可視セルの選択で非表示の行や列をそのままコピー

非表示にした列や行をそのままコピーして貼り付けると、非表示の部分まで貼り付けられてしまいます。

表示されている部分だけを貼り付けたい場合に便利な方法を3つ紹介します。

なお、ショートカットキーは、Excelのバージョンに関係なく使用できます。

参考フィルター機能で絞り込みしている場合は、絞り込みした状態で貼り付けすることができます。

列の非表示設定

ここでは、サンプルとして以下の表から［Ｃ店］（E列）と［Ｄ店］（F列）のデータを非表示にします。

Ｅ列とＦ列をドラッグして選択します。選択した列番号で右クリックします。

ショートカットメニューの中から、［表示しない］をクリックします。

選択列を非表示にするショートカットキーは、［Ctrl］+［0］です。

ショートカットキー

以下のショートカットキーは、列や行全体を範囲選択する必要はありません。行内、列内のセルをアクティブにしておくだけで実行できます。

範囲選択

［Ｃ店］と［Ｄ店］のデータを非表示にすることができました。コピーしたい範囲を選択します。

このときタイトルは除きます。（セルを結合しているため）

①［編集］メニューから［ジャンプ］

［編集］メニューの［ジャンプ］をクリックします。

ショートカットキー［Ctrl］+［G］を使っても構いません。［F5］キーを使ってもOKです。

Excel 2007以降でも使用できるショートカットキーです。

［ジャンプ］ダイアログボックスが表示されます。

［セル選択］ボタンをクリックします。

可視セルを選択

［選択オプション］ダイアログボックスから［可視セル］にチェックを入れます。

［OK］ボタンをクリックします。

コピーして貼り付け

ツールバーの［コピー］ボタンをクリックします。

貼り付け先のセルをクリックします。ツールバーの［貼り付け］ボタンをクリックします。

表示された部分だけ貼り付けすることができました。

元のデータは点滅する枠線で囲まれていると思います。［Esc］ボタンを押して解除しておきましょう。

②［可視セルの選択］ボタンから

既定ではツールバーに［可視セル］ボタンは表示されていません。

設定してツールバーに［可視セル］ボタンを表示させます。

［ツール］メニューの［ユーザー設定］をクリックします。

［ユーザー設定］ダイアログボックスが表示されます。

［コマンド］タブをクリックして、分類の［編集］を選択して、コマンドから［可視セルの選択］をクリックします。

［可視セルの選択］ボタンをツールバーへドラッグします。

［ユーザー設定］ダイアログボックスの［閉じる］ボタンをクリックして、［ユーザー設定］ダイアログボックスを閉じます。

あとは上記と同じように操作します。

1. 非表示にしたままコピーしたい範囲を選択します。
2. ツールバーの［可視セルの選択］ボタンをクリックします。
3. ツールバーの［コピー］ボタンをクリックします。（選択した範囲内で右クリックして、ショートカットメニューの［コピー］でも同じです。）
4. 貼り付け先のセルをクリックして、ツールバーの［貼り付け］ボタンをクリックします。（貼り付け先のセルで右クリックして、ショートカットメニューの［コピー］でも同じです。）

ツールバーに登録した［可視セルの選択］ボタンを削除するには、［可視セルの選択］ボタンをツールバー以外の場所へドラッグするだけで削除できます。以下の記事を参考にしてください。

登録したコマンドボタンの削除

参考Excel 2007以降は、クイックアクセスツールバーに登録して使用します。

クイックアクセスツールバーに［可視セルの選択］ボタンを登録

③ショートカットキーで操作

範囲選択後、キーボードから［Alt］キーを押しながら、［；］（セミコロン）を押します。

［可視セル選択］のショートカットキーです。

このショートカットキーは、Excelのバージョンに関係なく使用できます。

コピーや貼り付けもショートカットキーを使っても構いません。

コピーは、［Ctrl］+［C］

貼り付けは、［Ctrl］+［V］ですね。

関連Excel 2013でも解説しています。

以下は、可視セル選択を利用した記事です。

抽出データに連番を振ったり、抽出データのみをコピーして貼り付けたい場合も可視セル選択を利用します。