Windows 11 & Office 2021 Access 2021

フォームとレポートのソースをSQLに置き換えてクエリを削除

投稿日:2025年3月15日 更新日:

Accessでデータベースを作成していると、クエリが増えすぎて管理が大変だなぁと思うことはありませんか?

クエリを基にフォームやレポートを作成すると、プロパティの[レコードソース]には、基にしたクエリ名が表示されます。

このプロパティの[レコードソース]をSQLステートメントに置き替えると、クエリは削除することができます。

オブジェクトが増えて煩雑になるのを防ぐことができます。

クエリを再利用する必要が少ない場合は、適していると思います。

クエリのSQLビュー

クエリの作成

テーブル[T_商品]があります。

テーブル[T_商品]

このテーブルを基に確認済みのレコードを抽出するクエリを作成します。

[確認済]フィールドの[抽出条件]に[True]と入力します。

クエリのデザインビュー

クエリを実行すると、以下のように確認済みのレコードのみが表示されます。

クエリを実行

クエリは、[Q_チェック済み]という名前を付けて保存します。

クエリ[Q_チェック済み]

参考クエリのデザインビューで[テーブルの追加]やショートカットメニューから[テーブルの表示]をクリックすると、Microsoft 365のAccessとAccess 2021以降では[テーブルの追加]作業ウィンドウとして表示されます。

クエリデザインの「テーブルの追加」は作業ウィンドウに表示される

クエリを基にフォームを作成

クエリ[Q_チェック済み]を基にフォームを作成します。

クエリ[Q_チェック済み]を選択したまま、[作成]タブの[フォーム]グループにある[その他のフォーム]から[複数のアイテム]を選択します。

[作成]タブの[フォーム]グループにある[その他のフォーム]から[複数のアイテム]

クリックするだけで簡単に作成できます。

このフォームをコントロールなどを調整して、[F_チェック済み]として保存します。

フォーム[F_チェック済み]

フォームのレコードソースをSQLステートメントに置き換え

クエリ[Q_チェック済み]を基に作成したフォーム[F_チェック済み]をデザインビューで表示します。

[F_チェック済み]で右クリックして、ショートカットメニューから[デザインビュー]をクリックします。

[F_チェック済み]をデザインビューで表示

[フォームデザイン]タブの[ツール]グループから[プロパティシート]をクリックします。

プロパティシートの[選択の種類]が[フォーム]になっていることを確認します。

もし、フォームになっていない場合は、フォームデザインの左上の[フォームセレクター]をクリックします。

フォームの[プロパティシート]

プロパティシートは、キーボードから[F4]キーを押しても表示できます。

キーボード[F4]キー

プロパティの[データ]タブにある[レコードソース]は、[Q_チェック済み]になっていることを確認します。

[レコードソース]は、フォームに表示するレコードの取得元になります。

プロパティの[データ]タブにある[レコードソース]

クエリのSQLステートメントをすべてコピー

クエリ[Q_チェック済み]をSQLビューで開きます。

クエリ[Q_チェック済み]で右クリックして、ショートカットメニューから[SQLビュー]を選択します。

クエリ[Q_チェック済み]で右クリック-[SQLビュー]

SQLステートメントがすべて選択されていると思いますので、このまま[Ctrl]+[C]でコピーします。

クエリのSQLビュー

フォーム[F_チェック済み]に切り替えて、プロパティの[レコードソース]の[Q_チェック済み]の文字を選択して、[Ctrl]+[V]で貼り付けします。

フォーム[F_チェック済み]の[レコードソース]を選択

プロパティの[レコードソース]にSQLステートメントが設定されます。

SQLステートメントに置き換え

フォームビューに切り替えて、正常な表示になっているかを確認します。

フォームビューに切り替えて表示を確認

フォームビューは、[F5]キーで切り替えできます。

キーボード[F5]キー

参考Microsoft365のSQLビューは、インテリセンス機能が強化されています。操作は同じです。すべて選択してコピーしてください。

Microsoft365のSQLビュー

クエリを削除

フォームを保存したら、クエリ[Q_チェック済み]は、削除してかまいません。

キーボードから[Delete]キーを使って、削除しても同じです。

クエリの削除

確認のメッセージウィンドウが表示されますので、[はい]をクリックします。

確認メッセージ

レコードソースの編集

フォームのレコードソースをSQLステートメントに置き換えた後に、編集する場合は、[レコードソース]の[…]をクリックします。

フォームのプロパティ[レコードソース]の[…]

[クエリビルダー]の画面が表示されますので、ここで編集することができます。

クエリビルダー

参考レポートの[レコードソース]もフォームと同じようにSQLステートメントに置き換えることができます。

クエリを削除できるので、オブジェクトが煩雑にならずに済みますし、フォームやレポートにSQLが埋め込まれているので、クエリを探す手間も省けます。

しかし、共通で使用するクエリの場合は、オブジェクトとして保存しておくほうが効率的です。

クエリデザインのフォントサイズなどは、オプションから変更できます。SQLビューのフォントサイズも大きくなります。

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