更新履歴 (日付別の一覧) - Office release notes | Microsoft Learn(Microsoft)
[Microsoft Search]と同じように、[メニューの検索]にキーワードを入力してコマンドを実行できます。
この[メニューの検索]を非表示にする設定はないようです。
[メニューの検索]については、以下の記事でも紹介しています。