Office 2024共通

ストック画像やオンライン画像が使えない!接続エクスペリエンスを確認

WordやExcel、PowerPointで[ストック画像]や[オンライン画像]、[アイコン]が使えなくなり困ったことはありませんか。

実は、この症状はOfficeの不具合ではなく、[接続エクスペリエンス]というプライバシー設定が無効になっていることが原因の場合があります。

今回、実際に遭遇したトラブルをもとに、解決方法と、なぜ気付きにくいのかについて紹介します。

[ストック画像]や[オンライン画像]がグレーアウトになったメニュー

ストック画像とオンライン画像が使えない

[挿入]タブの[図]グループにある[画像]をクリックすると、[画像の挿入元]として[このデバイス][ストック画像][オンライン画像]のメニューが表示されます。

[画像の挿入元]の[このデバイス][ストック画像][オンライン画像]のメニュー

この時、[ストック画像]と[オンライン画像]がグレーアウトになっていて使用できなくなっていることがあります。

[ストック画像]と[オンライン画像]が無効になったメニュー

参考ストック画像は Microsoft 365では2020年頃から利用できるようになりましたが、買い切り版ではOffice 2021以降で利用できる機能です。

Excel 2024とMicrosoft 365のExcelの場合

Excel 2024とMicrosoft 365のExcelでは、[セルに配置]と[セルの上に配置]があり、それぞれのメニューに3つの[画像の挿入元]が表示されます。

Excel 2024の[画像]-[セルに配置]

Excel 2024の[画像]-[セルの上に配置]

参考Excelの[セルに配置]と[セルの上に配置]については、以下の記事で解説しています。

セルに画像を挿入する[セルに配置]機能で画像もデータとして扱える

Excel 2024では、画像をセル内に直接挿入できる[セルに配置]機能が追加されました。 画像がセル内にぴったり収まり、固定されます。 従 ...

原因は[接続エクスペリエンス]の設定だった

[挿入]タブの[図]グループにある[アイコン]を使用したら、アイコン一覧が表示されずに、なぜか[System32]が表示されました。[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されることもあります。Office 2024では[アイコンの挿入]ダイアログボックスが表示されました。

[アイコン]は、[ストック画像]からもアクセスできるので、[ストック画像]から辿ろうとしたところ、画像の挿入元を表示すると、[ストック画像]も[オンライン画像]もグレイアウトになっていました。

そこで、オンライン関連の設定に問題があるのではないかと考えました。

設定を確認する方法

ここでは、Word 2024で解説しますが、他のバージョンでも同様に設定できます。

また、この設定は1つのアプリケーションで設定すると、他のアプリケーションにも反映します。

[ファイル]タブをクリックしてBackstageビューを表示し、[アカウント]をクリックします。

Backstageビューの[アカウント]

[アカウント]が表示されていない場合は、[その他]をクリックするとサブメニューに表示されます。

[その他]の[アカウント]

[アカウントのプライバシー]にある[設定の管理]をクリックします。

[アカウントのプライバシー]にある[設定の管理]

[プライバシーの設定]ダイアログボックスが表示されます。

下へスクロールすると、[すべての接続エクスペリエンス]があります。[すべての接続エクスペリエンスをオンにする]のチェックボックスをオンにします。

[OK]ボタンをクリックします。

[プライバシーの設定]ダイアログボックス

[再起動が必要です]のメッセージウィンドウが表示されますので、[OK]ボタンをクリックして再起動します。

この場合の再起動は、WordやExcelなどのアプリケーションの再起動です。Windowsの再起動ではありません。

[再起動が必要です]のメッセージウィンドウ

 再起動後、[挿入]タブから[ストック画像]や[オンライン画像]をクリックできるようになっているかを確認します。

[画像の挿入元]の[このデバイス][ストック画像][オンライン画像]のメニュー

参考[プライバシーの設定]ダイアログボックスは、[オプション]の[トラストセンター]タブの[トラストセンターの設定]をクリックし、[トラストセンター]ダイアログボックスを表示して[プライバシーオプション]の[プライバシー設定]をクリックしても表示できます。

接続エクスペリエンスの設定

[プライバシーの設定]ダイアログボックスの[接続エクスペリエンス]には、以下の3つの設定があります。

  • ユーザーコンテンツを分析するエクスペリエンス
    Office の一部の接続エクスペリエンスでは、より効率的に作成、コミュニケーション、および共同作業できるように、ユーザーのコンテンツが使用されます。たとえば、ドキュメントで使用されている単語や語句に関して情報をオンラインで検索するエクスペリエンスがあります。
  • オンラインコンテンツをダウンロードするエクスペリエンス
    Office では、テンプレート、画像、ビデオなど、検索可能でダウンロード可能なオンラインコンテンツが提供されています。たとえば、オンラインの画像を検索してスライドに追加できるエクスペリエンスなどです。
  • すべての接続エクスペリエンス
    接続エクスペリエンスには、コンテンツの分析、オンライン コンテンツのダウンロード、オンラインファイルストレージなどがあります。この設定をオンにしなくても、Outlook メールサービスや、基本サービス(更新プログラムのダウンロードなど)は機能します。この設定では、デバイス間でアカウントのプライバシー設定を適用することもできます。

もし、再起動しても正常に操作できない場合は、3つの設定がオンになっているかを確認します。

[すべての接続エクスペリエンス]がオンになっていても、他の2つがオフになっていると、また別の動作になります。通常は3つともオンにします。

例えば、[ユーザーコンテンツを分析するエクスペリエンス]の[コンテンツを分析するエクスペリエンスをオンにする]をオフにすると、[ストック画像]や[オンライン画像]は使用できますが、[翻訳]機能はグレーアウトになります。

