パラメータークエリは、クエリを実行すると[パラメーターの入力]ダイアログボックスが表示され、そのテキストボックスに条件を入力してレコードを抽出できるクエリです。
毎回、異なる条件でレコードを抽出することができます。
テーブルの確認
サンプルとして、以下のテーブル[T_受注一覧]を使って解説します。
※テーブル設計としてはお手本になるようなテーブルではありません。あくまでもサンプルとして見てください。
[クエリデザイン]を使ってクエリを作成
[T_受注一覧]テーブルをもとに、クエリを作成します。
クエリを作成するには、[作成]タブの[クエリ]グループにある[クエリウィザード]または[クエリデザイン]を使います。
ここでは、[クエリデザイン]を使います。[クエリデザイン]のポップヒントには、以下のように記されています。
参考クエリウィザードを使ってクエリを作成する方法は、[クエリウィザード]を使ってクエリを作成を参照してください。
新しい空のクエリをデザインビューで作成します。[テーブルの表示]ダイアログボックスを使用して、クエリデザインにテーブルまたはクエリを追加できます。
クエリデザインをクリックすると、下のように[テーブルの表示]ダイアログボックスが表示されます。
複数のテーブルがある場合は、複数のテーブルがすべて表示されます。
目的のテーブルを選択します。
ここでは、テーブルは1つしかありません。
[T_受注一覧]を選択して、[追加]ボタンをクリックします。
フィールドリストのサイズを調整しておきます。
フィールドリストのサイズを下へ広げて、すべてのフィールドが見えるようにしておきましょう。
フィールドの追加
フィールドリストのフィールドを1つずつ追加するには、以下の方法で追加します。
- フィールドリストのフィールドをダブルクリックします。
- フィールドリストのフィールドをデザイングリッドにドラッグします。
- デザイングリッドのフィールドのセルにある▼ボタンをクリックして選択します。
ここでは、[T_受注一覧]テーブルのすべてのフィールドを追加したいと思います。
すべてのフィールドを追加するには、まずフィールドリストのタイトルをダブルクリックします。
すべてのフィールドが選択されていることを確認して、フィールドセルへドラッグします。
クエリに名前を付けて保存
クエリに名前を付けて保存します。キーボードから[F12]キーを押します。
[名前を付けて保存]ダイアログボックスが表示されます。
['クエリ1'の保存先]のテキストボックスに名前を入力して[OK]ボタンをクリックします。
パラメータークエリの作成
ナビゲーションウィンドウのクエリ[Q_商品ID抽出]を右クリックして、[デザインビュー]をクリックします。
商品IDの抽出条件に[商品IDを入力してください]と入力します。カッコは、半角です。
[商品ID]のフィールドの幅はドラッグで調整します。
参考境界線をダブルクリックすると、フィールドの幅は自動調整されます。
クエリを実行して確認
クエリの実行ボタンをクリックして、[パラメーターの入力]ダイアログボックスが表示されることを確認します。
パラメーターの入力ダイアログボックスのテキストボックスに商品IDを入力して、レコードが抽出されるかどうかを確認します。
ここでは、[001]と入力して[OK]ボタンをクリックします。
[商品ID]が[001]のレコードが抽出されます。
確認ができたら、上書き保存して閉じます。
上書き保存のショートカットキーは、[Ctrl]+[S]ですね。
連続してパラメータークエリを実行したいとき
パラメータークエリを実行後に、再度パラメータークエリを実行したい場合は、キーボードから[Shift]キーと[F9]キーを同時に押します。
異なる条件で連続してレコードを抽出するときに便利ですね。
関連パラメータクエリとBetween And演算子を組み合わせて、期間を指定してレコードを抽出することもできます。
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パラメータークエリで期間を指定してレコードを抽出
パラメータークエリとBetween And演算子を組み合わせると、パラメーターの入力ダイアログボックスに日付を入力して、指定した期間のみのレ ...
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開くときに意図しないパラメーターの入力ウィンドウが表示される
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