1文字でも入力すると、予測候補の一覧が表示されます。
[スペース]キーを押す前に表示される候補を[予測候補]と呼びます。
[スペース]キーを押して表示される[変換候補]とは、表示内容が少し異なります。
また、[変換候補]から[予測候補]に戻すことも可能です。この2つの違いを知って、上手に活用しましょう。
Windows 11の既定のIMEでの解説です。
参考入力に関する問題が発生した場合は、従来のIMEに切り替えることで解決できる可能性があります。
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予測候補
メモ帳やWordなどで文字を1文字でも入力すると、予測候補が表示されると思います。
予測候補とは、先頭の1文字や数文字で[変換]キーや[スペース]キーを押さなくても、ユーザーが入力したい文字列を予測して表示してくれる機能です。
以下は、メモ帳に[あ]と入力しています。この予測候補一覧は、皆同じではありません。
今までに入力した文字や入力するだろうと思われる文字列が予測候補として表示されますので、異なる表示になります。
予測候補文字の選択
[あ]と入力しただけで、入力したい文字が表示されていれば、キーボードから[Tab]キーを使って目的の文字をフォーカスして、[Enter]キーを押すと入力できます。
マウスでクリックして選択してもかまいません。
参考フォーカスの移動は、[↑]、[↓]でもできます。
また、マウスのホイールボタンでも可能です。
上下方向キーやマウスのホイールボタンを使っての移動は、[スペース]キーを押した後の変換候補一覧でも使用できます。
入力中の文字の挿入と取消し
確定前に文字を挿入することもできます。
入力のミスに気が付いたら、文字を挿入したい位置へカーソルを移動して、キーボードから文字を入力します。
キーボードから左向き方向キー[←]を押します。
[め」と[か]の間にカーソルが移動します。
[り]を入力します。
予測候補の中から目的の文字を選択します。ひらがなでよければ、そのまま[Enter]キーで確定します。
参考候補一覧の右側にある点々は、さらに多くの変換候補があることを示すアイコンです。
[Tab]キーを使って下へ移動すると、現在表示されている予測候補以外の候補一覧が表示されます。
入力中の文字の取り消し
入力中の文字をすべ取り消す場合は、確定する([Enter]キーを押す)前に[Esc]キーを押します。
すべての文字が取り消されます。
参考予測候補では、今日の日付などを表示できるので便利です。
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また、予測候補を2文字や3文字から表示したい、または、予測候補は使用したくない場合の設定については、以下の記事で解説しています。
また、入力候補に表示させたくない文字は、個別に削除できます。
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[スペース]キーを押して変換候補を複数列表示にして探す
予測候補の中に目的の文字が見つからない場合は、[スペース]キーを押して変換候補を表示して見つけます。
または、すぐに漢字に変換したいという時も[スペース]キーを押します。
予測入力だけで済む場合もあるかもしれませんが、候補一覧を表示して選択したい場合は[スペース]キーを押して変換したほうが効率的です。
文字入力の後、[スペース]キーか[変換]キーを押すと、漢字や熟語を表示して選択できます。
以下は、[かんしょう]と入力したときの予測候補一覧です。
予測候補では、複数配列表示はできませんので、他の変換文字を探す場合は、1列表示のまま[Tab]キーを押して下へスクロールして探すことになります。
[かんしょう]で変換される候補一覧を手っ取り早く表示したい、複数配列で表示したい場合は、まず[スペース]キーを押します。
変換候補一覧(テーブルプレビュー)の表示
再度、[スペース]キーを押すと、変換候補一覧が表示されます。
変換候補一覧の下にある[テーブルプレビューを開く]ボタンをクリックします。
または、[Tab]キーを押します。
テーブルビューが表示されて、変換候補一覧を複数列配置で見ることができます。どんなに候補文字が多くても4列表示です。
この場合、フォーカス位置を移動するには、下向き方向キー[↓]や上向き方向キー[↑]を使用します。
[Tab]キーを使用すると、テーブルビューの表示/非表示になりますので注意してください。
