予測入力(候補)とは、先頭の1文字や数文字で[変換]キーや[スペース]キーを押さなくても、ユーザーが入力したい文字列を予測して表示してくれる機能です。
Wordなどでは、もちろんですが、
ブラウザのアドレスバーで検索するときも予測候補が表示されます。
この予測候補ですが、既定では1文字で表示されるようになっていますが、2文字や3文字で表示するように変更することもできます。
参考Windows 10 バージョン 2004では、新しい日本語IMEが登場しました。設定画面も大きく変化しています。
予測候補を表示するまでの文字数を設定
タスクバーの通知領域にある[あ]または[A]と表示された箇所で右クリックします。
[×]になっている場合は、入力可能なアプリケーションを起動すると表示が変わると思います。
Wordやメモ帳を起動してみてください。
ポイントすると、下のように表示されます。
右クリックでIMEのオプションを表示します。
右クリックすると、下のようなメニューが表示されます。
このメニューの中から、[プロパティ]をクリックします。
[Microsoft IMEの設定]ダイアログボックスが表示されます。
[詳細設定]をクリックします。
[予測入力]タブが表示されます。
[予測候補を表示するまでの文字数]があります。
ここで変更することができます。
最大数は15です。
ただし、ここの文字数は、アルファベットの文字数となります。
今、1文字となっていますが、この場合はアルファベット1文字でも入力候補が表示されます。
たとえば、予測候補を表示するまでの文字数を3文字にすると、
sと1文字入力した状態では、入力候補は表示されません。
suと入力した状態でも、表示されません。
sumと入力すると、入力候補が表示されます。
参考予測入力については、以下の記事で詳しく解説しています。
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変換する前の予測候補とスペースキーを押した時の変換候補
1文字でも入力すると、予測候補の一覧が表示されます。 [スペース]キーを押す前に表示される候補を[予測候補]と呼びます。 [スペース]キーを ...
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[きょう]と入力して今日の日付に変換[いま]と入力して現在時刻に変換
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バージョン2004の新しい日本語IME
Windows 10 バージョン2004では、新しい日本語IMEが登場しました。
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新しい日本語IMEの変換候補一覧は自動拡張される
Windows 10 バージョン 2004 では、新しい日本語IMEが登場しました。 廃止された機能もありますが、変換候補を表示した時、一列 ...
[予測入力]の設定は、Microsoft IMEの[全般]にあります。
通知領域の[あ][A]のアイコンで右クリックします。
ショートカットメニューの[設定]をクリックします。
以下の[Microsoft IME]の画面が表示されますので、[全般]をクリックします。
かなり縦に長いウィンドウです。下へスクロールすると、[予測入力]の設定があります。
参考新しい日本語IMEを使用していて不具合があれば、従来のIMEに戻すこともできます。
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日本語IMEで不具合があれば以前のバージョンのIMEに切り替えて使用
Windows 10 バージョン2004で、新しい日本語IMEが登場しました。 Windows 11も、既定は新しい日本語IMEです。 新し ...
入力候補の中の表示したくない文字列を個別に削除
この入力候補の中に誤入力によって学習されてしまった文字列もあります。
この文字列を削除する方法です。
個別に簡単に削除することができます。
「すま」と入力すると、下のように「スマトフォン」と候補の中に表示されます。
これを削除してみます。
キーボードから[Tab]キーまたは、[↓]キーを使って、削除したい文字列を選択します。
決してマウスでクリックしないでください。マウスでクリックすると、確定されてしまいます。
参考[Tab]キーまたは、[↓]キーを使うと入力候補の下に[Ctrl + Deleteキーで候補を削除]と表示されるので、お気づきの方も多いかもしれません。
もし、キーを忘れた場合でも、入力候補を表示させて、[Tab]キーまたは、[↓]キーを押すと表示されますので、頑張って覚えなくても大丈夫です。
選択したまま、キーボードから[Ctrl]キーと[Delete]キーを押します。
入力候補から選択した文字列が削除されます。
注意[スペース]キーや、[変換]キーを押して表示される変換候補一覧の文字列を削除することはできません。
バージョンアップ後
以下は、バージョン 2004の新しい日本語IMEの予測候補です。
表示が少し変わっています。
選択候補に表示される[X]ボタンをクリックしても削除できるようになっています。
選択した候補を検索
どのバージョンから変わったのかわかりませんが、検索もできるようになっています。
検索は、以前のバージョンのIMEに戻しても表示されます。
[Ctrl]+[B]で選択した候補をWebで検索できます。
選択候補に表示される検索アイコンをクリックしても、検索できます。
入力履歴は使用したくない
また、入力履歴を使用したくない場合は、[Microsoft IME の詳細設定]ダイアログボックスの[予測入力]タブにある[入力履歴のデータを使用する]のチェックボックスをオフにします。
また、これまでの履歴も削除したい場合は、[入力履歴の消去]ボタンをクリックします。
この設定は、[入力履歴のデータを使用する]のチェックボックスがオンの時のみ有効になります。
また、入力履歴については、IMEのオプションメニューから[プロパティ]をクリックして表示される[Microsoft IMEの設定]ダイアログボックスの[入力履歴を使用する]の設定と連動します。
新しい日本語IMEの場合
新しい日本語IMEの場合は、Microsoft IMEの[全般]にある[入力履歴を使用する]をオフにします。
注意[Microsoft IMEの設定]ダイアログボックスの[入力履歴を使用する]をオフにしても予測入力が使用できないわけではありません。
プライベートモードをオン
また、[Windows 10 Anniversary ]で搭載された[プライベートモード]をオンにすると、入力中のデータは蓄積されません。
IMEで右クリックしてオプションメニューを表示させます。
その中の[プライベートモード]をポイントして[オン]を選択します。
既定では[オフ]になっています。
プライベートモードがオンの場合は、タスクバーのIMEの表示に下のように鍵マークが表示されます。
プライベートモードがオンの時に、IMEのオプションメニューから[プロパティ]をクリックして表示してみると、[Microsoft IMEの設定]ダイアログボックスの[入力履歴を使用する]は無効になっています。
[予測入力]の箇所には、下のようにヒントが表示されます。
プライベートモードが有効になっています。
IMEのコンテクストメニューからプライベートモードを無効にすることができます。
Ctrl + Shift + F10でモードを切り替えます。
また、プライベートモードがオンの時には、[Microsoft IMEの設定]ダイアログボックスの[詳細設定]のボタンも非表示になります。
いつの頃からか分かりませんが、プライベートモードがオンの時でも[詳細設定]のボタンは表示されるようになっています。
関連プライベートモードに関しては、以下の記事でも解説しています。
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予測入力は使用したくない場合の設定
予測入力を使用したくない場合は、[Microsoft IME の詳細設定]ダイアログボックスの[予測入力]タブで、[予測入力を使用する]をオフにします。
[Microsoft IME の詳細設定]ダイアログボックスの[予測入力]タブを表示する方法は、[予測候補を表示するまでの文字数を設定]を参照してください。
新しい日本語IMEの場合
新しい日本語IMEを使用している場合は、Microsoft IMEの[全般]で予測入力を[オフ]に設定します。
この設定は、どちらで設定でも連動します。
参考入力に関する問題が発生した場合は、従来のIMEに切り替えることで解決できる可能性があります。
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