箇条書きでレベル下げを行うと、既定ではフォントサイズまで小さくなってしまいます。
段落内にカーソルを置いて[インデントを増やす]ボタンをクリックしたり、[Tab]キーを押すとインデントの設定を行うことができます。
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[インデントを増やす・減らす]は[レベル下げ・上げ]と同じ
PowerPointの[インデントを増やす]と[インデントを減らす]は、アウトランでは[レベル下げ]と[レベル上げ]になります。 インデント ...
インデントを設定すると、フォントサイズも自動的に小さくなります。
インデントを増やしても、フォントサイズは小さくしたくないという場合の方法です。
スライドマスターから設定
フォントサイズはそのままにしてインデントの設定をするには、スライドマスターから設定する必要があります。
おそらく、そのスライドの[レイアウト]を確認すると、[タイトルとコンテンツ]が選択されていると思います。
スライドに適用されたレイアウトは、[ホーム]タブの[スライド]グループにある[レイアウト]をクリックして確認できます。
スライドマスターの表示
[表示]タブの[マスター表示]グループから[スライドマスター]をクリックします。
スライドマスター表示
スライドマスター表示を開いて、マスタースライドのデザインとレイアウトを変更します。
[スライドマスター]が表示されます。
[タイトルとコンテンツ]レイアウトの[第2レベル][第3レベル]など、レベル順にフォントサイズが小さくなっています。
参考スライドマスターの表示は、ステータスバーから行うこともできます。[Shift]キーを押したまま、ステータスバーの[標準]表示のアイコンをクリックしても切り替えることができます。
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Shiftキーを押した時のステータスバーの表示選択と起動時の表示モード
PowerPoint2010を起動したときの画面右下に表示される[表示選択ボタン]は、[Shift]キーを押しながらクリックすると表示モード ...
マスター表示で設定する場合は、プレゼンテーションウィンドウを2つ表示して、[スライドマスター表示]と[スライド一覧表示]の2つを並べておくことをお勧めします。表示を切り替えて確認する手間が省けて効率的です。
プレゼンテーションを並べて表示する方法は以下の記事で解説しています。
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複数のプレゼンテーションを並べて表示(閲覧表示と標準表示も)
開いているプレゼンテーションを並べて表示することができます。 1つのプレゼンテーションでも複数のウィンドウに表示することができます。 並べて ...
レベルを選択してフォントサイズを指定
ここでフォントサイズを小さくしたくないレベルを選択して、[ホーム]タブの[フォント]グループにある[フォントサイズ]で数値を指定します。
ここでは、第2レベルと、第3レベルのフォントサイズを[32]に設定します。
既定は、32、28、24、22、20、20 となっています。
PowerPoint2013以降は、28、24、22、18、18 となっています。
フォントサイズなどは、テーマによって異なりますので、テーマを変更するとテーマのフォントサイズが適用されます。
[第2レベル][第3レベル]のみ変更するのであれば、2つのレベルを選択してフォントサイズを[32]にします。
もし、すべてのレベルのフォントサイズを[32]にしたいのであれば、プレースホルダーの枠線上をクリックしてプレースホルダーを選択した状態でフォントサイズを設定します。
また、箇条書きのスタイルなどもマスターで設定することができます。
設定が終わったら、[スライドマスター]タブから[マスター表示を閉じる]をクリックしてスライドマスターを閉じます。
下のようにインデントを設定したフォントサイズが揃いました。
スライドマスターで書式を変更すると、レイアウトを適用したすべてのスライドに変更が反映されます。
次回から、[タイトルとコンテンツ]のレイアウトを選択して、スライドを作成するとインデントの設定をしてもフォントサイズは変わりません。
スライドマスターの設定をせずに、[標準]表示モードで段落を選択して、フォントサイズを変更することもできますが、毎回、サイズ変更の操作をするより、スライドマスターで設定しておくほうが効率的ですね。
参考プレゼンテーション作成時には、常にこの設定にしたい場合は、スライドマスターで編集したものをテンプレートとして保存して、そのテンプレートを選択して作成するようにすると効率的ですね。
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箇条書きテキストの改行
コンテンツスライドで文字列を入力して、[Enter]キーを押すと改行され、次の行に行頭文字が表示されます。
行頭文字を表示せずに、前の行の続きとして入力したい場合は、[Shift]+[Enter]を使用します。
これだとフォントの大きさは同じになります。
ただし、同じ段落となりますので、インデントの設定をすると、すべてに適用されます。
箇条書きの間隔の設定などについては、以下の記事で解説しています。
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