レポートのテキストボックスには[集計実行]プロパティがあります。
この集計実行プロパティを使用すると、レポートでグループ単位の累計を計算できます。
また、グループごとに連番を振り直すこともできます。
レポートの[集計実行]プロパティで[グループ全体]を選択することで簡単に設定できます。
参考ここでは[ドキュメントウィンドウオプション]で[ウィンドウを重ねて表示する]を選択しています。[ウィンドウを重ねて表示する]と[タブ付きドキュメント]の違いについては、以下の記事で解説しています。
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[タブ付きドキュメント]と[ウィンドウを重ねて表示する]の違い
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レポートのグループ化
ここのサンプルで使用するレポートは、以下の記事で解説しています。
レポートのグループ化(グループレベルの設定)は、ウィザードで指定して作成することもできますし、レポートの作成後にデザインビューやレイアウトビューで設定することもできます。
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レポートの[グループ化]と[並べ替え]と[集計]の設定
Accessのレポートにグループレベルを設定して、レコードをグループごとに分類できます。 グループレベルは、ウィザードで指定して作成すること ...
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レポートウィザードを使用して[グループ化]と[並べ替え]と[集計]の設定
Accessのレポートではグループレベルを設定したり、並べ替えやグループごとの集計を求めることができます。 レポートウィザードを使用すると、 ...
上記で作成したレポートを基に解説していきます。
グループごとの累計と、連番を設定する前のレポートビューです。
デザインビューです。
[得意先ID]でグループ化(昇順)して、並べ替えの追加で[納入月日]の昇順にしています。
上記レポートをもとにグループごとの累計と、連番を表示していきます。
グループごとに連番を振る
レポートをデザインビューか、レイアウトビューで表示します。
ここでは、レイアウトビューで表示します。
テキストボックスの挿入
[デザイン]タブの[テキストボックス]をクリックして、[Ctrl]キーを押したまま、左端でクリックします。
参考[Ctrl]キーを押して操作すると、ラベルを挿入せずに済みます。
テキストボックスの大きさと位置を調整します。
[集計実行]プロパティで設定
テキストボックスを選択したまま、[F4]キーを押してプロパティを表示します。
[データ]タブをクリックします。
[コントロールソース]に半角で[=1]と入力します。
[集計実行]で[グループ全体]を選択します。ダブルクリックすると、[グループ全体]になります。
グループごとに連番が表示されます。
参考[集計実行]の既定は、[しない]になっています。[全体]を選択すると、以下のようにレポート全体に連番が表示されます。
[集計実行]プロパティは、レポートのテキストボックスにのみ設定可能です。
グループごとに累計を表示
グループごとに連番を振った方法と同じです。
デザインビューで操作します。
[詳細]セクションに[売上]フィールドを追加します。
どんな方法でもよいのですが、ここでは、非連結のテキストボックスを挿入します。
ラベルが不要であれば、[Ctrl]キーを押したままドラッグします。
非連結のテキストボックスを選択したまま、プロパティを表示します。
[データ]タブの[コントロールソース]に[売上]フィールドを指定します。
そして、[集計実行]で[グループ全体]を選択します。
レポートビューに切り替えて、確認します。
後は、任意で[書式]や[境界線スタイル]などを設定してください。
ここでは、[ページヘッダー]に[累計]のラベルを追加して、連番のテキストボックスの[境界線スタイル]も[透明]にしています。
レポートビューです。
参考グループ化の設定をすると、グループごとに改ページして印刷することもできます。
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