Windows 10 バージョン2004で、新しい日本語IMEが登場し、Windows 11も、既定は新しい日本語IMEです。
新しい日本語IMEでは、[キーの割り当て]でIMEの切り替え(日本語入力の切り替え)設定が簡単にできるようになっています。
[スペースキー]近くの[無変換]や[変換]キーに割り当てると、[半角/全角]キーより使いやすくなるかもしれません。
また、Macのキーボードと同じような配置にすることもできます。Macキーボードに慣れている方にはお勧めです。
新しい日本語IMEの設定になっているかを確認
まず、タスクバーのIME([あ]または[A]の箇所)で右クリックして、ショートカットメニューを表示します。
以下のようになっていれば、新しい日本語IMEです。画像は、Windows 11バージョン22H2です。
ここでは、Windows 11で解説しますが、Windows 10の新しい日本語IMEでも同じ設定ができます。
Windows 10 バージョン22H2のタスクバーのショートカットメニューです。
参考新しい日本語IMEではなく、旧バージョンのIMEでも設定できます。以下で解説しています。
キーとタッチのカスタマイズ
タスクバーのIME([あ]または[A])で右クリックして、ショートカットメニューから[設定]をクリックします。
[Microsoft IME]の画面から、[キーとタッチのカスタマイズ]をクリックします。
[キーとタッチのカスタマイズ]で[キーの割り当て]を[オン]にします。
4つキーの割り当てがあります。
- [無変換]キー
- [変換]キー
- Ctrl + Space
- Shift + Space
[無変換]と[変換]キーは、[スペース]キーの左右にあるキーのことです。
既定のとおり、[無変換]キーは[ひらがな/カタカナ]の切り替え、[変換]キーは[再変換]キーとして割り当てられています。
この2つのキーの使用が少ないのであれば、[半角/全角]キーで入力切替を行うより、[スペース]キーの近くにあるので効率よく操作できると思います。
参考[半角/全角]キーの切り替えは、[半角英数字]とそれ以外(直前に入力したモード)の切り替えになります。
例えば、直前に[全角英数字]モードを使用していると、[半角/全角]キーで切り替えても[全角英数字]モードになります。
[無変換]キーを押すと、[全角カタカナ] → [半角カタカナ] → [ひらがな]の順に切り替えられます。
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[変換]キーは、確定後の再変換を行うときに使用します。以下の記事で解説しています。
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[無変換]キーでIMEのオン/オフができるようにする
[無変換]キーを押して、IMEのオンとオフができるように設定します。
[無変換]キーの▼ボタンをクリックすると、4つの選択ができるようになっています。
キーによって割り当ての選択肢は異なります。
- IME-オン
- IME-オフ
- IME-オン/オフ
- ひらがな/カタカナ
[無変換]キーに[IME-オン/オフ]を割り当てます。
これで[半角/全角]キーと同じ操作が[無変換]キーで出来るようになります。
参考あまりに簡単にできるので、意図しない設定をしていることもあるかもしれません。[無変換]キーや[変換]キーがいつものように使用できないという場合は、この[キーの割り当て]の設定を確認してみてください。
Macと同じような配置にするには
MacBookのキーボードは、[スペース]キーの左に[英数]、右に[かな]と印字されています。これは、すごく分かりやすいです。
これと同じようにするには、以下のように[無変換キー]に[IME-オフ]、[変換キー]に[IME-オン]を割り当てておくといいと思います。
[IME-オン]にしても、[ひらがな]入力モードになるわけではありません。これも直前に入力したモードに切り替わるというものです。
でも、[ひらがな]と[半角英数字]のみで入力しているのであれば、問題ありません。
この配置にしておくと、入力モード切り替えを確認する必要もありません。
参考Microsoft IMEの設定では、[スペース」キーを常に半角(全角)で入力できるようにすることもできます。以下の記事で解説しています。
[Shift]キーを使うことで、入力モードとは反対の入力に切り替えられますが、設定しておくとなお便利です。
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旧バージョンのIMEで設定するには
旧バージョンのIMEでも設定することができます。
ここでは、[無変換]キーを[IME-オン/オフ]に設定します。
新しい日本語IMEから、旧バージョンのIMEに戻す設定については、以下の記事を参照してください。Windows 11とWindows 10で分けて解説しています。
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Windows 10 バージョン2004で、新しい日本語IMEが登場しました。 Windows 11も、既定は新しい日本語IMEです。 新し ...
プロパティの[詳細設定]を開く
タスクバーのIMEで右クリックして、[プロパティ]をクリックします。
[Microsoft IMEの設定]ダイアログボックスが表示されますので、[詳細設定]をクリックします。
[Microsoft IMEの詳細設定]ダイアログボックスの[全般]タブを表示して、[編集操作]にある[キー設定]の[変更]ボタンをクリックします。
[設定]ダイアログボックスが表示されます。
[設定]は[Microsoft IME]になっていることを確認します。
[キー]の列から[無変換]を探します。
[入力/変換済み文字なし]の列の[かな切替]を選択して、[変更]ボタンをクリックします。
[機能選択]ウィンドウが表示されますので、[IME-オン/オフ]を選択して[OK]ボタンをクリックします。
[設定]ダイアログボックスが、以下のように変更されていることを確認して[OK]ボタンをクリックします。
設定は、[ユーザー定義]になっています。
[全般]タブの[編集操作]の[キー設定]も[ユーザー定義]になっています。[OK]ボタンをクリックして閉じます。
参考もし、間違えて設定した場合や、元の標準の入力にしたい場合は、[編集操作]の[キー設定]の[ユーザー定義]を[Microsoft IME]にしてください。
[詳細設定]ダイアログボックスのほうが、より詳細にキーの割り当てを行うことができます。
以下の記事では、括弧を常に全角(半角)にするように設定する方法を解説をしていますが、こういう設定は、新しい日本語IMEではできません。
ちょっと残念です。
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