表の中の空白セルを目立たせるために、空白セルのみに塗りつぶしを設定する方法です。
空白セルでなくなったら、塗りつぶしを解除したい場合は、条件付き書式で設定することをおすすめします。
その必要がないのであれば、選択オプションで[空白セル]を選択して、まとめて塗りつぶしを設定する方法があります。
条件付き書式で空白セルに塗りつぶしを設定
サンプルとして以下のような表があります。
条件付き書式を設定したい範囲を選択します。
ここでは、セル[B2]からセル[F11]を選択します。
[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[条件付き書式]をクリックします。
一覧から[新しいルール]をクリックします。
[新しい書式ルール]ダイアログボックスが表示されます。
[指定の値を含むセルだけを書式設定]をクリックします。
[セルの値]の▼をクリックして、プルダウンメニューから[空白]を選択します。
[空白]セルを選択すると、以下のようになります。[書式]ボタンをクリックします。
[セルの書式設定]ダイアログボックスが表示されます。
[塗りつぶし]タブを選択して、任意の色を選択して[OK]ボタンをクリックします。
以下のウィンドウも[OK]ボタンをクリックします。
以下のように空白セルのみに塗りつぶしが設定されます。
参考条件付き書式で[空白]を指定した場合、半角または全角のスペースが入力されたセルや、数式によって空白に見せているセル、シングルクォーテーションのみが入力されたセルも空白セルとみなされ書式が設定されます。
以下の記事の見た目空白セルに注意で解説しています。
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選択オプションで[空白]を選択して塗りつぶしを設定
条件付き書式ではなく、[選択オプション]から[空白セル]を選択して、空白セルにまとめて塗りつぶしを設定する方法です。
まず、範囲選択します。
ここでは、セル[B2]からセル[F11]を選択します。
[ホーム]タブの[編集]グループにある[検索と選択]をクリックして、[条件を選択してジャンプ]をクリックします。
[選択オプション]ダイアログボックスが表示されます。
[空白セル]を選択して、[OK]ボタンをクリックします。
[ホーム]タブの[フォント]グループにある[塗りつぶしの色]の▼をクリックして、任意の色を選択します。
以下のように空白セルにまとめて塗りつぶしが設定されます。
参考[選択オプション]ダイアログボックスの[空白]で選択されるセルは、ブランクセル(何も入力されていないセル)のみです。
半角スペースまたは全角スペースが入力されたセル、数式によって空白に見せているセルなどは選択されません。
以下の記事の空白セルを確認するで解説しています。
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また、[検索と選択]の[条件を選択してジャンプ]があるのは、Excel2007以降です。
Excel2003では「編集」→「ジャンプ」から、「セル選択」ボタンをクリックして「選択オプション」ウィンドウを表示します。
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空白セルではなくなった場合
セル[D4]に文字を入力してみます。
条件付き書式で設定した場合は、塗りつぶしが解除されます。
[選択オプション]で塗りつぶしを設定した場合は、塗りつぶしのままです。
塗りつぶしを解除する場合は、[塗りつぶしの色]から[塗りつぶしなし]をクリックします。
条件付き書式で設定したほうがいいのか、そうではないほうがいいのかは、状況や運用によって判断してください。
また、条件付き書式で設定した書式だけを残して、条件付き書式は解除したいという場合もあると思います。その方法については、以下の記事で解説しています。
条件付き書式の解除
条件付き書式を解除するには、[ホーム]タブの[スタイル]グループにある[条件付き書式]をクリックします。
一覧から[ルールのクリア]を選択して、[シート全体からルールをクリア]をクリックします。
参考[選択したセルからルールをクリア]を選択すると、一部のセル範囲の条件付き書式を解除できます。
ワークシートに複数の条件付き書式を設定している場合は、以下の方法でクリアしてください。
[条件付き書式]をクリックして[ルールの管理]を選択します。
[条件付き書式ルールの管理]ダイアログボックスを表示して、[このワークシート]を選択して解除したい条件付き書式を選択して、[ルールの削除]をクリックします。
[OK]ボタンをクリックします。
条件付き書式がクリアされます。
条件付き書式は便利ですが、書式設定ができないとか、勝手に書式設定されるなどの質問の多くは条件付き書式が原因だったということがあります。
もし、書式設定がおかしいと思ったら、一度[条件付き書式ルールの管理]ダイアログボックスを表示して確認してみてください。
参考条件付き書式をクリアしないでも、チェックボックスを設置して、チェックボックスのオン/オフで条件付き書式の表示/非表示を切り替えることもできます。
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