Office 2019 Office 2019共通

WordとOutlookで[音声読み上げ]機能を使用する

投稿日:2020年10月22日 更新日:

Word2019とOutlook2019/2016の[校閲]タブには、[音声読み上げ]ボタンがあり、テキストを音声で読み上げてくれる機能があります。

Wordは、イマーシブリーダー表示にもありますし、Outlookは[ホーム]タブにもあります。

[校閲]タブの[音声読み上げ]

ここでは、Office2019 バージョン 2009(ビルド 13231.20390)での解説です。

Wordのバージョン情報

従来からある[読み上げ](選択したテキストを読み上げます)機能についても解説します。

Office2010からの機能でWord、PowerPoint、Outlook、OneNoteで使用できる機能です。

クイックアクセスツールバーの[読み上げ]ボタン

Word2019の[音声読み上げ]

Word2019の[校閲]タブの[音声]グループには、[音声読み上げ]コマンドがあります。

音声読み上げ

テキストを音声で読み上げ、読み上げ中に各単語を強調表示します。

[校閲]タブの[音声読み上げ]

ショートカットキーは、[Alt]+[Ctrl]+[Space]です。

キーボード[Alt]+[Alt]+[Space]

本文右上に音声読み上げのツールバーが表示され、カーソルの位置から読み上げられます。

音声読み上げのツールバー

参考範囲選択した場合は、範囲選択した範囲が読み上げられます。縦書きの文章も読み上げられます。

縦書き文書で[音声読み上げ]

ただ、文章内にルビがあると、その文字は読み飛ばされます。

ルビのある漢字は読み飛ばされる

音声読み上げツールバーのボタン

ツールバーの移動はできません。

音声読み上げツールバーを閉じる場合は、[校閲]タブの[音声読み上げ]ボタンをクリックするか、ツールバーの[停止]ボタンをクリックします。

[前へ]のボタンをクリックすると、一段落前へカーソルが移動し、[次へ]では一段落後ろへ移動します。

音声読み上げツールバーのボタン

音声機能の設定

音声読み上げツールバーの[設定]をクリックすると、以下のように[読み上げ速度]と[音声の選択]ができるようになっています。

音声は、3つの選択肢があります。

  • Microsoft Ayumi
  • Microsoft Haruka
  • Microsoft Ichiro

音声読み上げツールバーの設定

閲覧モードで使用

閲覧モードでも[音声読み上げ]機能が使用できます。

[表示]タブの[表示]グループにある[閲覧モード]をクリックします。または、ステータスバーの[閲覧モード]ボタンをクリックして、切り替えします。

[表示]タブの[表示]グループにある[閲覧モード]

[閲覧モード]の[表示]から[音声読み上げ]をクリックします。

[閲覧モード]の[音声読み上げ]

[音声読み上げ]ツールバーが現れます。

閲覧モードの[音声読み上げ]ツールバー

[閲覧モード]から[印刷レイアウト]に切り替えるには、[表示]から[文書の編集]をクリックします。

または、ステータスバーの[印刷レイアウト]ボタンをクリックします。

[表示]の[文書の編集]

参考[閲覧モード]は、Word2013からの機能です。

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イマーシブリーダーで使用

Word2019のイマーシブリーダーにも音声読み上げ機能があります。

[表示]タブの[イマーシブリーダー]

イマーシブリーダーでは、縦書きの文章は横書きになり、横書きのまま読み上げられます。ルビは読み飛ばされます。

[イマーシブリーダー]は1行ずつフォーカスして読み進められる

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クイックアクセスツールバーに登録

頻繁に使用するのであれば、クイックアクセスツールバーに登録しておくのもいいと思います。

[校閲]タブの[音声読み上げ]ボタンで右クリックして、[クイックアクセスツールバーに追加]をクリックします。

[音声読み上げ]ボタンで右クリックして[クイックアクセスツールバーに追加]を選択

クイックアクセスツールバーに[音声読み上げ]ボタンが登録されます。

クイックアクセスツールバーに登録された[音声読み上げ]ボタン

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Outlook2019/2016の[音声読み上げ]

Outlook2019とOutlook2016にも[音声読み上げ]機能があります。

Outlook メールメッセージを読み上げる - Outlook(Microsoft)

ただ、私の環境(Windows10 バージョン1909、Outlook2016 バージョン 2009)では、Outlook2016の[音声読み上げ]はボタンはあるものの、ツールバーは表示されません。

Outlook2019は、Word2019と同じように機能します。ここでは、Outlook2019で解説します。Outlook2019のバージョンは、Outlook2016と同じです。

Outlook2016のバージョン

参考Outlook2016の「音声読み上げ」については、以下で記しています。

Outlook2016の「音声読み上げ」機能が動作しない

Outlookのオプションで設定

Outlookの場合は、オプションで音声読み上げボタンを表示するか、しないかの設定があります。

[ファイル]タブをクリックして、[オプション]をクリックします。

[Outlookのオプション]ダイアログボックスが表示されます。

[簡単操作]タブをクリックして、[アプリケーションの表示オプション]にある[音声読み上げ表示]で設定します。既定はオンになっています。バージョンによっては、[簡単操作」タブは[アクセシビリティ]という名称になっています。

