Word2019とOutlook2019/2016の[校閲]タブには、[音声読み上げ]ボタンがあり、テキストを音声で読み上げてくれる機能があります。
Wordは、イマーシブリーダー表示にもありますし、Outlookは[ホーム]タブにもあります。
ここでは、Office2019 バージョン 2009(ビルド 13231.20390)での解説です。
従来からある[読み上げ](選択したテキストを読み上げます)機能についても解説します。
Office2010からの機能でWord、PowerPoint、Outlook、OneNoteで使用できる機能です。
この記事の目次
Word2019の[音声読み上げ]
Word2019の[校閲]タブの[音声]グループには、[音声読み上げ]コマンドがあります。
音声読み上げ
テキストを音声で読み上げ、読み上げ中に各単語を強調表示します。
ショートカットキーは、[Alt]+[Ctrl]+[Space]です。
本文右上に音声読み上げのツールバーが表示され、カーソルの位置から読み上げられます。
参考範囲選択した場合は、範囲選択した範囲が読み上げられます。縦書きの文章も読み上げられます。
ただ、文章内にルビがあると、その文字は読み飛ばされます。
音声読み上げツールバーのボタン
ツールバーの移動はできません。
音声読み上げツールバーを閉じる場合は、[校閲]タブの[音声読み上げ]ボタンをクリックするか、ツールバーの[停止]ボタンをクリックします。
[前へ]のボタンをクリックすると、一段落前へカーソルが移動し、[次へ]では一段落後ろへ移動します。
音声機能の設定
音声読み上げツールバーの[設定]をクリックすると、以下のように[読み上げ速度]と[音声の選択]ができるようになっています。
音声は、3つの選択肢があります。
- Microsoft Ayumi
- Microsoft Haruka
- Microsoft Ichiro
閲覧モードで使用
閲覧モードでも[音声読み上げ]機能が使用できます。
[表示]タブの[表示]グループにある[閲覧モード]をクリックします。または、ステータスバーの[閲覧モード]ボタンをクリックして、切り替えします。
[閲覧モード]の[表示]から[音声読み上げ]をクリックします。
[音声読み上げ]ツールバーが現れます。
[閲覧モード]から[印刷レイアウト]に切り替えるには、[表示]から[文書の編集]をクリックします。
または、ステータスバーの[印刷レイアウト]ボタンをクリックします。
参考[閲覧モード]は、Word2013からの機能です。
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イマーシブリーダーで使用
Word2019のイマーシブリーダーにも音声読み上げ機能があります。
イマーシブリーダーでは、縦書きの文章は横書きになり、横書きのまま読み上げられます。ルビは読み飛ばされます。
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クイックアクセスツールバーに登録
頻繁に使用するのであれば、クイックアクセスツールバーに登録しておくのもいいと思います。
[校閲]タブの[音声読み上げ]ボタンで右クリックして、[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。
クイックアクセスツールバーに[音声読み上げ]ボタンが登録されます。
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Outlook2019/2016の[音声読み上げ]
Outlook2019とOutlook2016にも[音声読み上げ]機能があります。
Outlook のメール メッセージを聞く - Microsoft サポート(Microsoft)
ただ、私の環境(Windows10 バージョン1909、Outlook2016 バージョン 2009)では、Outlook2016の[音声読み上げ]はボタンはあるものの、ツールバーは表示されません。
Outlook2019は、Word2019と同じように機能します。ここでは、Outlook2019で解説します。Outlook2019のバージョンは、Outlook2016と同じです。
参考Outlook2016の「音声読み上げ」については、以下で記しています。
Outlookのオプションで設定
Outlookの場合は、オプションで音声読み上げボタンを表示するか、しないかの設定があります。
[ファイル]タブをクリックして、[オプション]をクリックします。
[Outlookのオプション]ダイアログボックスが表示されます。
[簡単操作]タブをクリックして、[アプリケーションの表示オプション]にある[音声読み上げ表示]で設定します。既定はオンになっています。バージョンによっては、[簡単操作」タブは[アクセシビリティ]という名称になっています。
Outlook2016もこの設定はあり、設定どおり[音声読み上げ]ボタンの表示/非表示は切り替えられますが、動作はしません。(私の環境の場合)
新規メッセージの[校閲]タブ
新規メッセージウィンドウを表示すると、[校閲]タブの[音声]グループにあります。操作はWordと同じです。
参考音声読み上げツールバーの[設定]-[音声の選択]は、時々表示できなくなったり、選択肢が1つになることもありますが、Outlookを再起動すると、正常になるようです。
受信トレイなどのメッセージ
受信メッセージや、送信済みアイテムのメッセージを閲覧ウィンドウに表示したまま使用することもできます。
[ホーム]タブの[音声]グループにあります。
別ウィンドウで表示したメッセージ
メッセージをダブルクリックして、表示した場合は、[メッセージ]タブの[音声]グループにあります。
参考Windows10 バージョン 2004では、拡大鏡に音声読み上げ機能が追加されています。Wordの音声読み上げ機能と同じようなものです。
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音声読み上げのショートカットキー
音声読み上げ用のショートカットキーは、以下のようなものがあります。WordもOutlookも使用できます。
音声読み上げの開始/終了:[Ctrl]+[Alt]+[Space]
読み上げの一時停止/再生:[Ctrl]+[Space]
読み上げ速度を速くする:[Alt]+[→]
読み上げ速度を遅くする:[Alt]+[←]
前の段落を読み上げる:[Ctrl]+[←]
次の段落を読み上げる:[Ctrl]+[→]
Office2010以降の[読み上げ](選択したテキストを読み上げます)機能
Office2010からの機能でWord、PowerPoint、Outlook、OneNoteで使用できる機能です。
Word2019、Outlook2019の音声読み上げ機能と異なって、ツールバーは表示されませんし、範囲選択する必要があります。
[読み上げ](選択したテキストを読み上げます)機能について解説します。
標準では、表示されていませんので、オプションからクイックアクセスツールバーに登録して使用します。
Word2019で解説します。
クイックアクセスツールバーの[ユーザー設定]から[その他のコマンド]をクリックします。
[Wordのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブが表示されます。
[コマンドの選択]で[リボンにないコマンド]を選択して、[読み上げ]を探してください。下へスクロールすると見つかると思います。
[読み上げ]を選択して中央にある[追加]をクリックします。
右側に[読み上げ]が追加されたことを確認して、[OK]ボタンをクリックして閉じます。
クイックアクセスツールバーに[読み上げ]ボタンが追加されています。ポイントすると、[選択したテキストを読み上げます]と表示されます。
参考Outlook2016もこの[読み上げ]機能であれば使用できます。(私の環境だけかもしれませんが)
[読み上げ]の操作
まず、読み上げさせいたい範囲を選択します。
そして、クイックアクセスツールバーの[読み上げ]ボタンをクリックします。
範囲選択していない場合は、カーソルの位置の単語を読み上げます。
参考クイックアクセスツールバーのボタンは、特定のファイルへ登録することもできます。
オプションダイアログボックスで、右側の[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]の▼ボタンをクリックして、選択します。
既定は、[すべてのドキュメントに適用(既定)]が選択されています。
PowerPointでも同じ設定ができます。
クイックアクセスツールバーのボタンを削除する場合は、削除したいボタンで右クリックして、[クイックアクセスツールバーから削除]をクリックします。
参考クイックアクセスツールバーのカスタマイズについては、以下の記事で詳しく解説しています。
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Microsoftの解説ページをリンクしておきます。
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