また、[オンラインコンテンツをダウンロードするエクスペリエンス]の[オンラインコンテンツをダウンロードするエクスペリエンスをオンにする]をオフにすると、[ストック画像]や[オンライン画像]のメニューは表示されますが、クリックすると[この機能を使用するために必要なサービスが無効になっています。プライバシー設定を確認してください。]のメッセージが表示されます。[アイコン]をクリックした場合も同じメッセージが表示されます。また、365ではクラウドフォントが使用できなくなる場合もあります。

[プライバシーの設定]ダイアログボックスの[接続エクスペリエンス]

参考各設定にリンクされているMicrosoftの情報ページです。

Officeでの接続環境 - Microsoft 365 Apps | Microsoft Learn #オンライン コンテンツをダウンロードする接続環境(Microsoft)

コンテンツを分析する接続環境Officeでの接続環境 - Microsoft 365 Apps | Microsoft Learn#(Microsoft)

Microsoft 365 のコネクテッド エクスペリエンス | Microsoft Support(Microsoft)

新しいOutlook for Windowsの場合は、[プライバシーの設定]を表示する手順が他のアプリケーションと異なります。以下のページを参考にしてください。

アカウントのプライバシー設定にアクセスする | Microsoft Support(Microsoft)

接続エクスペリエンスがオフでも[アイコン]はグレーアウトにならない

[すべての接続エクスペリエンス]がオフになっていると、メニューやコマンドがグレーアウトになっていて、変化に気が付きやすいのですが、[アイコン]はグレーアウトになりません。

そのため、普段[アイコン]しか使用していない場合は異常に気が付きにくいと思います。以下は、[すべての接続エクスペリエンス]がオフになっているときの[アイコン]です。

[オンラインビデオ]はグレーアウトになっていますが、[アイコン]は変化していません。

[すべての接続エクスペリエンス]がオフのときの[アイコン]と[オンラインビデオ]

この状態で[アイコン]をクリックすると、[アイコンの挿入]ダイアログボックスで[System32]や[ドキュメント]、[ピクチャ]フォルダーが表示されたり、[名前を付けて保存]ダイアログボックスなどが表示されます。

[アイコンの挿入]ダイアログボックスで[System32]フォルダーが表示

[すべての接続エクスペリエンス]がオンの場合は、ストック画像の[アイコン]タブが表示されます。

[ストック画像]の[アイコン]タブ

参考[アイコン]の操作については、以下のページで解説しています。[アイコン]は、Office 2019以降の[挿入]タブの[図]グループにあります。

[アイコン]の挿入と活用(カスタマイズ・色変更・図形に変換して分解)

Office 2019には[挿入]タブの[図]グループに[アイコン]があります。以下は、Word 2019の[挿入]タブですが、Excelや ...

接続エクスペリエンスがオフになる原因

ストック画像やオンライン画像を使用する機能([接続エクスペリエンス])が意図せずオフになってしまう主な原因は、以下のようなものがあります。

  • 会社や学校の管理設定で無効になっている
    会社や学校のパソコンでは、管理者がオンライン機能を利用できないように設定していることがあります。
  • プライバシー設定が変更されている
    Officeの初回起動時やアップデート後に表示される確認画面で、オンライン機能を制限する設定を選択した可能性があります。
  • Microsoftアカウントの認証に問題が発生している
    サインアウト状態になったり、ライセンス認証に問題が発生したりすると、オンライン機能が利用できなくなることがあります。
  • Officeの設定が何らかの理由で変更された
    アップデートや設定変更の影響で、[接続エクスペリエンス]が無効になる場合があります。

接続エクスペリエンスが影響する主な機能

[接続エクスペリエンス]がオフになっていると、[ストック画像]や[オンライン画像]、[アイコン]以外にも、以下の機能が利用できなくなる場合があります。

オンラインテンプレートの検索

Backstageビューの[新規]をクリックして表示される画面で、ネット上のテンプレートを検索して取得できなくなります。

Backstageビューの[新規]タブ

翻訳機能

[校閲]タブの[言語]にある[翻訳]機能がグレーアウトになります。

[校閲]タブの[言語]にある[翻訳]

3Dモデルの挿入

[挿入]タブの[3Dモデルのストック]もグレーアウトになり、オンライン上の3Dモデルカタログにアクセスできなくなります。

[挿入]タブの[3Dモデルのストック]

Officeアドインの利用

ストアから追加した拡張機能(アドイン)が正常に動作しなくなったり、ログインを求められて進まなくなったりします。

[アドイン]は、[ホーム]タブの[アドイン]グループにあります。

アドインストアは無効になっています。[ファイル]>[アカウント]>[アカウントのプライバシー]から[オプションの接続エクスペリエンス]設定を有効にするか、IT管理者にお問い合わせください。

[ホーム]タブの[アドイン]グループにある[アドイン]

多くの機能はボタン自体がグレーアウトになるか、[利用できません]と表示されます。

一方、[アイコン]のように素材の取得先だけが利用できなくなり、ボタンは残る機能もあるため、異常に気付きにくいので注意してください。

参考[ストック画像]と[オンライン画像]の利用規約や著作権については、以下の記事で解説しています。

[ストック画像]と[オンライン画像]の違いと著作権のポイント

WordやExcel、PowerPointの[挿入]タブにある[画像]からは、写真やイラストを簡単に追加できます。 しかし、表示される次の3 ...

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