また、[Tab]キーや変換候補一覧の下にある[テーブルプレビューを開く]ボタンをクリックしなくても、一列目の最終の変換候補がフォーカスされると自動的に展開されます。ただし、新しい日本語IMEの場合のみです。
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参考[スペース]キーは、文字を確定する前に押すと、文字の変換になり、文字を確定した後に押すと、空白の入力になります。
また、[変換]キーは、確定後に再変換したい場合に使用します。
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予測候補では、[Tab]キーは下方向へのスクロールに使用され、変換候補ではテーブルビューの表示または非表示を切り替える役割を果たします。
予測候補(変換候補)一覧の右端にある点々の意味
予測候補一覧でも変換候補一覧でも、縦に並ぶ点々が表示されることがあります。
これは、さらに多くの変換候補があることを示すアイコンです。
この場合、現在表示されている候補以外にも変換可能な単語があるため、スクロールすることで追加の選択肢を見ることができます。
変換可能な単語が多いほど、点々の数は多くなります。また、点々の位置で現在の変換候補一覧の位置を確認できます。
また、変換候補が少ない場合は、この点々は表示されません。
予測候補一覧
以下は、[雨]と2文字入力した時の予測候補一覧です。
[Tab]キーを押していくと、次々に候補一覧を表示できます。
予測候補は、1列表示のみで、テーブルビューの表示/非表示ボタンはありません。
[スペース]キーを押した時の変換候補一覧
[スペース]キーを2回押したときの変換候補一覧の右側にも点々は表示されます。
変換候補一覧には、テーブルビューの表示/非表示ボタンがあり、変換候補を複数列配置にできます。
変換候補が多い場合は、複数列表示にしたときにも、下部に点々が表示されます。
[次へ]ボタンをクリックすると、表示画面が移動します。よく見ると、点々の中央が少し大きくなっています。
4列表示のテーブルプレビューが複数あって、そのうちの中央付近が表示されているということです。
点の数は5個以上は表示されないようです。
1列表示では、表示されていても、
複数列表示にすると、表示されない場合もあります。変換候補の数によって異なります。
参考変換候補の右に表示されるコメントを非表示にする設定は、新しい日本語IMEにはないようです。
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以前のIMEに変更すると、コメントを非表示にできます。
変換候補一覧の文字コメントをどうしても非表示にしたい場合は、以前のバージョンに戻して使用するのもいいかと思います。
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変換前の状態に戻して予測候補を表示
入力した後、思わず[スペース」キーを押して、変換してしまうこともあると思います。
[スペース]キーを押す前の予測変換を表示したい場合は、[Esc]キーを1回押します。
予測候補一覧が表示されます。
しかし、[Tab]キーや方向キー[↓][↑]を使ってフォーカスの移動はできません。マウスのホイールボタンでフォーカスを移動させることはできます。
[Enter]キーでは、確定できない場合があります。クリックであれば確定できます。
参考確定した後に、入力候補を表示するには、[変換]キーを押して再変換して、[Esc]キーを2回押します。
予測(変換)候補一覧から絵文字やクリップボード履歴を表示
新しい日本語IMEでは、予測候補や変換候補一覧から[絵文字など]のアイコンをクリックして、[絵文字一覧]ウィンドウを表示できます。
キーボードから[Windows]と[ピリオド]を押しても表示できます。
クリックするだけで、絵文字一覧からカーソルの位置に目的の絵文字を入力できます。
上部に表示されるアイコンの意味です。切り替えて使用できます。
[検索]ボックスで、絵文字などを検索して入力することもできます。
このウィンドウは、[Windows]+[V](クリップボード履歴)や
[Windows]+[ピリオド](絵文字表示)でも表示できます。
クリップボードの履歴と絵文字入力については、以下の記事で解説しています。
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