Windows 8 & Office 2013 Access 2013

Excelのデータをテーブルにインポート

投稿日:2017年1月7日 更新日:

AccessでExcelのデータをインポートしてテーブルを作成する方法です。

操作は簡単なのですが、なかなか思うように行かないこともあります。

インポートウィザードを使用する方法と、Excelのデータをテーブルに直接貼り付ける方法を紹介します。

サンプルとして、下のようなテーブルの元データとなるExcelシートがあります。

Excel

[外部データ]タブの[Excelスプレッドシートのインポート]

Accessを起動して、[外部データ]タブの[インポートとリンク]グループにある[Excel]をクリックします。

ポップヒントには以下のように記されています。

Excel スプレッドシートのインポート

Microsoft Excelファイルからデータをインポートします。または、Microsoft Excelファイルのデータにリンクします。

Access

[外部データの取り込み-Excelスプレッドシート]が表示されます。

参考Access2016Access2019では、[外部データ]タブの[インポートとリンク]グループにある[新しいデータソース]の[ファイル]-[Excel]から操作します。

以下の画像は、Access2019です。

Access2019の[外部データ]タブの[新しいデータソース]-[ファイル]-[Excel]

保存方法とブックの指定

[現在のデータベースを新しいテーブルにソースデータをインポートする]を選択して、[参照]ボタンをクリックして、取り込みたいExcelブックを指定します。

外部データの取り込み

ファイル名に目的のブック名が表示されたことを確認して[OK]ボタンをクリックします。

リンク元とリンク先の選択

参考ここで[リンクテーブルを作成してソースデータにリンクする]を選択して、リンクテーブルとして取り込むこともできます。

また、既存のテーブルがあれば、テーブルを選択してデータを追加することもできます。

既存のテーブルがある場合は、下のように選択肢が3つになります。(画像はWindows10、Access2013)

[レコードのコピーを次のテーブルに追加する]でプルダウンメニューから既存のテーブルを選択します。

外部データの取り込み

ワークシートの指定

[スプレッドシートインポートウィザード]が表示されます。

ワークシートの名前が表示されます。目的のワークシートを選択します。

Excelで名前を付けた範囲があれば、それを指定することもできます。[名前の付いた範囲]を選択すると、表示されます。

[次へ]のボタンをクリックします。

データの選択

先頭行をフィールド名として使う

[先頭行をフィールド名として使う」のチェックボックスをオンにして、[次へ]をクリックします。

先頭行をフィールド名として使う

データ型の指定

ここで各フィールドのデータ型などを指定することができます。

指定しなくても自動的にデータ型は選択されます。

インポート後に変更することもできます。

[次へ]のボタンをクリックします。

データ型の選択

主キーの設定

主キーの設定です。説明には、以下のように記されています。

新規テーブルには主キーを設定すると便利です。

主キーがあるとテーブルの各レコードを一意に識別できるので、目的のデータを見つけやすくなります。

ここでは、[主キーを自動的に設定する]を選択して[次へ]のボタンをクリックします。

主キーの変更は、インポート後のテーブルで行うこともできます。

主キーの選択

テーブルの名前付け

テーブルの名前を付けます。

[完了]ボタンをクリックします。

テーブル名の入力

インポート操作の保存

インポート操作は保存することができます。

保存しておくと、すぐにインポートを実行したり、ボタンに登録することができます。

毎月、インポートしなければならないような場合は、インポート操作を保存しておいた方が便利です。

参考インポート操作とエクスポート操作が保存できるようになったのは、Access2007からです。保存しておくと、マクロに登録することもできます。

以下の記事で解説しています。

インポート/エクスポート操作の保存(Access2007)

エクスポート操作を保存して、ボタンに登録する方法については、以下の記事で解説しています。

Excelへ出力(エクスポート)するコマンドボタンの作成

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ここでは、オフにして[閉じる]ボタンをクリックします。

インポート操作の保存

新規テーブルとしてAccessに取り込まれたExcelのデータです。

作成されたテーブル

エラーが発生した場合の見直し点

操作は簡単なのですが、Excelのデータがしっかりしたデータでない場合は、エラーが出てうまく取り込めないことがあります。

ピボットテーブルの作成時の注意点をまとめたものですが、参考になると思います。

ピボットテーブルの作成・集計ができない(データベースにする準備)

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インポートができても、[インポートエラー]というテーブルが作成されることもあります。

セルの結合があったり、空白があったり、同じ列に文字列と数値が混在していたり、さまざまな原因があります。

以下のMicrosoftの解説を熟読してエラーの原因を探してみてください。

Excel ブックのデータのインポートとリンクの設定 - Access(Microsoft)

また、インポートできるデータにするためにデータのクレンジングが必要になることもあります。

データクレンジングに必要なこと

また、既存のテーブルにインポートすると、下のようなメッセージウィンドウが表示されることもあります。

テーブルに[主キー]が設定してある場合、このメッセージが表示されることがあります。

[主キー]が[オートナンバー型]であれば問題ないと思いますが、[数値型]や[テキスト型]などの場合はエラーになることがあります。

[主キー]を解除するとインポートできると思います。

リレーションシップが設定されている場合もエラーの原因になったりします。

すべてのデータをテーブルに追加できませんでした。

キー違反のため、0件のレコードが失われ、0件のレコードが削除されました。

メッセージウィンドウ

参考[主キー]や[リレーションシップ]については、以下の記事で解説しています。

Accessテーブルの[主キー]の設定

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Excelのデータをコピーしてテーブルに貼り付け

Excelのデータがしっかりしていれば、もっと簡単に取り込むことができます。

Accessの[作成]タブにある[テーブル]をクリックします。

テーブル

新しい空のテーブルを作成します。新しいテーブルで直接フィールドを定義することも、テーブルをデザインビューで開くこともできます。

作成タブのテーブル

[テーブル1]という名前のテーブルが作成されます。

テーブルの作成

インポートしたいExcelブックを起動して、データ範囲を選択してコピーします。

Accessテーブルの左上のグレイの箇所で右クリックして、ショートカットメニューから[貼り付け]をクリックします。

ショートカットメニュー

メッセージが表示されるので、[はい]をクリックします。

メッセージウィンドウ

テーブルに名前を付けて[OK]ボタンをクリックします。

テーブル名の入力

作成したテーブルをデザインビューで開くと、下のようになっています。

[NO]フィールドが[ID]になっています。

新規テーブルを作成した時に既定でフィールド名[ID](オートナンバー型)があるためです。

これで問題なければいいのですが、データを貼り付けると自動的に変換されてしまうこともあるので注意が必要です。

でも、簡単ですね。

1フィールドごと、ExcelからAccessのテーブルへコピー&ペーストを行うこともできます。

この場合、テーブルに[NO](テキスト型)フィールドを追加して、Excelから貼り付けることができます。

デザインビュー

ちなみに下の画像は、インポートウィザードを使用して作成したテーブルをデザインビューで開いたところです。

[NO]フィールドがインポートされています。

インポートウィザードを使用したテーブルのデザインビュー

参考Accessのテーブルをインポートする方法も解説しています。

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