Outlook2016もこの設定はあり、設定どおり[音声読み上げ]ボタンの表示/非表示は切り替えられますが、動作はしません。(私の環境の場合)

[Outlookのオプション]ダイアログボックス

新規メッセージの[校閲]タブ

新規メッセージウィンドウを表示すると、[校閲]タブの[音声]グループにあります。操作はWordと同じです。

参考音声読み上げツールバーの[設定]-[音声の選択]は、時々表示できなくなったり、選択肢が1つになることもありますが、Outlookを再起動すると、正常になるようです。

Outlook2019の音声読み上げツールバー

受信トレイなどのメッセージ

受信メッセージや、送信済みアイテムのメッセージを閲覧ウィンドウに表示したまま使用することもできます。

[ホーム]タブの[音声]グループにあります。

[ホーム]タブの[音声]グループにある[音声読み上げ]ボタン

別ウィンドウで表示したメッセージ

メッセージをダブルクリックして、表示した場合は、[メッセージ]タブの[音声]グループにあります。

[メッセージ]タブの[音声]グループにある[音声読み上げ]ボタン

参考Windows10 バージョン 2004では、拡大鏡に音声読み上げ機能が追加されています。Wordの音声読み上げ機能と同じようなものです。

拡大鏡(音声読み取り機能付き)の起動と使い方

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拡大鏡の音声読み上げの設定

音声読み上げのショートカットキー

音声読み上げ用のショートカットキーは、以下のようなものがあります。WordもOutlookも使用できます。

音声読み上げの開始/終了:[Ctrl]+[Alt]+[Space]

キーボード[Ctrl]+[Alt]+[Space]

読み上げの一時停止/再生:[Ctrl]+[Space]

キーボード[Ctrl]+[Space]

読み上げ速度を速くする:[Alt]+[→]

キーボード[Alt]+[→]

読み上げ速度を遅くする:[Alt]+[←]

キーボード[Alt]+[←]

前の段落を読み上げる:[Ctrl]+[←]

キーボード[Ctrl]+[←]

次の段落を読み上げる:[Ctrl]+[→]

キーボード[Ctrl]+[→]

Office2010以降の[読み上げ](選択したテキストを読み上げます)機能

Office2010からの機能でWord、PowerPoint、Outlook、OneNoteで使用できる機能です。

Word2019、Outlook2019の音声読み上げ機能と異なって、ツールバーは表示されませんし、範囲選択する必要があります。

[読み上げ](選択したテキストを読み上げます)機能について解説します。

標準では、表示されていませんので、オプションからクイックアクセスツールバーに登録して使用します。

Word2019で解説します。

クイックアクセスツールバーの[ユーザー設定]から[その他のコマンド]をクリックします。

クイックアクセスツールバーの[ユーザー設定]の[その他のコマンド]

[Wordのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]タブが表示されます。

[コマンドの選択]で[リボンにないコマンド]を選択して、[読み上げ]を探してください。下へスクロールすると見つかると思います。

[読み上げ]を選択して中央にある[追加]をクリックします。

右側に[読み上げ]が追加されたことを確認して、[OK]ボタンをクリックして閉じます。

[Wordのオプション]ダイアログボックスの[クイックアクセスツールバー]

クイックアクセスツールバーに[読み上げ]ボタンが追加されています。ポイントすると、[選択したテキストを読み上げます]と表示されます。

クイックアクセスツールバーの[読み上げ]ボタン

参考Outlook2016もこの[読み上げ]機能であれば使用できます。(私の環境の場合)

Outlook2016のクイックアクセスツールバーの[読み上げ]

[読み上げ]の操作

まず、読み上げさせいたい範囲を選択します。

そして、クイックアクセスツールバーの[読み上げ]ボタンをクリックします。

範囲選択していない場合は、カーソルの位置の単語を読み上げます。

範囲選択してクイックアクセスツールバーの[読み上げ]ボタンをクリック

参考クイックアクセスツールバーのボタンは、特定のファイルへ登録することもできます。

オプションダイアログボックスで、右側の[クイックアクセスツールバーのユーザー設定]の▼ボタンをクリックして、選択します。

既定は、[すべてのドキュメントに適用(既定)]が選択されています。

PowerPointでも同じ設定ができます。

クイックアクセスツールバーのユーザー設定

クイックアクセスツールバーのボタンを削除する場合は、削除したいボタンで右クリックして、[クイックアクセスツールバーから削除]をクリックします。

削除したいボタンで右クリックして[クイックアクセスツールバーから削除]を選択

参考Microsoftの解説ページをリンクしておきます。

[読み上げ] 音声合成機能を使用してテキストを読み上げる - Office サポート(Microsoft)

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